新型コロナウイルスの影響によって特に苦境に喘いでいるのが「飲食店」。
営業自粛、休業要請などこれまでにない状況となり苦戦を強いられている状況の中、飲食店を救う手段としてテイクアウト、デリバリーが注目されています。
というわけで今回は「マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー」について詳しく説明致します。
マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー①【店の特徴を知り、顧客を知ること】
「マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー」というテーマで最初にふれるのは「店の特徴を知り、顧客を知ること」です。
「新型コロナウイルス」の感染拡大は、世界的にも大きな影響を及ぼしています。
世界が様変わりするような様相の中、日常生活や経済活動に対しても大きな変化と影響を与えています。
そんな中でも、大きな打撃を受けているのが飲食店です。
自粛ムードがはじまった、2020年2月より時間の経過と共に、耐えきれずに倒産、閉店に追い込まれた飲食店が多数存在しています。
かつてないほどの苦境に立たされた飲食店は、いったいどのようにして生き残っていけばよいのでしょうか。
飲食店が国や自治体などから求められたのは、休業や時短での営業でした。
その影響は確実にあるとしても、人と人とが接触する傾向の高い飲食店では、ターゲットとなる顧客がお店に足を運ぶことは、減少しています。
飲食店は、中途半端に営業をしても赤字、開けなければ売上が全くない為、開けざるをえない状況でもあるのですが、それでも赤字。
どちらにしても赤字となるという状況なのです。
そもそも顧客が自宅に待機している現状ては、客は待っていても一向に現れませんし、集客どころの問題ではないのです。
顧客側からすれば、これまで飲食店で受けていたサービスを受けることができないのです。
このような状況となると、飲食店は、これまで全く同じ戦略では売上を上げることなどできません。
これまでのスタイルを捨て新しい戦略で売上をたてていく必要があるのです。
マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー②【ステイホームを意識すること】
「マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー」というテーマで次にふれるのは「ステイホームを意識すること」です。
基本的には「食」を提供するコンセプトは、変わらないものとして、店に客が来なければ、店側から顧客側に出向けばいいのです。
つまり、飲食店にとってのメインのサービス提供場所をお店から自宅へシフトチェンジするという方法に切り替えていく必要があるでしょう。
新型コロナウイルスとの戦いは長期戦へともつれこむものと思われ、いつ終息するのかは、全く目処がたっていません。
こんな状況の中、新しい生活様式を意識して行動する必要が迫られていますが、ビジネスやマーケティング戦略においても全く同じことが言えるのです。
飲食店の場合、「家」でサービス提供する方法としてテイクアウトやデリバリーというサービスにより売上を作ることが基本戦略としてあります。
特に飲食店については、お店を運営していく中では、多額の固定費がかかるということが判明しました。
国による救済措置もありますが、それだけでは、とても経営を維持することができず、時間との戦いとなってしまうだけなのです。
結局のところ、お店にとっては、資金力との体力勝負となってしまうのです。
そのような時間との戦いの中で、売上が激減している飲食店には、すぐにでもテイクアウトとデリバリーサービスを導入するべきです。
すでに市場のそんなニーズに目を向けたマーケッターや企業が、いち早くサービス提供を促すサービスを展開しています。
では、実際にこれまでテイクアウトやデリバリーサービスを行っていなかったお店がサービスを開始する上で意識しなければならないこととは、いったいなんでしょうか?
それは「飲食店」の「ターゲット」をより、深く理解することです。
テイクアウトやデリバリーというのは、これまで店内で食事を提供してきたスタイルとは、全く異なるのです。
顧客が店内で飲食していたという状態から、顧客は「購入」するというスタイルに変わるのです。
つまり、飲食は「自宅」となります。
そうなると、これまでと大きく異なる点とは、いったいなんでしょうか?
まずは、メニューの見直しです。
マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー③【マーケティング的戦略の必要性】
「マーケティング最前線。テイクアウトとデリバリー」というテーマで最後にふれるのは「マーケティング的戦略の必要性」です。
これまでの前提としては、店内での食事提供をメインとしてメニューを決定していたものをテイクアウトを前提とした商品を検討することです。
メニューによっては、テイクアウトでの提供が不可能な商品も存在するかと思われますが、メニューの中でもテイクアウト可のメニューラインナップをどれだけ、揃えられるのか?ということを意識していく必要があります。
例えばこれまで、お店の看板メニューとして売り出していた料理がテイクアウトでサービス不可ならば、それに変わる目玉商品を考案する必要があります。
このような状況ですから、一旦これまでの考えはリセットしフラットな状態でメニューを考えていく必要があります。
さらに考慮すべきなのは、「顧客」ニーズをくみこんだメニュー作りです。
外出自粛を促されている顧客が、いったいどのようなものを望んでいるのか?
知ることは、非常に重要なこととなります。
自宅にこもっている顧客も、それなりにまたストレスを抱えこんでいます。活動を制限された中で、唯一の楽しみとして「食事」は、ストレス解消に多いに役立っているわけです。
自粛疲れもある中、お店の味を求める人々も増加していることも自然の流れと言えます。
顧客を知り、顧客ニーズに応えることこそが、マーケティングの基本でもあるわけです。
そのようなことから、メニューの再構築について、先入観は一旦すてマーケティング理論に基づき顧客目線で考えてみることが大切なのです。
つまり、「お店のサービスを自宅で」これをコンセプトとした店作りをしていきます。
次に意識すべきなのは、ターゲットについてです。
これまでは、団体やグループ客を見込んでいた戦略を、ターゲットとしての単位を1人からにします。
これは多くの顧客に利用しやすくする為の、最低限の単位です。
さらにファミリー層を意識したオリジナルメニューを考案することも必要です。
家族4〜5人が一度に楽しめるファミリーパックメニューを用意するのがおすすめです。
個人からファミリー、グループなど幅広いグループ層に対応できるメニュー作りが大切なのです。
次に考慮すべきなのは、追加注文の有無です。
これまでの店内での食事提供の場合、顧客がお店にとどまれば追加注文が必ず見込めます。
特にアルコールドリンクについては、滞在時間が長いほど注文が追加されるはずです。
しかし、テイクアウトやデリバリーサービスでは、追加注文の可能性は、ほぼありません。
おそらくドリンクや食べ物が不足したなら、顧客はコンビニに足を運ぶという選択肢も増えるでしょう。
こうなるとこれまで、直接的にライバルとしていなかった業者もライバルとなるわけです。
今後の飲食店は、小売店をも注視した対策が必要となってきます。
その為に必要なのは、メニューのアピールです。
分かりやすく顧客に選んでもらえるようなキャッチフレーズなどを付け顧客にアピールしていきます。
このような、これまでと違う顧客に向けてのアピールがテイクアウトやデリバリーサービスにて売上を上げていくスタンダードな方法となります。
飲食店といえども、従来のような「味」と「メニュー」だけで勝負ではなく、マーケティングを意識した販売戦略が必ず必要となってくるのです。
最後に意識するポイントとして「売上」があります。
テイクアウトやデリバリーサービスを展開する場合、客単価について意識することです。
テイクアウトやデリバリーにつきものなのは、容器準備やデリバリー手段です。
大手デリバリーサービスやウェブシステムを利用する際には、手数料がかかるなどコスト面も意識する必要はあります。
いずれにしても、これまでの営業スタイルではなく、新たな営業手段で利益を上げていく必要があります。