情報社会の現代社会。マーケティングとシステムというのは、切り離すことができません。
実はシステム開発には、マーケティングと重なる部分が多く、ライフサイクルなども似ている点があります。
というわけで今回は「マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは」について詳しく説明致します。
マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは①【SEの仕事とマーケティング】
「マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは」ということで、まず最初に取り上げるのは「SEの仕事とマーケティング」についてです。
パソコンやスマートフォン、ネット社会の現代、情報社会を支えるのがシステムエンジニアです。
システムエンジニアという職業もすっかり一般的となり、認知度も高いのではないでしょうか。
しかし、システムエンジニアが実際どのような仕事をしているかということをしっかり認識している方は、それほど多くはないのでしょうか。
マーケティングの世界に生きるマーケッターも同じように、カタカナ職業については、わかるようで、わからない一面もあります。
マーケティングとシステム。
情報社会の現代においては、この2つの関連性は、非常に高いものがあります。
特に似ているのが仕事の仕方です。プロセスを踏んで業務を進めるという点では、非常に類似点が多いのです。
では、実際にシステムズエンジニアがどのような仕事をしているか説明していきましょう。
システムエンジニアとは、「SE」と言われます。
SEは依頼主であるクライアントのITシステムの開発を行います。
システム全般や、ハードドウェア、ソフトウェアなど、システムに関わる開発全般に関わります。
システムエンジニアにも様々な役割や仕事、開発がありますが、実際にわかりやすいところで言えば銀行のオンラインシステムや各種予約システム、レジなどと連動しているPOSシステムなどがあります。
現代では、webシステムの構築などもシステムエンジニアの仕事として多くあります。
システムを構築するには、ホストコンピューター(サーバー)やOS(オペレーティングシステム)、ミドルウェアやネットワーク環境、データベースなど様々な要素について調査し、組み合わせる必要があります。
つまりシステムエンジニアには、システムに関わる広い範囲の知識が必要となります。
もちろん、それぞれの分野で得意とするプロフェッショナルなエンジニアが存在しています。
様々なパターンがある中で何を利用し、どう構築していけば、クライアントの求めるシステムを構築することができるのかを考えるのか仕事です。
システムエンジニアの仕事は、ただシステムを構築するだけではなく、顧客のニーズを上手く引き出し、顧客の理想とするシステムを現実に生み出していくのかというのが重要な役割となります。
顧客のニーズを満たすという意味では、マーケッターの仕事と重なる部分があるのです。
そしてシステムエンジニアの仕事には、ステップがあります。
システム開発のステップとしては、次のようになります。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- システム開発
- テスト
- 納品
- 運用・保守
これらの一連の開発ステップを行い全てに対して責任を持つ必要があるのです。
どんなシステムを作るか、顧客は何を望んでいるか?
顧客のニーズを上手く引き出す要件定義は、ファーストプロダクトとして非常に重要なのです。
実際にシステム開発というのは、全く存在しないものを生み出すことになります。
そういう点では、専門知識のないクライアントは、理想はあるものの、とのようにしてそれを実現すればよいか?ということをサポートするのがシステムエンジニアの役割であり、システム開発の仕事です。
まだ存在しない目に見えないトレンドを形成していくという意味では、マーケティングの仕事と同様と言えます。
このようにシステム開発の一連のサイクルをシステム開発ライフサイクル=System Development Life Cycleと呼びます。
システム開発の中でも代表的なシステム開発ライフサイクルが、ウォーターフォールモデルです。
ウォーターフォールモデルというのは、流れ落ちる水のように上流から下流に向けて段階的なステップで開発を進めていく方法です。
開発においては、各工程単位でチェックを行い、次のステップへ進みます。
つまり工程には、手戻りはありません。
これらの各工程で責任を持つのがシステムエンジニアの役割となります。
マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは②【SEはサービス業?】
「マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは」ということで、次に取り上げるのは「SEはサービス業?」についてです。
システム開発の仕事は、各工程を段階的に進めていくシステ厶開発ライフサイクルがあります。
そして、それぞれの工程について仕事を担当し結果を残し責任をとるのがシステムエンジニアの仕事となります。
ここまでで、SE=システムエンジニアについての役割や仕事の内容というのは説明しましたので、理解できたと思います。
ここでもう1つよく耳にする職業が「プログラマ」です。
同じシステム開発に関わる両者ですが、この2つの違いというのは何かわかりますか?
プログラマとシステムエンジニアの違いは、わかりやすく言えば仕事のフィールドの違いとなります。
プログラマは、プログラムを専門に仕事をします。
それに対しシステムエンジニアは、より広い範囲で仕事に関わります。
顧客のニーズを知ることからはじまり、以降全ての工程全般に関わり仕事をします。
実際に業務を行うは難し上では、SEはプログラマと共に仕事に関わりながら仕事をします。
プログラマだけでなく営業とも関わって仕事をしていきます。
プログラマに対し、より広い範囲で仕事をすることが求められるSEになる場合、プログラマから仕事をスタートすることが多いです。
プログラマとして経験を積んだ後にシステムエンジニアとしてステップアップするケースが非常に多く見られます。
プログラマというのは、実際に開発(製造)していくことによって、スキルアップしていくことがでぎすが、どのようなものを製造するのかを考えるのは、システムエンジニアの仕事となります。
システムエンジニアにも様々なケースがあり、実際に自身もプログラ厶を書き製造まで行う方や、プログラミングは、全くおこなわない方まで様々存在します。
システムエンジニアには、技術的なスキルは、当然必要とされますが、それと同じく必要とされるのがコミュニケーション能力です。
専門的な知識だけでなく、顧客や協力会社など様々な人との関わりが多いからです。
規模の大きい開発になるほど、関わる人員も増加するため、高いコミュニケーション能力が必要とされます。
マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは③【アフターケアも万全に】
「マーケティング考察論。システム開発ライフサイクルとは」ということで、最後に取り上げるのは「アフターケアも万全に」についてです。
システム開発においては、下流よりも上流工程のほうが難しいと言われています。
上流工程とは、システムデザインや設計作業のことです。
上流工程専門のプロフェッショナルとなるとシステムコンサルタントと呼ばれる場合もあります。
ここでなぜ、システムエンジニアには高いコミュニケーション能力が必要なのか考えてみましょう。
システムエンジニアに仕事を依頼するのは、なぜでしょうか?
それは、システムエンジニアの力を必要としているわけですね。
つまり顧客は、自社の業務には詳しいものの、システムに対しての知識は乏しいからです。
理想はあっても、実現することができない、その為にシステムエンジニアの力が必要とされるのです。
システ厶エンジニアがまず行うことは、顧客のニーズを知る為、ヒアリングをし顧客のニーズを要件定義書としてまとめます。
これが最初の成果物となります。
次に要件定義書にそって、どんなシステムを開発していくかを基本設計書にまとめます。
さらに基本設計から、実際にシステムを構築できるように詳細設計書を作成し、開発(製造)を行っていきます。
開発では、実際にプログラミング(コーディング)していきます。
開発が完了すると単体テスト、統合テストなど成果物のチェックを行い、ユーザー側の受け入れテスト後、納品という作業に移ります。
テストの役割というのは、非常に重要なプロセスと言えます。
成果物としてのシステムの機能品質保障を証明することになるのです。