100均の王者と呼ぶにふさわしいのが、国内ナンバーワンのシェアを誇り、他社を圧倒する存在として業界をリードし続けるのが「ダイソー」です。
100円という価格設定にも関わらず、その規模を広げるダイソーには、いったいどんな戦略があるのでしょうか。
というわけで今回は『マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!』について詳しく説明致します。
目次
マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!①【少量多品種、店舗も多数】
『マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!』はじめにふれるテーマは「少量多品種、店舗も多数」です。
最初に取り上げるこの「少量多品種、店舗も多数」は、ダイソーの特徴を一言で言い表したものになります。
一度でもダイソーの店舗を訪れた方ならおわかりかと思いますが、まさにこの一言が当てはまることに理解して頂けるでしょう。
100均ショップはダイソーだけでなく他社も、もちろん存在しています。そして各社それぞれに他社とは違う特色があるわけです。
そして現在は、100円ショップの雑貨も新時代を迎えているほど、時代のニーズやトレンドに合わせて変化しているのです。
様々なアイテムを揃える100均業界ですが、単に使えればよいというだけでなくデザイン生活に優れていたり、女性が可愛いと思える商品なども増加しています。
暮らしに実用的でなお且つ彩りを加える商品を提供しているのです。
そんな100均業界でも最も人気があるのが「ダイソー」なわけですがダイソーの特徴としては、少量多品種の品揃えと、国内3400店舗以上という業界ナンバーワンというシェアを保持しています。
そんなダイソーは、かなりの数の商品を取り扱っていますが、商品の仕入れや開発は顧客目線を基本としており、顧客の声に応えることをコンセプトとしています。
商品数に関しても業界トップながら、なんと他社のおよそ3倍、約7万点という豊富なラインナップがダイソーの特徴であり強みと言えます。
数多くの商品を取り扱っており少量多品種をテーマとしています。
商品は徹底したマーケティングに基づいており、時代のニーズやトレンドに合わせた商品を用意しています。新商品の投入も積極的で顧客を飽きさせないことも魅力の1つと言えるでしょう。
新商品の数は、毎月800点以上ということだけでも驚きです。自社で商品の企画・開発を行っているダイソーでは、様々な製造メーカーと日々開発に勤しんでいます。
情報社会の現代、消費者のニーズや要求は高まっています。100円商品でさえ実用性はもちろんデザイン性を求めたりする時代となっています。
世の中の消費を支えている女性の反応は注視すべきところで、プチプラと言われるコスメアイテムや化粧品などの開発にも強化しています。
価格が安いだけに、10代~20代の女性にもダイソー商品はよく購入されています。
マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!②【心揺さぶる人気アイテム】
『マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!』2つ目にふれるテーマは「心揺さぶる人気アイテム」です。
日本トップの品揃えを誇るダイソーですが、ただ安いだけではなく、実用的で人気の高い心揺さぶられる商品もたくさんあるのです。
今回はその中から特に人気の高い商品についてふれていきましょう。
【タオルストッカー】
ダイソーならではのアイデアグッズです。タオルを壁などに掛けておける商品です。
おむつ入れとしても使えることから、育児中のママの間でも人気のアイテムです。
おむつ入れとして使っているのは、ユーザーベースのアイデアですが、使い方次第で様々に応用できる素晴らしい商品です。
【多機能ピーラー】
料理で重宝するのがピーラーです。料理の下ごしらえの時に大活躍する優れもので、これ1つで皮むき、薬味おろし、芽とりなどマルチに使えます。
利用価値の高いピーラーが100円で買えるのは、なんとも嬉しいですね。
【ブックスタンド】
ブックスタンドっていかにもありがちな商品と思われるかもしれませんが、実はスタンダードな物ほど、シンプルな使い勝手が必要とされたりします。
日常生活においても意外と用途の高いブックスタンド。ダイソーのブックスタンドはコンパクトで本棚にはまりやすく使いやすいと評判の隠れ人気商品なのです。
【女性用URGLAMコスメシリーズ】
ダイソーのプチプラ化粧品も用途によって使い分けができると愛用している女性が多数います。特に若い女性にら人気があります。
ダイソーでは「ガールズトレンド研究所」とコラボするなど、安くてかわいい商品を販売しています。
SNSなどでも話題になるなど、トレンドにマッチしている旬のものを次々と生み出しています。
マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!③【在庫が宝】
『マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!』3つ目にふれるテーマは「在庫が宝」です。
ダイソーの品数は他社を圧倒的に離すほどの取扱いがありますが、安さだけを売りにしてきたわけではありません。
2000年以降長引く不景気やデフレの影響もあり、安さで売るダイソーは、デフレが追い風はななったと思われがちですが、実は環境的には、それほど良い環境というわけでもありませんでした。
というのもそもそも 100円ショップは利益を出しにくいビジネスモデルだからです。
これまでのダイソーの歴史の中で、様々な経済状況がありましたが、他社から追いつかれることは、一度もなかったのです。
一時期、ダイエーが88円均一を展開しましたが、結果的にダイエーは早期での撤退を余儀なくされたのです。
大手が参入しにくい業界である100均業界は、利益取得の難しさと、在庫にあります。
大手はとにかく在庫を抱えることを嫌います。
これは売る自信がないことの裏返しなのかもしれませんが、ダイソーでは「在庫が宝」というスタンスをとっています。
つまり多くの在庫を抱えても「売る自信」があるということですね。
ダイソーの仕入れの単位を聞くと驚くはことに、なんと100万個は、必ず入手するということなんです。
これほどの規模となると対応業者も限られます。業者としては、ダイソーからの大量発注による他の仕事を請け負う余裕がなくなり、結果的にはダイソーオンリーとなっていくのです。
この流れが結局、商品のクオリティを上げることに繋がるというわけです。
そのような在庫に関する考え方や大量の仕入れなど、ダイエー独自の戦略は、売る為の場所として店舗拡大をはかってきました。
現在では、国内には約3400店舗、国外には26ヵ国に約1900店と、小型店から大型店まで様々なロケーションに店舗を構えています。
売り場を選ばないところもダイソーの強気な経営戦略の1つと言えるでしょう。
マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!④【100均ならではの価値】
『マーケティング考察論。安さだけではない100均「ダイソー」の凄さと経営戦略!』4つ目にふれるテーマは「100均ならではの価値」です。
100円ショップの良いところとは、値段を気にすることなく購入することができることです。
例えば雑貨店で100均で扱かっているような同じ商品を購入しようとするなら、ほぼ100円で買えることなどないでしょう。
しかし100均では、手軽に手にとってポンポンとカゴの中に入れることができます。100均では値段をいちいち見る必要がないというのが最大のメリットであり特徴です。
そして、100円だからこそ、試し買い、ついで買い、衝動買いなど消費者心理をくすぐることが100均の醍醐味なのです。
はじめて買う商品を実際、使ってみたところ、顧客が気に入れば、再び購入し、その後もリピート買いが続くというわけです。
実は皆さんもダイソーのあの商品が、いつも家にないと駄目だというものがあるのではないでしょうか。
これが100均ならではの価値観なのです。