変化の激しい時代。
特にビジネスにおいて他社より一歩でも先に
リードするためには情報取得の迅速性とマーケティング戦略がキーポイントとなります。
というわけで今回は「ブランドアクティベーションというマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
ブランドアクティベーションというマーケティング戦略①【ブランドアクティベーションとは】
「ブランドアクティベーションというマーケティング戦略」というテーマで最初に取り上げるのは「ブランドアクティベーションとは」です。
マーケティングの重要性は日増しに高まっており、日本国内でもマーケティングに注力する企業が増加しています。
企業規模に関わらずマーケティングを重要視するのは、企業活動において重要な業務であると認識しだしたからに他なりません。
「売る」ための施策として、やはりマーケティングは必要だということに、時代の変化に応じて気づいた企業が増加したからに他なりません。
マーケティングに関して言えば、やはり世界をリードするのは「アメリカ」です。
結局のところ、ビジネススタイルやビジネスロジックは、アメリカの真似をしているようにもとられます。
ビジネスに関しては、日本は常にアメリカに遅れをとっています。
アメリカにおよそ3年遅れとも言われていますが、特にマーケティングについてはその通りなのかもしれません。
そして今回の題材として扱うのが「ブランドアクティベーション」です。
皆さん、この言葉を聞いたことがありますか?
まだ日本では、それほど認知されていないマーケティング用語ではないでしょうか。
現在の日本企業においては、マーケティングを重視する企業が以前に比べ増加したことは、確かに事実としてあります。
しかし、マーケティングというものは、生き物であり、常に進化し変化していくものなのです。
そのような現状では、マーケティング用語も新たなワードが次々と生み出されますので、企業のマーケティングに属する仕事の方は、常に勉強する必要があるのです。
まだ日本での認知度も高くない「ブランドアクティベーション」ですが、アメリカでは、2015年に既にこの考えを定義しています。
「ブランドアクティベーション」は、広告主企業がマーケティング予算のおよそ6割を投入しているということから、非常に驚くべきことです。
では、具体的に「ブランドアクティベーション」とは、何か?についてふれていきましょう。
まずは、「ブランドアクティベーション」の定義から説明していきます。
「ブランドアクティベーション」は、アメリカの全米広告主協会=ANAによって正式に定義されています。
「ブランドアクティベーション」の定義が発表されたのは、2016年4月となります。
発表されたレポートは、「The U.S. Brand Activation Marketing Forecast 2016,” 」と言います。
このレポートを発表した全米広告主協会は、広告主が中心として構成される団体です。
その歴史は長く、設立から100年以上が経過しており、アメリカのビジネスにおいても非常に影響力の高い団体と言えます。
全米広告主協会があえて「ブランドアクティベーション」を定義したのには、理由があります。
実は、定義以前に「ブランドアクティベーション」は、存在していましたが、定義が統一されておらず、バラバラの状態だったのです。
にも関わらず全米全域にて、「ブランドアクティベーション」に既に多くの予算が投入されていたわけですから、まとめる価値は十分にあったというわけです。
このような取り組みや定義の発表などを行うことは、日本企業や社会とは異なるところです。
これも分化の違いと言えばそれまでですが、日本もそろそろ独自のマーケティング理論を構築したいところです。
さて、本題に戻ります。「ブランドアクティベーション」の定義は、次の通りです。
「ブランドアクティベーション」を具体的に実践する方法としては、6つあります。
- プロモーションマーケティング
- リレーションシップマーケティング
- リテイラーマーケティング
- エクスペリエンシャルマーケティング
- コンテンツマーケティング
- インフルエンサーマーケティング
様々な手法がありますが、既に皆さんも聞いたことがある言葉も混じっています。
「ブランドアクティベーション」をざっくり言うなら、宣伝、広告以外で顧客に商品やサービスを実際に使ってもらい体感してもらうのです。
つまり、顧客にいかにブランドを体験させるかがキーポイントとなります。
「ブランドアクティベーション」は、これまでのマーケティング活動では、スタンダードな広告よりもブランドプロミスの実証に焦点をあてたマーケティング手法と言えます。
ブランドアクティベーションというマーケティング戦略②【ブランドアクティベーションの具体的な戦略とは】
「ブランドアクティベーションというマーケティング戦略」というテーマ次に取り上げるのは「ブランドアクティベーションの具体的な戦略とは」です。
ブランドアクティベーションの具体的戦略には、全部で6通りの戦略があります。
それらの戦略について、詳しく説明していきます。
