現代ビジネスにおいて必要不可欠とされるマーケティング。そんなマーケティングには様々な手法があります。
その手法のひとつとして「リブランディング」があります。このリブランディングを中小企業が行う場合、どのようにすれば成功に導けるのでしょうか。
というわけで今回は「中小企業がリブランディングを成功させるための方法」について詳しく説明致します。
中小企業がリブランディングを成功させるための方法①【リブランディングとは】
「中小企業がリブランディングを成功させるための方法」というテーマで1つ目に取り上げるのは「リブランディングとは」です。
皆さんは「リブランディング」という言葉を期待ことがあります。
マーケティングに精通している方や経営者、ビジネスプランナーの方なら、よくご存じのことかと思います。
リブランディングとは、既存のブランド資産を時代のニーズに合わせ「再構築」することです。
企業における具体的なリブランディングの概念は、市場における自社のポジションを明確にするところからスタートします。
そもそも今現状の自分自身のリアルな立ち位置というのを認識しなければ、はじまらないというわけです。
ポジションをしっかりと再確認した上で狙うべきポジションを再定義するところから、はじまります。
リブランディングとは、各企業によってアプローチ手法が異なりますが、根本的なところは変わらず自社の社会的な存在価値や社会にどれだけ貢献できるかの価値観を改めて見つめ直すものとなります。
リブランディングが発信するのは、社内外に対してであり、それを明確に意思表示すると共に、世間に対し浸透させることを意味します。
リブランディングの手法としてのひとつとして社名変更があります。
これまで、多くの企業が社名変更をしてきました。
この社名変更には様々な意図がありますが、これまでの企業イメージを一新するという意味があります。
これは良い理由も、悪い理由もあります。
良い理由としては時代のニーズに即したネーミングに変更することで、今後その企業が向かうべき未来像を表現した形での名称変更があります。
よくある社名変更の形として、これまでの日本語的な会社名から、英語表記やカタカナ表記の現代的な社名に変更する場合があります。
またブランド名や商品名などのほうが企業名よりもメジャーとなった場合、社名をブランドや商品名に変更するといったこともあります。
一方で悪い例として、会社の不祥事等が公になった場合など、これまでのイメージを払拭し心機一転を図りたい場合などに企業名を変更する場合があります。
これは、これまでの企業に付いた悪いイメージからの脱却を目指すものです。
社名変更というのは、実際には非常に多いのですが、前提として社名変更がリブランディングそのものとして結び付くわけではありません。
社名から見直す必要があるかどうかの判断というのが非常に大切となりますが、それがそのまま「リブランディング」とイコールであるかということでいえば、決してそうではありません。
ブランドコミュニケーションやメッセージ、社名、ロゴマークというわかりやすい明確な変化を与えたとしても本質的な企業課題を解決できなければ、実際には無意味なのです。
基本的なこととして企業ポジションの再定義を行った上で、企業にとって今、何を変えていくことが必要かとういのを判断することが大切となります。
社内外に発信し、さらにそれを浸透させる全ての活動がリブランディングの全体像と言えるのです。
中小企業がリブランディングを成功させるための方法②【中小企業がリブランディングを行うタイミング】
「中小企業がリブランディングを成功させるための方法」というテーマで2つ目に取り上げるのは「中小企業がリブランディングを行うタイミング」です。
では、中小企業が実際にリブランディングを実施すべきタイミングというのは、どこにあるのでしょうか。
そもそも中小企業にリブランディングは必要であるか?ということになりますが中小企業ならではの検討のきっかけというのがあります。
中小企業のリブランディングを実施すべきタイミングというのは主に次の4つがあります。
(1) 事業フェーズの変化
リブランディング実施の背景として大きな要因となるのが「事業フェーズ」の変化です。
ビジネスというのは、その時代によって変化していくものです。ビジネス戦略にしろマーケティング戦略にしろ変わっていくものです。なぜなら顧客ニーズそのものが変化していくからであり、それに応じて企業そのものも、その変化に対し柔軟に変わっていく必要性があるというわけで゛す。
組織が成長するに比例し、ビジネスというのは様々な変化を及ぼしていきます。
企業が発信するメッセージやミッションそのものも変わっていく中で、自社ブランドの再構築の必要性も生じてくるのです。
再構築がなぜ必要となるのかと言えば、再構築を行わなければ時代と顧客ニーズとの間にギャップが生じてしまうからです。
(2) ビジネスモデルの変化
内的要因またはは外的要因によって、ビジネスというのは様々な形で変化していきます。その変化というのは予測不能のものもあり、市場や環境によって大きく変化することがあります。
例えば、震災や世界的イベントの影響、政治的要因なども大きく絡んできます。近年でいえば新型コロナによるパンデミックが世界的な影響を与えました。
これまでのやり方では、ビジネスが全く通用しないということが実際に起こりうるのです。
様々な要因によって、ビジネスモデルを大きく変えていかざるをえない状況というのが必ず生まれてくるもなのです。
市場変化に影響した理由でのリブランディングが必ず必要となってくる場合もあるのです。
(3) 事業承継・世代交代
中小企業においての現実的なリブランディングのタイミングとして経営者が変わるタイミングがあります。
新たな経営者となったことで企業ブランドを一新し、企業を変化させることができます。
事業承継というのもリまた、ブランディングに適したタイミングと言えます。
(4) 周年イベント
企業イメージを刷新するために、創立イベントなどのタイミングをきっかけとしリブランディングを実施するケースもよくみられます。
企業として次のステップへと進み成長速度を加速させるための意思表示として、企業ブランドの再構築を実施することで企業の一体感を演出することで認知させます。
中小企業がリブランディングを成功させるための方法③【リブランディングのメリット・デメリット】
「中小企業がリブランディングを成功させるための方法」というテーマで3つ目に取り上げるのは「リブランディングのメリット・デメリット」です。
リブランディングを行えば、結果全てが良い方向に進むかということではありません。
リブランディングを実施するにもメリット、デメリットのどちらもあるということを理解しておかなければなりません。
具体的なリブランディングにより期待できるメリット、デメリットをまとめてみました。
【メリット】
- 企業イメージの一刷
- 社内スタッフの意識変化
- 新卒・中途採用力の強化
【デメリット】
- 積み重ねてきた認知を失うこと
- 変更によるコストの発生
- 変更前を支持する層が一定層の発生
要は各企業にメリットとデメリットを理解した上で、精査する必要があり、メリットが大きいと判断した場合には、リブランディングを行う価値があると判断するということです。
とは、言うものの実際にこの「判断」という作業が実際には非常に難しく、中小企業としてはね様々部分で悩むところです。
判断に迷うということであれば、外部に分析調査を委ねるという選択肢も残されています。
リブランディングに踏み切るかどうか経営判断の材料を得るために第三者の客観的見解というのは非常に大切な要素となります。
またリブランディングを推進するためのプロジェクトには、体力、時間、コストを要することを念頭に入れておくべきです。
調査結果より、現時点でリブランディングを行う必要はないという判断も時には必要となります。