現代人にとっての身近なお店という意味では、コンビニは非常に生活に密着するものとなりました。
そんなどこにでもあるようなコンビニですが、近年の市場感により経営も安定しているとは言い切れません。
というわけで今回は「セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較」について詳しく説明致します。
セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較①【コンビニの急成長を支えた要因とは】
「セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較」というテーマで1つ目に取り上げるのは「コンビニの急成長を支えた要因とは」です。
私達にとってのコンビニというものは、非常に生活に身近なところにあります。日本においては、全国チェーン店として非常に多くの地域にコンビニが存在しています。
日本においてのコンビニエンスストアというのは、あって当たり前という感じもあります。
日本以外でも世界においてのコンビニチェーン展開というのもビジネスとして成立しています。
特に日本のコンビニ業界としては大手三社の三つ巴の戦いを中心として繰り広げられています。
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンと言えば、皆さんも、もちろんご存知のことかと思います。
この大手三社のいずれか1つは日本人なら誰しも利用されたことがあるのではないでしょうか。
コンビニ大手3社は既存事業の収益向上や顧客関係性の強化というのを時代の変化を察知し常に行っています。
変化の激しい時代においてリードしトレンドを形成していくというのも、1つのコンビニに与えられた使命とも言えるのではないでしょうか。
近年では、急激なデジタルシフトによってスマホアプリなどを積極的に活用したアプリマーケティングなどを実践し、固定客を育成しようという取り組みが行われています。
皆さんもセブン、ファミマ、ローソンの中でも個人の趣味趣向によって、お気に入りのコンビニというものがあるのではないでしょうか。
定番商品として必ずコンビニにおいてあるもののもあれば、各社によって異なるオリジナル商品やプライベートブランド商品なども数多くあり他社との違いを明確に打ち出しているコンビニ戦略もあります。
多様化が進む現代においては、コンビニにおいてもマーケティング活動というのが必要となります。
顧客関係性の強化というのを重視すると共に具体的対策としてデリバリーの強化など新たな取り組みを行っていく必要性があります。
新たなビジネス戦略を行いつつ既存事業を磨くということも忘れてはなりません。
大手三社でも、それぞれの強みがあり独自のアプローチで成果を上げています。熾烈な競争市場の中にあるコンビニ市場の中で、どこがトップにたつかは、ここ数年の戦略次第で変わってくるのです。
これまでにない新しいアプローチと次世代型の店舗フォーマットの開発など、積極的な新規事業の取り組みというのを各社が推進しています。
これまでのコンビニ業界が成長してきた要因というのは、ズバリ「出店攻勢」でした。
新規出店を増やすことがコンビニとしてのブランド力を高めることに直結したのです。
というのも、現在ではどこに行ってもコンビニがあるような状況ですから、それ以前にはいかに自社のコンビニのフランャイズを増やせるかということにかかっていました。言い換えれば縄張り争いのようなものです。
そのような出店攻勢戦略のみでは成長には繋がらないのです。
特にここ数年では足元では新型コロナウイルス感染拡大による生活スタイルの変化などの影響もあり、コンビニ業界に限らずどの業界も苦戦を強いられており新たなアプローチが必要なのです。
セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較②【コンビニ成長のからくり】
「セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較」というテーマで2つ目に取り上げるのは「コンビニ成長のからくり」です。
コンビニ業界というのが、ここまで成長してきた理由というのは、いったいなんでしょうか?
その要因となるのが、大きくとらえると2つのイノベーションとなります。
まず1つ目としてフランチャイズがあります。
コンビニエンスストアを全国チェーン展開していく上で必要不可欠となるのがフランチャイズです。
フランチャイズなくして、ここまでのコンビニの成功というのは、ありえませんでした。
FCビジネスは、フランチャイザーとフランチャイジーとの存在により、成り立ちます。
それぞれがそれぞれの役割を担うことで、成立するビジネスモデルと言えます。
共存共栄型のビジネスモデルと言えば、もっとわかりやすいこととなるのではないでしょうか。
フランチャイザー=本部が様々な仕組みを作ります。
それに応じてフランチャイジー=加盟店は店舗の所有、経営に注力し、実際に店舗を運営していきます。
本部のすべき役割としては、儲かる仕組みを考えることとなります。
ビジネスとして成功するノウハウを加盟店に提供するわけです。
なぜ本部がその役割に特化することに注視するかと言えば、本部自らが出店し運営するならば、資金や人材など物理的に経営資源が必要となります。
もちろん本部がメインとなり、チェーン展開をする企業やビジネスモデルもありますが、それではビジネスの拡大をするには時間を要しますし、それなりの資金も必要となるわけです。
となると、ビジネスを加速するためには、どうするか?
加盟店として他人資本を活用することにより、成長度を加速させることができるという結果になるのです。
逆に加盟店の立場からみれば、自らでは生み出せないようなビジネスノウハウやインフラを実現できる可能性を高めることができるのです。
さらに獲得できるのは、それだけではなくチェーン展開してきた実績のブランド力まで付いてくることから、非常に多くのメリットがあるからなのです。
セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較③【フランチャイズの仕組み】
「セブン ・ファミマ ・ローソン、3大コンビニの経営戦略を比較」というテーマで3つ目に取り上げるのは「フランチャイズの仕組み」です。
次に2つ目として、フランチャイズの仕組み作りにあります。
フランチャイズの仕組みのことをフランチャイズパッケージと言います。
その構成要素としては、非常に高度なものであり、実に緻密な仕組みが構築されています。
自社ブランドのみではなく、外部の専門業者を巻き込んだ構成となっているのです。
実例として業界最大手のセブン-イレブンはINECや野村総合研究所という専門業者に委託し自社のIT戦略を進行しています。
コンビニにおけるブランディングの重要要素となるPB商品の製造についても様々な一流メーカーとタッグを組み対応しています。
近年におけるコンビニブランド戦略の重要な要素としてあるのがPBの拡大です。
各専門分野の他業種メーカーとのクロスマーチャンダイジングも強化しており、自社のみではなく、自社を中心としたコンビニムーブメントを形成していることも業界そのものを活性化させていることの大きな要因と言えます。
このようなセブンイレブンの実例という意味では、オープンイノベーションという事業戦略がコンビニ事業そのものを推し進めている強い原動力となり、コンビニ事業を飛躍的に高速化させているという事実がそこにあるのです。
事業規模化が加速することによって当然生まれるのは、オープンイノベーションとの関係性の強化となります。
限られたスペースの中で様々な商品を扱うコンビニは、各企業との関連性があってこそ、成り立つビジネスと言えるのです。
そのことから、コンビニというのは、様々なパートナーと組みことによって変化し魅力度が増していくというわけです。
より良いフランチャイジーを行う意味では、様々なメーカーが集まってくるというフランチャイズの巨大な仕組みが何よりも魅力となるわけです。
コンビニがこれまで飛躍的な成長を実現させてきた理由とは、そこにあるのです。