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社会人として働く皆さん。皆さんは会社から人事評価というものを受け働きぶりを査定されています。
そんな評価の方法で近年、注目されているのが「360度評価」です。皆さんは、ご存知でしょうか?

というわけで今回は「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?」について詳しく説明致します。

360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?①【360度評価とは】


「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例は?」1つ目にふれるテーマは「360度評価とは」です。

まず、はじめにふれるのは、基本的なことです。皆さんは、今回説明する「360度評価」という言葉を聞いたことがありますか?

企業という組織を形成している以上、企業を形成するそこで働く人達の評価を行うことは必要なのです。人事評価は企業にとっても、そこで働く社員にとっても有効なものです。

そんな中、近年「360度評価」が注目されています。特に大企業を中心に広がりはじめており、評価手法として時代のニーズや人々の価値観に近いものがあるということです。

「360度評価」とは、どんな評価かと言えば、評価対象者の周辺にいる人達(上司、同僚、部下)全てが、評価対象者の人事評価を行う評価方法です。

これまで年功序列が重んじられてきた日本社会では、人事評価制度というのは、上司か部下を評価するのが当たり前の考え方でした。つまりはトップダウンの評価しかありえなかったのです。

その常識を覆えすのが「360度評価」というわけです。上司に加え、同僚や部下からも評価対象者として人事評価材料を集めた上での人事評価となります。

上から下への評価だけではなく、下から上へ、同僚同士の評価も含まれるというわけです。このように多方向からの評価を集めることで、多角的な視点、意見としてとらえることができ、正当な評価を行うことができるのです。

現在、現役で働く人達の組織の中では、プレイングマネージャーが増加中なのです。マルチタスクを抱えた優秀な人材こそリーダーとなりつつ、自らも積極的にタスクをこなすというポジションの方が増殖しているのです。

そのような優秀なプレイングマネージャーは守備範囲が広いことから、部下の業務の全てを把握することが現実的には難しいという一面があるからです。

では、実際に「360度評価」を導入している企業はどのくらいあるのかと言えば、約1,600社(従業員1,000人以上)の企業を対象とした導入率はおよそ46.1%

このように現在、多くの企業が導入しており非常に関心が高いということが事実なのです。

360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?②【導入の目的】


「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例は?」2つ目にふれるテーマは「導入の目的」です。

企業において「360度評価」を導入している目的となるのは2つとなります。

公正公平な評価、そしてモチベーションアップです。

このどちらかを企業とてして目当てにするかで、運用方法は異なります。導入するにおいてまず最初に企業が行うことが、導入目的を明確にすることです。

【公正公平な評価】

上司が部下を評価するというトップダウンの一方通行は、状態としては完全な単独評価となります。つまりここにあるのは、上司の主観や趣味、感覚、感情であり好き嫌いが生じます。
人に対しても苦手な人も気が合う人がいるのですから、上司の好みのタイプは、それだけでなんとなく好かれるということです。

当然、この独断的な評価には、公平さはありません。「360度評価」にはこのような不公平さをカバーする力があるのです。

【モチベーションアップ】

企業にとっては人材こそ重要な資産であり、その人材のモチベーションアップは、結果的に企業全体のモチベーションアップに繋がります。

多方面からの判断により、評価される自分自身が他者からどのように映っているのか公平に見えることは、社内の人間関係を非常にスムースにします。

そしてそのような状況が優秀な人材を育成する環境を作るというわけです。公平な評価が存在するということは、仕事をする上でのモチベーションアップもあります。

「360度評価」はただ導入すれば何かが変わるというだけではなく、教育制度の一つとしてとらえることもできるというわけです。

360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?③【360度評価が注目される理由】


「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例は?」3つ目にふれるテーマは「360度評価が注目される理由」です。

「360度評価」が今、この時代に注目される理由とは、いったい何なのか?について考えてみましょう。

その根本にあるのが時代の変化、働き方の価値観の変化というものです。

かつて昭和時代の根深い考えや意識付けというのは、年功序列で就寝雇用、会社に長くいればいるだけ給料は増加していくというものでした。

しかし、今となっては、年功序列制度など既に崩壊しているのです。さらに少子高齢化による人材不足、人手不足の影響、様々な就業スタイルの増加、働き方改革など企業が変わらざるをえない条件が揃っているからです。

働くことに対しての価値観や一人の人間として社会人としての価値観の変化によって、企業が最も風通しのよい環境を作るのに「フラット化」が有効となっているわけです。

つまり、上司と部下という縦のホットラインの関係性、連携性だけでなく、他部署との関わりや、同ポジション、役職でのコミュニケーションなど横のホットラインも重要になってくるのです。

そのように企業における縦と横のマトリックスな関係が公平性を生み出す特徴というわけです。

360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?④【メリット】


「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例は?」4つ目にふれるテーマは「メリット」です。

近年、注目されている「360度評価」。今度は具体的な評価について説明していきます。

「360度評価」のメリットとしては、下記の5つがポイントとなります。

  1. 評価の客観性
  2. 評価への納得
  3. 改善点の認識強化
  4. 特性を知る客観的な視点
  5. 規範意識の向上

では、それぞれについて詳しく説明していきます。

1. 【評価の客観性】
従来のトップダウン式の一方通行の主観的、独断的判断には公平性より個人の好み反映されることがあり公平さに欠けていました。公平さに不満があれば、それが会社への不信感となります。
会社への信頼性を失った場合、考えるのは「転職」です。終身雇用が崩壊した現在、条件が良いところからの誘いには乗らないほうがおかしいと言えます。

2. 【評価への納得】
従来までの評価方法では不公平さがあることをわかっていた前提としても、社員としては不満の感情が存在しています。「360度評価」で公平性が保持されれば、評価に対しても納得できるというものです。

3. 【改善点の認識強化】

「360度評価」の評価そのものには社員自身も評価を行うこととなり、評価に対しての不信感というのは薄らぎます。つまりそのことは、日頃の業務への注意力の増加となります。そのことから自分に対し何がたりないのか?と改善点の認識をするようになります。

一つの改善が結果として対策できた場合、次以降も引き続き自分の足りない要素や改善点を見つめなおすということになるのです。

4. 【特性を知る客観的な視点】

様々な評価者による評価を得ることによって、評価された側としては、自分自身の強みや、弱みなどをしっかり把握することができ、特性を知る客観的な視点を見ることができます。

5. 【規範意識の向上】

様々な立場・役職などの人が評価者となることから、不公平な人事をなくし公平なものへと変化させていきます。

360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?⑤【デメリット】


「360度評価」とは?メリット、デメリット、企業事例は?」5つ目にふれるテーマは「デメリット」です。

「360度評価」は良いことばかりでなく、当然デメリットもあります。

デメリットとなるのは次の3点となります。

  1. 主観が評価に影響を及ぼす
  2. 部下への人材教育への甘さ
  3. 社員同士が相互に良い評価しか行わない

このように評価対象者同士の兼ね合いと周囲とのコミュニケーションが問題に発展するケースがあるからです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「360度評価とは?メリット、デメリット、企業事例 は?」というテーマで詳しく解説致しました。

働き方改革が叫ばれる現代において、働き方だけでなく評価の方法も変わってきています。

そんな中、「360度評価」は時代のニーズにマッチしているようで多くの企業が注目されています。メリットもデメリットもある評価に対して企業は上手く活用したいものです。


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