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文化は、人間の暮らしを豊かにし、世の中を発展させます。近年、グローバル社会が進む世の中で、イベントも同じくグローバル化しています。

そんな世界的なイベントとして「ハロウィン」があります。「ハロウィン」の経済効果やマーケティングにはどのような影響をあたえるのでしょうか?
【前編】に引き続き今回も『「ハロウィン」に見るマーケティング戦略!【後編】』というテーマで徹底解説していきます。

「ハロウィン」に見るマーケティング戦略!④【SNSとの関連性の強さ】


「ハロウィン」がここまで日本に定着した理由は、様々ありますが、「非日常」というイベント性が大きな人を惹き付ける魅力であることは間違いありません。

しかし、「ハロウィン」そのもののイベント性や非日常性だけで、ここまで注目されるわけではないのです。

「ハロウィン」の魅力を倍増させているのが「SNS」なんです。情報社会の現代において、「SNS」と「ハロウィン」は、互いの特徴を活かし相互効果を生み出したというわけです。

これは、SNSによる「シェア文化」の拡散にも影響しています。非日常的な仮装と、オレンジとパープルという「ハロウィン」特有の鮮やかな色の組み合わが、インスタグラムをはじめとしたSNSとの好相性となっているのです。

「インスタ映え」という言葉もすっかり定着したように、インスタグラムは、フォトジェニックな写真を求めています。そんなフォトジェニックなシーンを演出するのに、「ハロウィン」は最適だということなのです。

最近では「インスタジェニック」という言葉も広がっており、様々なところで盛り上がりを見せています。

やはりインスタをはじめとしたSNSでは、ポップでカラフルで、きらびやかな「映える」シーンが注目され、多くの人に共感されるからです。

インターネット環境の整備、スマートフォンなどのデバイス機器の普及によりSNSは、日常にすっかり定着しており、利用者も増える一方です。

現在のSNS利用者は7,764万人超と言われており、今後も利用者は増加し、数年後には8,000万人超となることが予想されています。

さらにSNSの利用と必要性を加速させるのが時代背景にもよります。昨今は、若者の恋愛離れとも言われ、恋人と過ごすより、友達や仲間など同性と過ごすことや、グループとして過ごすことが多くなっています。

若者達の価値観の変化により、恋人と過ごすイメージの強いクリスマスより、仲間や友達と楽しめる「ハロウィン」のほうが若い世代には受けているというわけです。

「恋愛離れ」という価値観の変化は、少子高齢化、晩婚化、非婚化など社会全体に影響を与えるだけでなくイベントの人気にも影響を及ぼしています。

この点でもハロウィンが今の日本の時代にマッチしたからこそ、盛り上がりを見せたのでしょう。

「ハロウィン」に見るマーケティング戦略!⑤【ハロウィン市場の今】


時代の変化は、よりスピーディーに変化し、が消費活動のトレンドもそれに応じて変わっていきます。

そんな変化の激しい時代において、ハロウィン市場はどのような感じなのかと言えば、2018年の時点で1,240億円規模ということです。

ハロウィンが日本で文化として認知されだした2011年の市場規模は560億円でした。

その当時から比べると市場規模は2.5倍まで拡大したことは、マーケティング的に見てもかなり影響力のあることと言えます。

様々なサービスやイベント、商品などが新たに作られることは、自然な流れということです。

時代と価値観、ライフスタイル、SNSなど様々な要素により「ハロウィン」というトレンドが形成され、日本国内に浸透していきました。

そんな「ハロウィン」をマーケティング的に分析してみると、近年増加傾向にある消費活動へと繋がっていきます。

それが「コト消費」です。

「コト消費」とは、いったいなんでしょうか?それまでの消費の傾向は「モノ消費」でした。

つまり、何かを欲しがる消費活動です。例えば車がほしいとか、高級時計がほしいとかです。

つまり、「物」に価値を見出してお金を使っていたわけです。

しかしこれらの消費活動が成熟期を迎え、若者の車離れや恋愛離れなど価値観の変化、ライフスタイルの変化により「物」よりも自己欲求など願望を叶えることに消費するように変わってきたのです。

「こういったことがしたい」という「こと」に対しての消費が「コト消費」なんです。

このように消費ニーズが変わったことが一番大きな理由となります。

こうした「コト消費」との関係と「ハロウィン市場」を形成している一要素なのです。

「ハロウィン」に見るマーケティング戦略!⑥【ハロウィン市場は減少気味?】


実際のところ日本国内のハロウィン市場の現状は、急拡大後の縮小傾向にあるのです。

その理由としては、ハロウィンに対するネガティブイメージなどがあります。

2018年の渋谷ハロウィンでの「火災」や「軽トラ横転」というある種、暴動にも見えるこの事件がネガティブな印象をもたらしたのです。

つまり「ハロウィン」に便乗した「悪ノリ」騒ぎにより悪印象がとなってしまったのてます。

その他高年齢層がハロウィンに求めるニーズも低く世代間ギャップも原因となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『「ハロウィン」に見るマーケティング戦略!【後編】』というテーマで詳しく解説致しました。

「ハロウィン」の日本での定着は、新たな文化の定着でありつつ経済効果の高さからマーケティング的な要素があります。

「ハロウィン」をテーマとした商品、サービス、企画は今後どのように変化を遂げるのか、楽しみな一面もあります。


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