今や世界的スポーツエンターテイメントとして世界中から注目されている欧州サッカー。
日本をはじめアジアでも欧州サッカーを観戦するようになってきましたが、この欧州サッカーがここまで注目されるのは、確固たる経営戦略があるからです。
今回は、そんな欧州サッカービジネスについて触れてみましょう。
エンターテイメントとしてのサッカー文化が根ずいている欧州
イギリスが起源とされているサッカー(フットボール)は、いまや全世界から注目されるスポーツエンターテイメントです。
ここまでサッカーが世界中から注目されている理由は、いくつかあります。まず、競技人口の多さです。野球と違っていくつもの道具がいらず、ボール1つさえあれば楽しめるのがサッカーの魅力です。
その為、発展途上国をはじめとした環境的にまだ整備されていない国や貧しい国においてもサッカーは行われているのです。世界的に広がるサッカーは、4年に一度世界規模で行われるワールドカップも、盛り上がりを見せるのは、そのせいです。
日本もワールドカップへは、1998年のワールドカップ初出場から20年、計5回の連続出場を果たすなどワールドカップの常連国ともなっています。
これまでの日本サッカーは進化しているといいつつ、ワールドカップではベスト16止まり、今後のさらなる進化が望まれます。
ワールドカップというビッグイベントでの経済効果は、計り知れないものがあります。日本でも渋谷に人が集まる風景が恒例ともなるほどの異常な盛り上がりを見せています。
そんなサッカーは、エンターテイメントととしてもビジネスとしても非常に注目すべき素材と言えます。
サッカーの本場と言えば、強力なプロリーグが多いヨーロッパとなります。ヨーロッパには、世界的に有名なクラブチームがいくつか存在します。いわゆるビッグクラブというチームは、人気も注目も高いのです。
世界的リーグにまで成長させたブランド力
ヨーロッパの主要となるのが欧州5大リーグと言われているリーグです。
サッカーの母国、イングランドの「プレミアリーグ」、
イタリアの「セリアA」、ドイツ「ブンデスリーガ」、スペインの「リーガ・エスパニョーラ」、フランスの「リーグアン」が欧州主要リーグです。
この5大リーグには全世界からの有望な選手が一堂に集まるのです。ここ数年では、アジア出身の選手も在籍するなど数多くの実力者達が揃っています。
日本人選手も、ここ最近は欧州リーグへの選手供給国としても注目されています。欧州5大リーグ以外の欧州国も主要リーグへの選手供給国としての役割をはたしていますが、それなりにリーグの特徴もあり、強いリーグとなっています。
第二グループのリーグを持つ各国としては、ポルトガル、オランダ、ベルギー、トルコ、ギリシャ、ロシアなどがあります。
ヨーロッパは各国がそれぞれプロリーグを持ち歴史もあることから、サッカーブランドを作り上げてきたのです。
欧州サッカーブランドは、なるべくして現在のような人気やブランドができたわけではなく、長い年月をかけて計画的に行われて現在の形を作ったわけです。つまりブランド力をつけたわけです。
欧州サッカーの経営戦略にて、まず気づかされることは、サッカーをより良いものに見せる為の環境作りです。その環境とは、様々な要素があります。
特に欧州のスタジアムは、規模も大きくかなりの観客数が動員できる設備的にも素晴らしいスタジアムがいくつもあります。
欧州のスタジアムのビッグ感と、設備の良さは欧州でしか味わえないのです。ビッグクラブの試合ともなれば、異様な盛り上がりを見せ、観客の熱狂度も凄まじく、それもまたサッカーをエンターテイメントとして演出する為の要素の1つです。
また、欧州のサッカースタジアムは、巨大なショッピングモールと併設されていることも多く、試合のない日でも施設の有効活用ができるようになっています。
スタジアムには、そのチームのショップもあり、ユニフォームやグッズの売上などもサッカービジネスにおいては、重要な収入源となっています。
さらなる経営戦略と新たなサッカーの取り組み
サッカー界には、新たな取り組みも行われ常に進化しています。マーケティングを広げる為に、様々な取り組みが行われています。
その1つが選手の獲得です。様々な国や地域から選手を獲得することにより、マーケティングを広げようとする戦略です。
もちろん実力あってのことですが、これまでもマーケティング先行で、日本から選手を獲得することにより世界的にファンを獲得したいというチームの経営戦略も当然あるのです。
このような取り組みにより、欧州のクラブチームは様々な面で収益を獲得しているわけです。