ありとあらゆる物や情報が溢れる時代。
インターネットの発展は私達の生活を非常に大きく変えて行くほどの影響を及ぼすようになりました。
そして今、時代はマーケティングの重要性に気づきつつ、顧客ニーズに応えることが企業に対し求められています。
というわけで今回は「マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?」について詳しく説明致します。
マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?①【ECサイトは生活必需サービス】
「マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ECサイトは生活必需サービス」です。
欲しいものが何でも簡単に手に入る時代、消費者が物を購入する上で実に多くの選択肢があります。
購入というプロセスそのものについても消費者の間では、いくつものパターンがあり、消費者自身が何を基準に撰ぶかは、個々の価値感によって全く異なります。
実際に商品の実物を見て買うという購買パターン以外の選択肢としては、一般的になってきたのがECサイトの利用となります。
消費者の利用価値が高まることにより、当然、企業としてもECサイト活用は需要増となるわけです。
現在の企業におけるECサイトの利用価値は、単なる商品の販売スペースという認識ではありません。
売るためだけの手段の1つではなくECサイトをブランディングのために活用している企業も増加しているのです。
ECサイトというのは、非常に機動性が高いサービスと言えます。
そしてデータとの連携もしていることから効果の測定もリアルにできることから、多くの企業が注目しています。
やはりECサイトの特徴と言えば、実店舗などにわざわざ足を運ばなくても、欲しいものが手に入るということです。
買い物するには、時間も場所も問わず、いつでもどこでも欲しい時に欲しいものが手に入るというそんな世の中です。
私達の生活によりそう形のECサイトは、生活そのものに大きな影響を与えました。
そのような現状がまたEC事業を加速させ進化の度合いを高めているのです。
日本におけるメジャーなECサイトと言えば、アマゾン、楽天の2つがあります。
この二大巨頭を筆頭に、その他にも数多くのECサイトが存在していますが、オンライン上の巨大ショッピングモールとしては、この2つのサービスの存在は、他を圧倒しています。
アマゾンと楽天、この2つのオンラインショッピングモールを利用されたことがある方なら、おわかりかと思いますが、オンライン上には、実に多くの商品が存在しています。
無い商品はないというほどに、数多く存在しています。
今やオンライン上では、買えないものはないというほどです。
車だって家だって土地だって買えてしまうのです。
日本のEC市場規模というのを見た時に、市場規模というのは、はたしてどのくらいか想像つきますか?
市場規模としては、およそ15兆円超となっています。
いかにEC市場規模が生活に寄り添い、日常にとっての必需サービスとなっているかがおわかりいただけたのではないでしょうか。
国内EC市場をリードしている2強として、アマゾン、楽天のの存在感は際立っているわけです。
まず、アマゾンですが、売上高としては、およそ1兆円超。
楽天は、3兆円台ということになり、かなりの市場規模であることがわかります。
楽天は巨大なモール型ECサイトであり、その出店者数は、約4万4000店舗となります。
楽天市場の他、楽天トラベルなども含まれている総合的な流通額となっているため、単純に市場規模としては、アマゾンと比較することはできません。
どちらに対してもまだまだ成長は続いている状態で、これまで以上に市場規模は拡大していくものと思われます。
マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?②【優良顧客戦略】
「マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「優良顧客戦略」です。
では、次に具体的なアマゾン、楽天のそれぞれの戦略についてふれていきましょう。
まずは、アマゾンですが、アマゾンの成長を加速させているのが「優良顧客戦略」です。
そう、アマゾンでは、「プライム会員」という一般のユーザーとの棲み分けを行う優良顧客戦略が明確なのです。
アマゾンを利用するのは、アカウントを作成すれば誰でも簡単に利用することができます。
アカウントは無料で作成することができますが、有料の会員制度が「Amazonプライム」です。
プライム会員向けの特典やサービスが非常に充実しているのです。
年会費として支払うのは、年間でおよそ4,000円となりますので、決して年会費は安いわけではありません。
それでもAmazonプライムの特典、サービスの充実度から会員は増加しています。
このようにアマゾンは、単なるECサイトとしての利用価値の上にさらに上乗せしてサービスの付加価値を高めることによって利用者のニーズを生み出しているのです。
プライム会員の「多様性」という意味では、アマゾンはECサイトというサービスそのものの強みをベースとし、マーケティングツールとしてのサービスそのものの強みをさらに高めているのです。
マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?③【ポイントシステムという戦略】
「マーケティングニーズは顧客にあり!顧客ベース戦略とは何か?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ポイントシステムという戦略」です。
次に楽天の戦略についてふれてみます。
楽天は、国内EC流通総額としては最大規模の売上をほこっており、さらにその成長力は加速しています。
その要因となるのは、「SPU」です。
「SPU」というのは、スーパーポイントアッププログラムのことを言います。
ポイントサービスと言えば実店舗などでもよく使われる手法で、集客手段としては、何も新しいものではありません。
ポイントサービスは、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、美容院など小売業やサービス業などでも、非常によく使われます。
集客と同時にリピーターを増やしたいなどの目的があります。
楽天についてのSPUも全く同じであり、楽天のサービスを使えば使うほど、ポイントがたまり、様々なサービスを受けることができ、優遇されるというわけです。
ポイント還元率も高めであることから、オンラインショッピングは楽天のみに絞っているというユーザーも数多く存在しています。
この楽天のSPUは、長期的な顧客との関係性構築プログラムであると楽天は認識しています。
つまり、楽天の戦略もアマゾンと同様に「優良顧客を優遇する」というスタンスをとっているわけです。
これらの取り組みは、サービスや特典をつけることにより、優良顧客を育成することに繋がっているのです。
そのような優良顧客の育成、そして顧客の囲い込みという意味で必要になってくるのが施策の継続となります。
つまり、ポイント制度という質の高い顧客サービスを、まずは継続していくことが大切なのです。
今や消費者にとっての「購買」の選択肢は広がる一方です。
とこで物を買うかは、消費者に委ねられている時代なのです。
いつでもどこでも買える時代だからこそ、いつでもどこでも買ってもらえる仕組みを作ることが非常に大切になります。
そのような姿勢こそが、サービスそのもの、そして品質そのものを向上させることに繋がっていくのです。
今や世界的なモール型ECの代表となった楽天ですが、マーケティングのベースとなるのは、やはり「顧客」なのです。