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ファーストフードの代名詞と言えば「ハンバーガー」ですよね。

現在では、様々なハンバーガーチェーンが存在していますが、その中で近年、復活したのがドムドムハンバーガーです。

というわけで今回は「復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方」について詳しく説明致します。

復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方①【何を改善し風向きを変えたのか?】


「復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方」というテーマで1つ目に取り上げるのは「何を改善し風向きを変えたのか?」です。

ビジネスというのは、何が成功して、何が上手くいかないかということは、わかりません。

何にしろ、まずはトライしてみないことには、わからないとということは、確実に言えることなのです。

当たる、当たらないという表現があるように、ビジネスにとっても、そのようなことも当てはまるのです。

現代ビジネスにおいて重要視されるのは、戦略だったりしますが、綿密に計画を立てた計画や戦略が上手く「ハマる」という保証は、どこにもないのです。

企業によっては、失敗も成功もあり、未来永劫存在し続ける企業というのは、ありえません。企業が継続的な事業活動を行うなら、変化していくことが必要となるのです。

これまでピンチを迎え、消滅してしまうのではないかと思われていたのが「ドムドムハンバーガー」です。

知る人ぞ知るハンバーガーチェーン店なのですが、実は日本最古のハンバーガーチェーンなのです。

どちらかというと、マイナーなイメージのある「ドムドムハンバーガー」ですが、一時は悲壮な感じも漂っていましたが、近年復活し業界からも注目されているのです。

既に日本文化として、すっかり根付いたファーストフードですが、その中でもハンバーガーというのは、安価で気軽にサクッと食べれるファーストチョイスとして認識されています。

ハンバーガーのイメージと言えば、やはりアメリカです。日本独自の文化とは、明らかに異ります。

そんな日本において、そして世界においても業界最大手となるのが、皆さんご存知「マクドナルド」です。

グローバル展開をし全世界に支店がある超メジャーなハンバーガーチェーンは、ファーストフードの先駆けとも言えます。

そんなマクドナルドが日本初上陸したのは、1970年。今から半世紀前のこととなります。

日本ではじめてのハンバーガーと言えばマクドナルドと勘違いされている方も多数いらっしゃるかもしれませんが、実はマクドナルド上陸の1年前に既に誕生していたのが「ドムドムハンバーガー」なのです。

この紛れもない事実は、今や知る人ぞ知る事実となりましが、なんと日本でのハンバーガーが半世紀前に日本独自の企業だったというのは、意外そのものと言えます。

そんな国産ハンバーガーのドムドムハンバーガーの最盛期の90年代。

当時は全国400店以上にまで拡大したことから、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

しかし、一時代を過ぎた頃、気がつけば閉店ラッシュとなり、ピーク時から店舗数は、一気に下がり27店舗まで減少となるのです。

ここまでの店舗減少から、一時は、ブランド存続の危機も叫ばれていました。

その後、長い期間において低空飛行が続きはしたものの、なんとか経営を続けることができ、2020年度から黒字転換したのです。

この黒字転換は、正しく企業としての息を吹き返した状態と言え、低空飛行からの見事な復活を成し遂げたといってもいいのではないでしょうか。

復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方②【何がドムドムハンバーガーを変えたのか?】


「復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方」というテーマで2つ目に取り上げるのは「何がドムドムハンバーガーを変えたのか?」です。

では、いったいなぜ沈没間際の様相さえあったドムドムハンバーガーが復活した理由とは、いったいなんだっのか?

組織を変えていく要素はいったいなんのか?

それは、「」です。

企業を変えるのは、人であり、企業を支えるのもまた人なのです。

そんな変化をもたらした人物とは、いったい誰なのか?

その人物こそ、藤崎忍社長です。

藤崎氏が社長になる以前では、新橋で居酒屋を2店舗経営しており、飲食業としては、既に実績のある人物でした。

藤崎氏は、ドムドムハンバーガーから引き抜きされ、社長に就任したのです。

藤崎氏が入社したのは、2017年。当時のドムドムハンバーガーは、ダイエーグループからレンブラントホールディングスに買収されたばかりというタイミングでした。

この買収は、事業再生を見込んでのものでした。

当時の藤崎氏は、新店舗の店長とスーパーバイザー職を兼任していました。

決算数字を知ったことから、事業再生は難しいと判断し自ら役員就任を掛けあった後、入社後わずか9カ月で社長に就任することになったのです。

では、そんな同社長が具体的に行った改革とは、いったい何だったのか?

