時代と共に売りつ変わる文化と変化、そしてビジネス。企業は様々なマーケティング手法を用い集客に繋げ、新たなサービスを生み出します。
そして現在、「サブスクリプション」が1つのトレンドであり、飲食店にも広がりを見せています。
というわけで今回は「マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション」について詳しく説明致します。
マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション①【サブスクリプションとは】
「マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション」というテーマで最初に取り上げるのは「サブスクリプションとは」です。
世の中の「トレンド」とはマーケティングにより生み出され、マーケティングもまた「トレンド」を追い続けます。
そして今、様々な業界やサービスでビジネス戦略として注目されているのが「サブスクリプション」です。
皆さんも「サブスクリプション」サービスを知っていますか？
これまで日常生活の中でも、ほとんとの方が何かしらのサービスで利用したことがあるのでないでしょうか。
「サブスクリプション」という言葉をはじめて聞いた！知らない？という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないはずです。
「サブスクリプション」というキーワード自体は、最近多様される言葉だとしてもサービス自体は、以前より存在しており、正解に根づいているものなんです。
「サブスクリプション」の最もわかりやすい事例となるのが定期券です。
これなら多くの方が通勤、通学で利用されていて生活に根づいているものとなりますね。
定期券は、ある一定の期間、決められた区間内の乗り降りが自由にできます。一定の金額を支払うことにより、一定期間の間は、決められた内容のサービスを利用することができます。
定期券以外での電車の乗り降りは、その度毎にお金がかかり割高となります。つまり、サブスクリプションは利用者からすると「お得」なサービスとなるわけです。
サブスクリプションの定義を説明すると、「料金を事前に支払い一定期間定められた条件でサービスを利用できる権利」のことを言います。
「定期券」というのは、文字通り「定期」の間に利用可というわかりやすい事例となりますが、その他にも日常の中には、様々なサービスが存在しています。
例えば、携帯電話の契約プランなどです。通信費やパケット代の定額サービスなどです。
その他、最近多いのがネット上でのサービスです。動画や音楽、マンガや雑誌などのコンテンツ配信サービスが数多く存在します。
これらのコンテンツサービスは、映画やマンガ好きの方には、たまらないサービスです。
なんと行っても読み放題、見放題のサービスなので、利用すれば利用するだけお得なんです。
映画好きの方にしてみれば、一日一本映画を見たところで、コンテンツ数の多さから全てを見切るということは、ほぼ不可能なほどコンテンツ量は充実しています。
配信サービスについては、次から次へとコンテンツが追加されていくということも魅力の1つです。
これらのサブスクリプションサービスの主流は月額固定が多く、その期間内であれば自由にサービス利用することができます。
利用者にしたら支払う金額が一定の為、安心してサービス利用することができます。多用する人ほどお得になるわけです。
そんなサブスクリプションですが、配信サービスだけでなくリアル店舗でも利用できるサービスが広がっています。
注目するのは、居酒屋、ラーメン店、カフェなど飲食店のサブスクリプションサービスが登場していることです。
日常生活や人生において食事は楽しみの1つであり、心も体も豊かにしてくれます。そして「食」は生きていく上で欠かすことができません。
飲食店のサブスクリプションは、利用放題ということは、食べ放題になるわけですから、お得に美味しいものを食べれるんであれば素晴らしいですよね。
食への好みというのは、個人によって異なりますが、本当に好きなものがお得に食べれるなら、利用者としては、これほど嬉しいことはありません。
マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション②【飲食店がサブスクリプションを採用する理由は？】
「マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション」というテーマで2つ目に取り上げるのは「飲食店がサブスクリプションを採用する理由は？」です。
「サブスクリプション」というサービスが今、世の中に定着し受けているのは、利用者にメリットがあるからです。
単純なメリットとしては、使いやすさが最もな理由と言えます。
利用者にとっては、まず金額の上での安心感というものがあります。
一定期間の規定の金額さえ支払えば、その後は料金を全く気にせず利用することが出来るという点です。
利用すればするほどお得になるわけですから、単発で利用した際の料金を考えれば、元をとるまで使えれば利用者側に明らかなメリットがあるというわけです。
支払いについても、クレジットカードからの支払いでも毎月、支払う手間がなく簡単、便利なのも特徴です。
もちろん利用者にとってはメリットばかりではありません。
デメリットとしては、利用しなくても料金は支払わなければならないのです。利用回数が少なければ逆に割高になってしまうのです。
サブスクリプションサービスで加入していても利用者側が忘れてしまうケースもあります。
例えば携帯のオプションサービスなどです。よくあるのが新規契約や携帯の機種変をした際のオプションサービスへの加入です。
初回の1ヶ月などは加入を頼まれたり、半強制で加入を依頼される場合です。
抱き合わせ商法とも呼べるようなシステムで、解約は契約者本人の申し出により行わることがほとんどです。
つまり解約の意思表示をしなければ、そのまま契約は続行され料金は、支払い続けなければなりません。
このようにサブスクリプションは加入時は、簡単に利用できたり、手続きも楽なので便利なのですが利用者としては、意識をしっかり持ち自ら管理する必要があります。
さて、続いては、サービス提供する側が、なぜサブスクリプションサービスを採用するのか考えてみましょう。
動画や音楽などのネット上の配信サービスならまだしも、飲食店でのサブスクリプションは、いまいちピンとこない場合もあるのではないでしょうか。
飲食店のサブスクリプションサービスの場合、お店側としてはメリットはあるのでしょうか？利用者ばかりが得をし、お店側は損をしないのでしょうか？
飲食店がサブスクリプションを採用する理由は、次の3つがあります。
1. 安定した収入
飲食店というのは、お客さんがお店に足を運んでこそ売上に結びつくわけです。
お店によって常連客と言われる固定客は存在するものの、どのスパンで来店してくれるか、来店してくれる保証もありません。
つまり毎月のスタートは、言わばゼロからのスタートとなるわけです。
サブスクリプションの場合、定額制というわけで会員が存在する限り毎月、固定費として収入が見込めるというわけです。
この収入は飲食店を継続していく上では、かなり重要となるのです。
2. 他店との差別化
サブスクリプションサービスは、どの店舗も採用しているわけではありません。飲食店の場合の導入割合は、まだまだ少ない方です。
サブスクリプションを採用することにより、話題性もあり、お店の特徴となることから他店との差別化に繋がります。
3. 注文の増加
サブスクリプションサービスは、ある一定の条件が定められています。
例えば特定のメニューなら食べ放題と限られていることがありますが、範囲以外のメニューも注文される場合もあり、結果的に注文増となるというメリットもあります。
マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション③【具体例】
「マーケティング考察。飲食店にも広がるサブスクリプション」というテーマで3つ目に取り上げるのは「具体例」です。
実際に飲食店のサブスクリプションサービスをご紹介しましょう。
【野郎ラーメン】
関東でチェーン展開するラーメン店「野郎ラーメン」。
月額8600円のパスポート購入で、なんと毎日1杯ラーメンが食べられるのです。一杯あたり780円ですから、月に12杯で元がとれます。
【金の蔵】
居酒屋チェーン「金の蔵」のサブスクリプションサービスです。
月額4000円のサブスクリプションサービスで毎日何杯でも飲み放題になるという驚異的なサービスです。
利用時の条件として1人2品以上料理の注文があります。しかしドリンクは飲み放題なので、毎日通ったすれば、飲み放題が1日130円ほどとなるわけです。