世の中には、様々な新たなものが誕生し、トレンドはやがてスタンダードに変化していきます。
その時代に生きる人の感性や価値観によって、ニーズは変わり消費も変わっていきます。
そんな時代の変化として登場したのが「ソロ活」です。
というわけで今回は「お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費」について詳しく説明致します。
お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費①【ソロ活ニーズの向上】
「お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ソロ活ニーズの向上」です。
新たなトレンドやムーブメントというのは、気がつけばそこに存在し、気がついた時には、トレンドもすっかり浸透している場合もあります。
時が過ぎ、時代が変わってから、あの時はああだったとか、今の常識からすると信じられないということは、いくつもあります。
それはど、世の中の常識やスタンダードというのは、変化が激しいのです。
情報社会の現代においては、その変化のスピードもさらに増していくばかりです。時代をリードするキャッチーなトレンドキーワードが次々と発信されるのです。
そんな時代を現すトレンドキーワードとして発生したのが「ソロ活」です。
皆さんは、この言葉を知っていますか?
よく、アイドルグループや音楽ユニットなどメンバーが1人で活動する時にソロ活動と言いますが、意味は、そのままの通り、1人で活動するということです。
外出、レジャー、外食などをとにかく何でも自由気ままに、誰にも気兼ねなく活動することです。
このソロ活動は、単に単独行動という意味ではなく、1人での活動を楽しむということを指すものです。
この「ソロ活」という言葉は、数年前からいつの間にか使われるようになりました。
現在、独身女性が人生を楽しむための「ソロ活」をメインとしたテレビドラマも制作されており、「ソロ活」は、今や、トレンドと言えます。
「ソロ活」というキーワードが発生する位前には「おひとりさま」などと言われていました。
表現の違いと言えばそれまでですが、「おひとりさま」というイメージは、ミドル世代以上の年輩の方を思い出してしまいます。
若者は、仲間とわいわいがやがや楽しさを共有してこそ、価値があると思われていたような時代もありますが、現在では若者こそ、1人で時間をとても大切にしているのです。
「ソロ活」という言葉が登場したことにより、1人での行動がこれまで以上にフューチャーされてきました。
やはり「おひとりさま」という言葉は、ネガティブなイメージが多少はつきまといますので、キャッチーな「ソロ活」という言葉が定着するのも理解できます。
お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費②【社会の変化と個人ニーズの増加】
「お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費」というテーマで2つ目に取り上げるのは「社会の変化と個人ニーズの増加」です。
時代は折しも様々な問題を抱えています。
今後、日本が抱えている一番の問題としては、人口問題があります。
少子高齢化による労働人口の減少による消費、行動、経済、政治、社会、あらゆる面に影響を与えています。
それと共に世帯規模が縮小、単身世帯が増加しています。
現在、単身世帯は世代にも関係なく若い世代も高齢層も1人暮らしが増加しています。
少子化の原因でもおり、晩婚化、非婚化、さらには離婚率の増加など様々な事情も関係しているのです。
またライフスタイルにおいても、デジタルデバイスの影響による変化も生まれているのです。
家族世帯と言えども各自がそれぞれスマホやタブレット、パソコンなどを所有していることから、家族でいてもそれぞれがそれぞれに思い思いにメディアに対して楽しむというスタイルが定着しています。
家族みんながテレビの前に揃って一家団欒するということも個人ニーズが多様化していることの現れと言えるのではないでしょうか。
社会全体が個人ニーズを重視する傾向が強まっていることから、消費そのものも個人化が進んでいるのです。
消費が変われば当然、マーケティングにも影響するわけで、各企業が目を向けるのもまた、個人ニーズにいかにして対応していけるかによるのです。