尚、これらそれぞれの戦略については、全米広告主協会=ANAによる定義に基づいたものです。
1.【プロモーションマーケティング】
最初のマーケティング手法として「プロモーションマーケティング」があります。
マーケティングと言えば「プロモーション」。つまり、宣伝活動だとイメージすることができますが、マーケティングそのものが、単なる宣伝活動というわけではありません。
時折、マーケティング=プロモーション活動と勘違いしている方もいらっしゃいますか、プロモーションは、マーケティングに含まれます。
プロモーションマーケティングは、顧客に製品やサービスをすぐに買ってもらうための手法です。
具体的な施策をまとめてみました。
- クーポン配布
- 懸賞
- キャッシュバック
- 商品
- スペシャルパッケージ
- 社会貢献
- ライセンシング
2.【リレーションシップマーケティング】
次に「リレーションシップマーケティング」です。
「リレーション」ということから、売り手(企業)と買い手(顧客)との関係を意味したマーケティングです。
施策の狙いとしては、顧客のロイヤリティを向上させることです。
そのために行うのは、顧客分析です。
ロイヤル化するためのサービス提供を顧客に対して行います。
3.【リテイラーマーケティング】
3つ目の「リテイラーマーケディグ」の「リテイラー」ですが、小売業者のことを言います。
リテイラーマーケティングは、小売業者と企業との関係を深め、連携するマーケティング手法です。
「リテイラーマーケディグ」のイニシアチブをとるのが、ブランド側の企業となります。
具体的にはマルチチャネルを活用した販売戦略などがあり、あらゆるところから顧客が購入できるような取り組みを行います。
4.【エクスペリエンシャルマーケティング】
「エクスペリエンシャルマーケティング」は、実際に顧客にブランドを体験してもらう手法てす。
そのために体験会などのイベントやキャンペーン、サンプリングなどを行います。
5.【コンテンツマーケティング】
「コンテンツマーケティング」と言えば、マーケティング手法の中でも、今全盛のウェブマーケティングにとっても、とりわけ重要視されています。
日本国内においても広く知られており、一般的なマーケティング戦略として浸透しています。
ウェブマーケティングの特徴は、様々ありますが低コストでの施策の実施と、情報の拡散性という期待度が高く、それを支える要素としての「コンテンツマーケティング」の果たすべき役割は非常に大きいものがあります。
そんなコンテンツマーケティングも実は「ブランドアクティベーション」の施策のひとつと言えます。
ブランドを多種多様な方法で顧客に対し伝えることがコンテンツマーケティングです。
ウェブ媒体やメディアのみならずパッケージや実店舗の店頭などの具体的な施策があります。
6.【インフルエンサーマーケティング】
インフルエンサーマーケティングも既に認知されたマーケティング手法と言えます。
テクノロジーを駆使し、現代の時代にマッチしたマーケティング施策と言えます。
インフルエンサーの影響力というのは、多大で消費者に対しインパクトのあるアピールをすることができます。
ブランドアクティベーションというマーケティング戦略③【ブランドアクティベーションの現状とは】
「ブランドアクティベーションというマーケティング戦略」というテーマで最後に取り上げるのは「ブランドアクティベーションの現状とは」です。
「ブランドアクティベーション」明確に定義されており、具体的な手法として6つを理解することによってマーケティングを有効活用することができます。
既に日本国内でも多くの企業が実践していることもあり、注目度も日に日に高まっでいます。
「ブランドアクティベーション」が注目されている理由として広告以外の手法を使い顧客にアプローチするということです。
現在、マーケティング手法も様々なものが存在していますが、各企業によって、業種、業界によっても顧客に対するアプローチは、それぞれ異なります。
どんなマーケティング手法を選択するのかというところも非常に重要となります。
まず、どんな戦略でいくか、というのを考える上では、やはりマーケティングの知識は必要となります。
まずは自社にとって、どんなマーケティングが合うのかを理解する必要があるからです。
選択肢となるマーケティング手法についても、事前に理解していなければ選びようがないというわけです。
「個」が重視される時代において、「ブランドアクティベーション」は、時代にマッチしたマーケティング戦略と言えます。
スマートフォン全盛の時代、顧客も情報は与えられるものより、自ら取得する時代に変わりました。
このことは、広告よりもネットなどの口コミなどを信用するという価値観の違いがあるのです。
さらにネットの広告は、ユーザー自身がブロックすることもでき、広告自体の存在価値も変わってきています。
そのような状況の中、顧客体験としてブランドを感じてもらう手法は、これまでの広告主体の戦略とは、全く異なるわけです。
消費者にブランドを認知してもらい、さらに一歩理解を進め、ブランドのファンになってもらうための付加価値があるマーケティング戦略と言えます。