デジタルシフトが加速している時代において、皆さんは音楽とどう向き合っていますか?
人それぞれ音楽に対しての向き合い方は当然異なります。
近年身近なサービスとしてサブスクリプションによる音楽配信事業があります。
というわけで今回は「10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業」について詳しく説明致します。
10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業①【ユーザーにとっての音楽配信サービスとは?】
「10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ユーザーにとっての音楽配信サービスとは?」です。
現代ビジネスというのは、進化したテクノロジーの活用、そて多様化するニーズに合わせたサービスを提供することが必要となります。
そのためには、今必要とされているリアルな現実と顧客ニーズの把握が必要となります。
現代ビジネスにおいて成功を収めるには、リサーチとマーケティングが必要不可欠とされ、顧客に対して新たなサービスを提供することで顧客の興味を惹きます。
デジタルシフトが加速する世の中において、ビジネスにおいても多様な変化が生まれ顧客に対するアプローチの方法も異なってきました。
そしてアプローチの変化とトレンドに合わせたビジネスモデルに対応するために効果的なのがサブスクリプションです。
現在では、様々なサブスクリプションサービスが存在しますが、その中で特に音楽サブスクリプションサービスというのが活性化しています。
スマートフォンの普及によりデジタルコンテンツのサブスクリプションサービスというのが複数存在していますが、利用されている方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
代表的な音楽配信のサブスクリプションサービスには、次のようなものがあります。
- Apple Music
- Spotify
- Amazon Music
- YouTube Music
- LINE Music
リスナーの立場からすれば、サブスクリプションというビジネスモデルの特徴を生かし、月額固定で聴き放題といいシステムは、非常に魅力的に映るシステムではないでしょうか。
音楽好きの方には、夢のようなサービスで毎日違う音楽を楽しめるというだけでも、生活をより豊かにしてくるのではないでしょうか。
一昔前であれば、音楽を聴くには、パッケージ商品を購入するということが当たり前でした。
1990年代は、CDバカ売れ時代と言え、配信がすっかりお馴染みとなった現代では信じられないほどの枚数が売れたのです。
100万枚の売上というミリオンセラーが連発したことも今では、非常に懐かしく感じられるものです。
CD以前には、アナログのレコードが音楽を聞くための主流のパッケージ商品でした。
それから、時代は流れアナログからデジタルへ、パッケージとしては、レコードに変わりCDへと変化していきました。
CDの登場により、それまで主流だったレコードのニーズは減り、今度はCDというパッケージ商品から、デジタルコンテンツにシフトしていきました。
デジタルコンテンツへ音楽は移行した後でも、パッケージ商品であるレコードやCDは、今も尚、存在してはいますがビジネスとしての売上を考えると非常に厳しいのが現状です。
音楽を聴くためには、モノありきという概念があるほど、パッケージ商品の存在感というのが非常に強かったのです。
アルバム一枚、約3,000円ということを考えれば、月々わずか1,000円前後で聴き放題というサブスクリプションは、料金的には非常にお得と言えるのではないでしょうか。
また違った一面で見れば、ミリオンセラーが連発された時代には、よく3,000円というお金をはたいたものだなと感じられます。
10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業②【サブスクリプションにメリットはあるのか?】
「10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業」というテーマで2つ目に取り上げるのは「サブスクリプションにメリットはあるのか?」です。
音楽配信サブスクリプションですが、リスナーにとってのみ良いサービスというわけではなく、音楽コンテンツ事業者側にもメリットはあるのです。
サービスを利用することにより比較的低いコスト世界中に対し自社の持つ音楽コンテンツを配信できるというのは、非常に魅力的に映るのではないでしょうか。
このように音楽配信サブスクリプションサービスというのは、利用者にとっても発信者にとっても、良い事ずくめのサービスのようにも見えます。
実際に音楽配信をビジネスとして考えた場合、利益を上げることは、できるのでしょうか。
音楽コンテンツ製作者に取っては、はたして本当に良いサービスと言えるのでしょうか?
そもそも音楽を生み出すのは、誰でしょうか?それは、ミュージシャンであり、アーティストです。
つまり、音楽コンテンツを生み出すのは、製作者となります。
実は音楽配信サブスクリプションは、音楽制作者にとっては、ビジネスとして考えた場合には、それほど良いものではないのです。
音楽配信サービスを運営するのは、プラットフォーマーであるからです。
音楽制作者は、言ってみればただコンテンツを提供するだけの立場となります。
では、配信側としてサブスクリプションモデルにて収益を上げるには、何が必要となるのでしょうか。
それは、収益方法の構築となります。わかりやすく言えば「仕組み作り」であり、良いシステムを作れば収益は確保できます。
様々なサブスクリプションサービスが既に存在していますが、サブスクリプションの特徴として大きいのが自動化です。
サブスクリプションモデルは、販売ではなく「契約」により売上が確保できるわけですから、利用者の数が多ければ多いほど、安定的な収益は確保できます。
安定的な収益が見込めるということは、それだけ計画をたてやすくなるため、新たな戦略の展開を段階的に行うことができます。
つまり、1つの軸となるビジネスが存在した上で、新たなビジネスを展開できるというメリットがあるのです。
ということは、サブスクリプションモデルは、一度安定的な収益方法が構築できれば、あとは、その状況を把握していればよく自動で収益の計算ができるというわけです。
音楽配信事業というのは、サブスクリプションビジネスモデルの特徴とサービス利用とサービス提供という意味では、合致しています。
10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業③【音楽サブスクのからくり】
「10分でわかる!サブスクリプションと音楽配信事業」というテーマで3つ目に取り上げるのは「音楽サブスクのからくり」です。
音楽配信事業に限らずサブスクリプションのキーとなるのは、ユーザー数となります。
ユーザー数を中長期的に維持することが継続的な収益確保にダイレクトに繋がるわけですが、仮にユーザー数が減ったとしても、サブスクリプションの特性的に、いきなりユーザーがゼロになることなど、あり得ないわけです。
サービスとしての一時のブームが過ぎ、ユーザーが減少傾向となった場合でも、ユーザーの減少は、なだらかに推移していきます。
タイミングとしては、ユーザーが減りはじめた段階で、なんらかのテコ入れをし、ユーザー減少の流れを止める必要があります。
サブスクリプションビジネスモデルは、販売が目的ではありませんので、売り切り型のビジネスモデルとは、全く異なります。
売り切り型の場合、新商品を出し続ける必要があります。これは、顧客を飽きさせないことと、顧客に対する企業のアピールとなるからです。
しかし、サブスクリプションサービスには、基本的に新商品の投入は不要となります。
つまり、プラットフォー厶ビジネスとしてのメリットとして、未来のバランスシートが読めるという経営上の大きな効果があります。
一方で音楽コンテンツの作成側であるアーティストにとっては、発展性のない厳しいビジネスモデルとも言えます。
その一方でビジネスとしてのサブスク市場自体は、今後もまだ発展していくことでしょう。