個人ニーズや個人ニーズを促進させたのは、やはりインターネットの登場が大きく影響しています。
中でもSNSは、個人と個人を簡単に結びつけてくれるコミュニケーションツールとして、プレイスレス、タイムレス、ボーダーレスという状況を作り出しました。
24時間いつでもどこでも、誰とでもコミュニケーションがとれ、不特定多数の各個人が瞬時にして情報共有できることも非常に大きく影響しています。
コミュニケーションが非常に簡単になったかろこそ、自分一人の時間を大切にする人が増えてきたのは、むしろ当然のことと言えるのかもしれません。
1人時間の楽しさの追及は、個人化消費の象徴とも言えます。
ソロ活のフィールドというのは、非常に広く、今では一人でも十分満足できるサービスが既に存在しています。
カフェ、ランチ、焼肉、キャンプ、ライブ観戦、映画、カラオケ、旅行などなど、様々なエンタメ系から一人用の家電まで次々と登場しているのです。
「ソロ活」は、決して恋人や配偶者などの特定のパートナーがいないという1人や、人付き合いが苦手だという人のみではなく、むしろ自分自身を大切にしたいという人が割合的に増加しているのです。
こうした様々な観点から見ると社会的な影響とインフラ整備などの影響により、「ソロ活」を取り巻く環境そのものが整ったことが「ソロ活」を推進し、個人消費をさらに加速させることとなったのです。
では、実際に「ソロ活」に対する人々の意識というのは、どのようなものがあるのでしょうか。
「気楽で良い」と答える方が大半を占めており、ソロ活に対して抵抗感があるという方のほうが少数意見なのです。
つまり、現代の「ソロ活」への意識は、非常にポジティブと言え、世代や性別、世態構成などにも関係なく受け入れられている傾向が強いというわけです。
お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費③【様々なソロ活ビジネス】
「お一人様でも大歓迎!ソロ活ニーズの多様化と消費」というテーマで3つ目に取り上げるのは「様々なソロ活ビジネス」です。
ソロ活がフューチャーされつつある時代において、各企業も既にソロ活を意識し様々なサービスを提供しています。
実際にソロ活ニーズにあったビジネスの成功例としては、どのようなものがあるのでしょうか。
●ソロ焼肉
焼き肉というと、1人で肉を焼き淡々と食事をするより、恋人や家、仲間とするものという固定観念的なイメージもありました。
しかし、焼き肉は、1人でも食べたいし、楽しみたいものなのです。
当然、単身世帯が増加すれば、1人消費のニーズは高まってくるわけで、焼き肉にだってそのニーズは十分あるのです。
そんなこれまでの「一人では入りにくい」というイメージを覆したのが「焼き肉ライク」です。
一号店オープンしたのは2018年夏のことになりますが、それまでの焼肉店のイメージを一新し、おひとり様専用の無煙ロースターを用意し、完全1人対応の焼肉スタイルを確立したのです。
焼肉というのは、肉の焼き加減や食べたい順番など、他人のペースに合わせるのが難しいこともあるのです。
好きなようにマイペースで食べれるスタイルが非常に受けています。
●ソロバー
バーという場所もやはり、特別な時間と場所を提供するサービスです。
バーでのひとときも、やはり1人時間をゆっくりとの楽しむためには、必要な場所として認識されています。
大人の夜の時間をゆっくり楽しむ場としては、以前から活用されていた場所となります。
「ソロ活」にもぴったりなスタイリッシュなバーが東京都内を中心に増加中です。雰囲気だけで1人時間をさらにより素晴らしい夜に演出してくれるこだわりのお店が人気となっています。
●ソロキャンプ
キャンププームと言われる昨今ですが、キャンプも1人で自由気ままに楽しむ方も増加しています。
1人でのんびりゆっくり自然の中で過ごすのは究極の贅沢と言えます。
新型コロナウイルスの影響によってキャンプ人口が増加しており、自然とよりそい解放感に浸るのは、自分と向き合うちょうどいいきっかけとなります。
●ソロウェディング
意外なサービスとしてあるのが結婚式です。結婚式はたった一人ではできないのではないか?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、1人でも結婚式はできちゃうんです。
一人でのウェディング姿の撮影ができ、本格的なウェディングフォトが作れます。これこそが究極の「ソロ活」ではないでしょうか。