それは、次の2つとなります。

  1. 現場間のコミュニケーション強化
  2. 店舗の運営費の改善

この2つについては、外部からの途中加入ということで、やはり見るべき視点が内部の人間より明確に見えたということ。

さらに客観的な視点を持つことにより、具体的な改善点を把握することができたということがあります。

特に顧客に対して直接接する現場スタッフの意見を汲み取り、現場の声というものをしっかり受け取る体制を整えたことは、大きな変化となりました。

このような取り組みは、メニュー開発においても非常に大きな影響を与えています。

また企業としての売上的な実績から、原価率や人件費といった具体的な店舗の運営費を見直したことも大きなポイントとなりました。

メニュー開発、店舗改善、顧客対応、決算数値など様々な分野で改革を推し進めたことにより、課題やクレーム等の件数も明らかに減少していくことになります。

すると改善したことが目に見えるように、客足も徐々に増加していったのです。

売上自体も増加することにより、企業内にも変化が起こっていました。

従業員のモチベーションが高まり、社内に活気が溢れてきたのです。

結果として様々な取り組みにより、業務改善が実った結果となります。

最終的には、2020年のコロナ禍真っ只中という最中においても、黒字化を達成したというわけです。

復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方③【ドムドムハンバーガーが行った様々な施策】


「復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ドムドムハンバーガーが行った様々な施策」です。

具体的に行った施策として、メニューの改革があります。

印象的なメニューとして2019年秋に発売の「丸ごと!!カニバーガー」。

他店では、カニをフューチャーしたバーガーなどは、これまで目にしたことがないような独創的なものであり、この商品が大ヒットしたのです。

まず、目を引いたのが、見た目。

豪快なビジュアルが消費者に受け、映え好きな若者を中心としてSNSなどで話題となりました。

こんがり揚げたソフトシェルクラブを1匹丸ごと使っているというのがオリジナリティ溢れる商品として、消費者の心を掴み、売り切れ続出となりました。

いわゆるファーストフードのメニュー開発において重要となるのがコストと調理過程です。

この2つというのは、非常に重要となり、この制限があるからこそ、メニューそのものは、大胆になれないということもあるのです。

しかし、ドムドムハンバーガーは、「ファストフードだから」という固定概念にとらわれない枠を取り払った改革をしたことにより、売り切れ続出になる商品をブレイクさせたのです。

はっきり言って、これだけモノに溢れた時代において、売り切れ続出というのは、非常に難しい状況なのです。

唯一無二となる商品を生み出し、他では、できない差別化に成功したのです。

様々なハンバーガーチェーンが既に存在していますが、その中で顧客自身が何を選び、どのタイミングで購入するかというのは、顧客に委ねられています。

ハンバーガーチェーンのメニューを見比べてみても、実際にはパターン化しているような印象もあります。

それは、ハンバーガーチェーンとしての業界の常識にとらわれすぎているということもあるからなのかもしれません。

業界の常識や慣例というのは、いくらきあるにせよ、それらに感化されることなく自社の強みを活かした方針で、商品開発を進めていくことが大切なのです。

これは、飲食業界に限らず様々な業界に対しても言えることでははないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「復活ビジネスを探る!ドムドムハンバーガーに見る風向きの変え方」というテーマで詳しく解説致しました。

競合他社がひしめきあう飲食業界において他社との差別化というのは、非常に難しいのです。

飲食業界において、他との違いを作るには、まずは「商品」による違いを生み出す必要があります。

どのような商品を展開し、顧客の目をひくメニュー構成にするかということが非常に重要な戦略的要素となります。

商品そのものやわメニュー構成に枠を設けることにより、一定の制限を受けてしまう可能性もあります。

ファストフードという枠にとらわれてしまうと、戦略的に行き詰まってしまうこともありますが、枠にとらわれないことにより、他とは違う個性を生み出すこともできるのです。

個性的というのは、独創的とは少し異なり、基本的には、顧客にいかに付加価値を与えることができるかになります。

そのような基本を軸としメニュー開発を続けるドムドムハンバーガーのこの先からも目が離せません。


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