会員制の大型倉庫店として日本国内に店舗を拡大しているのが「コストコ」です。
皆さんもコストコに出かけたことはあるでしょうか?コストコに魅了される多くの人がいますが、その魅力と経営戦略に今回は迫ってみたいと思います。
ついつい買いすぎてしまう「コストコ」の不思議
皆さんは、日常生活の中で「買い物」の位置づけは、どのように考えていますか?「買い物」と言えば、男性より女性のほうが大好きという感じがしますよね。
女性は生活に直結することに価値観を見出すからです。夢見る男性よりも女性のほうが現実的で賢いんです。そんな女性にとって「買い物」は、必要なものを取得する生活にとって必要な行為であり、人生を豊かにする楽しみでもあります。
つまり「買い物」とは、実用性と娯楽性が必要なんですね。そんな日常の中の「お買い物」は、できれば楽しく有意義に行いたいですよね。
そんな願いを叶えてくれるのが、会員制の大型倉庫店の「コストコ」です。
年間4,400円ほどの会費を払い会員となった人のみが利用できるといったシステムのアメリカ発の大型スーパーです。
スーパーと言っても、食品から日用品、洋服、家電、薬、ブランド品、車のタイヤなど様々な商品が取り扱われています。
そんなコストコは、日本初進出してから、順調に売上を伸ばし全国に店舗を拡大しています。今では会員数もかなり増え、コストコを普段から利用されている方も多いのではないでしょうか。
コストコを普段から利用している方は、既にコストコに取り憑かれているといっても過言ではなく、コストコフリークもかなり存在します。
ブログやユーチューブなどでもコストコ情報やコストコ商品のレビュー、コストコ愛を語るなどネット上も多くのコメントが見受けられます。
それほど、日本で受け入れられているコストコですが、「アメリカ発のスーパー」が、なぜここまで受け入れられているのか?そのポイントとコストコの経営戦略を探ってみれば、その答えがわかるでしょう。
コストコは、日本にこれまでにない経営スタイル。
コストコの経営戦略は、独創的な経営戦略で、これまでには日本にないような経営スタイルとなっています。今でこそコストコは、すっかり日本でもメジャーな存在となったものの、日本初進出の時から、確固たる勝算はあったのでしょうか?
既に当たり前となっている既知の事実として、コストコを利用するには、会費がかかります。年間4,400円という会費は、決して安いものではないと思います。
月にすれば、およそ350円程度となりますが、コストコを長年使い続けるとそれだけでも、それなりにコストがかかります。
買い物するのに「コスト」がかかるというわけです。これが前提条件となるわけです。
実際に現在の景気動向は、一時期の不景気に比べれば上向きと言われているものの、一般消費者の懐事情は、現実にはなかな厳しいものがあります。家庭の主婦の皆さんは、毎月の家計のやりくりに四苦八苦しており、日夜節約に頑張っていると思います。
一般家庭において、4,000円という会費は、ポンと出せるものではないでしょう。
更にポイント制度全盛の時代において、ポイントさえもないのに買い物前にコストがかかるというのも不思議なものです。
日頃からよく利用するスーパーなどであれば、1年間もポイントをため続ければ、コストコの会費くらいならたまる可能性もあるでしょう。
それでもコストコ会員が増加し店舗を拡大しているということを考えれば、消費者に高く評価されていることの証しとも言えます。
会員にまでなっても利用したいと思わせる時点で、コストコの経営戦略の完全勝利なのです。
確かに「スーパー」を利用するのに顧客は会費を払い利用することに合意しているわけですから、需要と供給は合致しているわけです。お互いに合意の上で契約が成り立っているわけですから、ビジネスとしては、何の問題もありません。
コストコは、利用したい人だけが利用すればいいのです。わざわざ会員にまでなって利用するほどでもないと感じる人は、利用しなければよいわけです。
それでも人々を魅了するコストコの戦略勝ちであり、コストコマジックというのが存在するわけです。
日本人にはまったコストコの経営戦略
会員制というこのシステムは、アメリカ発の新しい経営戦略であり、コストコのような戦略をとる日本企業は、おそらくこれまでに存在しなかったのではないでしょうか。
経営方針としては、完全に欧米式で日本式の考え方ではありません。それでも日本人に受け入れられたというのは、時代と共に日本人の考え方やライフスタイルも変化したことも1つの要因です。
日本人の考え方も、時代とともにグローバル化し、考え方自体も柔軟になったからではないでしょうか。
そして現在の日本人は、価値観をしっかりとジャッジするようになったのことも理由の1つです。良いものは良い、悪いものは悪いと正当にジャッジするようになったからではないでしょうか。
ジャッジという意味ではネット社会の現代、情報取得が簡単になったことも関係しています。