現代ビジネスにおいては、既に必要不可欠とされているのがマーケティング活動。多くの企業が注力する中、マーケッターのニーズも高まっています。
というわけで今回は「マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠」について詳しく説明致します。
マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠①【ターゲッティングは確率にあり】
「マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠」ということで、1つ目に取り上げるのは「ターゲッティングは確率にあり」です。
情報社会の現代の中、戦略と情報の取得というのが企業にとって業績で成果を出す為に必要なことと言えます。
インターネットの発展により、今やビジネスはグローバル戦略も見据えた展開も考慮する必要があります。
ビジネスの世界はジビアに見れば、勝つか負けるか、勝敗ははっきりします。
破れれば、その存在はなくなります。
そして今、事業戦略として必要不可欠とされているのが「マーケティング」です。
ここ数年は日本企業でもマーケティング戦略という言葉がスタンダードとなってきましたが、戦略的に成功しているという企業は、割合的には、それほど多くはありません。
マーケティング戦略には、様々な手段と方法があり、多くの選択肢があります。
何通りもあるマーケティング戦略の中から、何を選びどう動いていくかということが非常に大事なこととなります、
戦略を決定するということが、マーケッターの仕事として最も重要なことなのかもしれません。
マーケティング戦略を考える上で、自社(自分自身)の市場での立ち位置(ポジション)を見極めると共に市場の動向(トレンド)を知る必要があります。
マーケティングというのは、常に動き変化し進化し続けるものであり、留まることをしりません。
仮にマーケティングが滞ってしまったら、それは経済の停滞を意味します。
2020年に入り世界的経済に影響を与えたのが、新型コロナウイルスです。
未知なるウイルスの脅威は、世界中の経済活動を停滞させるきっけかになりました。
これほど、大規模であからさまな経済への影響は、これまでにはなかったのではないでしょうか。
実際にマーケティングの大きな変動がわかりやすいのが、今回の件でした。マーケティング的にみれば、実にわかりやすい事例と言えるでしょう。
市場が動けば(変われば)、それ相応に対応していく必要があります。
市場によりニーズが変わり、要るもの要らないものもはっきりし、売れる物、売れない物も全く変わってくるのです。
そうなると当然マーケティング戦略自体もその変化に合わせて見直し変えていく必要があります。
その為、マーケティング戦略とは、一度作った戦略を行い続ければよいわけでは決してなく、常に見直し変えていく必要があります。
以前から、そのやり方を変えない企業は時代に乗り遅れ取り残されます。当然、業績にも影響を与えます。
しかし、ビジネス戦略やマーケティング戦略というのは、一筋縄ではいかず非常に難しいものとなっていきます。
いくら、完璧な戦略を立てたとしても絶対成功する保証はどこにもありません。
マーケティング戦利は、外部要因によっても左右され、結果は変わるからです。それが、今回のようなコロナウイルスのような事態です。
いくらマーケティングを仕掛ける側が考慮したとしても、全てのパターンを洗い出すなどということは、到底無理な話しなんです。
基準となるものの価値や市場が動けば、マーケティング戦略もやり直しとなります。
つまり、ビジネスにおける戦略というのは、あくまで確率の問題となり、結果としての良し悪しは、いかに確率を上げるかという話しになるわけです。
しかし、基準がブレてしまうこともあれば、全てが思い通りにいくことは、何事に対しても無理なことなのです。
タイムマシンでもあれば別の話しですが、未来を予測することなど本質的なところからすれば、人間には不可能なのです。
結果としてビジネス戦略は「確率」で決まってきますが、マーケッターの仕事は、その「確率」をある程度なら制御することはできるというわけです。
ビジネス戦略として日夜、絶え間ぬ努力をし日本経済を支えているビジネスマンの皆様から見れば、結局は「確率」の話しなんて言われたら、モチベーションも下がってしまうかもしれませんが、それでも十分やる価値のある仕事なのです。
少しの確率を高めること自体、難しいからです。
マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠②【ブランドの市場シェアの誤解】
「マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠」ということで、2つ目に取り上げるのは「ブランドの市場シェアの誤解」です。
では、確率をどう高めるか?という話しになると、必要なのが統計という話しになります。
統計というのは、材料を集めた結果のデータ分析となりますが、マーケティングにおける必要な材料というのは、何をおいても「顧客」となります。
統計は、リアルなデータの実証となるわけですが、マーケティングにおける顧客は、ターゲッティングになります。
このターゲッティングは、取扱いに非常に繊細な問題です。
自社の商品やサービスをアピールする場合、そもそもある一定の顧客層に向けて絞り込むことがターゲッティングなのですが、顧客の幅を狭めればよいというわけではありません。
絞ると狭めるは全く違うことになるのですから。
成功しないマーケティングとは、いったいどのようなものでしょうか?
それは、確実に売れる、儲かると思った層だけへアプローチすることです。
つまり、ロイヤリティ層だけに照準を定めたマーケティングというのは、成功しないのです。
例えばロイヤリティ層を狙いと言えば「ブランド」があります。
企業が商品やサービスを売る為の最終的な結果として欲しいのが、「ブランド化」です。
ブランド化することにより、放っておいてもある程度はブランド力により売れる見込みがたちます。
つまりマーケティングの成功した結果として、たどりついたブランド化が「売る為の仕組み」なんです。
ブランドは確かに力があり、魅力があります。
しかし、それ以上にブランドには個人により好みが別れやすいことも事実です。
1つのブランドには、心底惚れ込みこだわるものの、それ以外のブランドには全く興味を示さないという人も多いのも事実。
なぜなら、それが「ブランド」と言うものだからです。
つまり、ブランドの市場シェアは売り手である企業が決定付けるものではなく、あくまでブランドを成り立たせているのは、買い手である顧客なのです。
こうしたことから、企業によるターゲッティングを一歩間違え、ターゲッティングを狭くするとブランド価値は大きく下がってしまうのです。
その為、ブランドは、極端なターゲッティングをすべきでないというのがセオリーです。
全ては確率の話しではあるのですが、マーケティングを突き詰めるあまり、あまりに顧客層をガチガチにすれば、その呪縛に自らがはまってしまうことになるのです。
これこそがマーケッターが陥りやすいマーケティングの罠と言えます。
現在のマーケティング手法の主流となっているデジタルマーケティングは、効率的で合理的、視覚的なデータで確認できることから、ジャッジもしやすいのが特徴です。
それだけに効果の有無はわかりやすいのですが、その結果、マーケティングをやればやるほど、獲得単価は上がるのですが、トータル的な結果としては下がっていくという反比例した結果となってしまうのです。
マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠③【マーケティングは幻】
「マーケッターが陥りやすいマーケティングの罠」ということで、3つ目に取り上げるのは「マーケティングは幻」です。
最終的にターゲッティングの考え方というのは、実に掴みどころのないようなもので、なかなか実体が掴めません。
例えるなら憧れのアイドルのような存在であり、現実には存在するものの、アイドルも実際に生きている同じ人間であり、幻想なのです。
それと同じくマーケティングもターゲッティングも人間が作り出した幻想なのです。
だからこそ、マーケティングというのは、非常に難しいものとして向き合わなければならないのです。