少子高齢化、働き方改革、コロナ対策など様々な問題を抱える日本社会。混沌とした世の中、これからの未来に対して、さらなる意識改革が必要となるでしょう。
というわけで今回は「マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!」について詳しく説明致します。
マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!①【社会構造の変化と価値観とマーケティング】
「マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!」最初にふれるテーマは「社会構造の変化と価値観とマーケティング」です。
日本社会の問題点として以前より掲げられているのが、少子高齢化。社会構造の変化というものが、もたらす影響というのは、非常に大きいものとなっています。
若年層と高齢層とでの価値観や考え方というものは、全く異なり、それぞれの年齢層に対してのコアマーケットが∃しています。
それは、デジタル化が進み情報社会となったことで時代の変化のスピードを加速させたことによります。
ニーズの高いマーケティングに対し、ビジネスは反応するわけですが、現在では、人口層の多いシニア世代をターゲットとしたマーケティングも盛んです。
高齢者にとって必要不可欠なニーズとは、介護事業です。今後10年先まで増加する高齢者を支えていく為には、さらにニーズが強まる介護事業。
新規参入する企業が多い一方、介護という難しい業務であることから、倒産する企業も一方で存在しています。
そして、もう1つのマーケティングとして高齢者をターゲットとした「売れるマーケティング」が存在します。
現在、若者に比べ高齢層ほどお金を持っているという事実があります。
若者の車離れや物に固しない価値観がある一方、高齢層ほど、高級志向でブランド力にこだわる傾向が強いのです。
市場も当然、売れるのならそこに注力するわけです。売れるからこそ、トレンドに対しマーケティングを形成し事業としての戦略を構築するのです。
このようにマーケティングというのは、時代のニーズに対し敏感に反応し対応していくことが基本なのですが、このような変化も様々な外部環境によって変化していくのです。
少子高齢化という社会的構造の変化、人口バランスの悪さを考慮して、これまで様々な変化を必要とされ、いくつもの施策が行われきています。
その1つが「働き方改革」です。
この「働き方改革」によって、よりよい労働条件を整備すると共に、労働人口の減少を補う為の取り組みが行われています。
中でも女性への積極的な社会進出がこれまで以上に求められています。
子育て世代の若い世代でさえも、共働き世帯が増加しているのも「働き方改革」の1つの効果であり、価値観の変化の1つと言えます。
一方で共働き世帯の増加に伴い、都心の一部では保育施設の不足などの現実問題も浮上しています。このことは、保育と教育、労働という面において、いくつもの課題を浮き彫りにしてきたことの現れです。
さらに女性の社会進出に伴う影響の現れとして、「生き方」の価値観も変わってきました。
高齢化に対する問題の一方、「少子化」問題も存在しています。
年々、子供の出生率が減少に転じているのが現状ですが、それ以前に非婚化、晩婚化も進んでいます。
これは女性の社会進出を促した結果の現れの1つと言えるでしょう。女性が男性と対等な立場で仕事をすることによって経済面での安定ができれば、家庭や育児に対する幸福感や魅力より、自分自身の人生を謳歌したいという意識が強まることは、当然だと言えます。
次に高齢化については、日本社会の高齢化によって労働人口が減少することは、紛れもない事実ですが、労働人口が少ない中、高齢層にその一端を担ってもらっているのも事実なのです。
介護事業のニーズが高いとは言え、全ての高齢者が介護が必要ではありません。むしろ元気な高齢者も多く、70代以上の高齢者でさえ、現役で働いている方も数多くいらっしゃいます。
高齢者の労働に対しても様々な変化が見られます。定年の見直しや再就職、年金などの社会保証の制限変化など様々な影響があります。
『人生100年時代』などのフレーズも聞こえますが、人間、たった数十年でそこまで変化するわけではないので、限界もあるのも事実です。
1人1人の人間の進化というより、医療の進化、テクノロジーの進化、知識の進化によって日本は長寿大国となりえたのです。
働き方、社会構造の変化によりマーケティングも変化し続けるのです。
マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!②【生き方改革とは】
「マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!」次にふれるテーマは「生き方改革とは」です。
マーケティングにおいて重要事項となるのが、顧客ニーズとトレンド。
今、何が必要でどんなものが求められているのかということです。ニーズが消費者や時代とマッチすれば必ずしもヒットするという保証は、どこにもありません。
いくら高品質でも、ターゲットに届かなければ無意味なのです。
その為にも、マーケティング活動は非常に大切なのです。
今後のマーケティングにおいて考慮しなければならいないのは、様々なケースを想定することが必要となります。
2020年に入り、全世界を巻き込んだ「コロナウイルス」による影響は、マーケティングにも大きな影響を及ぼしています。
2019年に策定したスケジュールなども、全く意味をなさないものとなってしまいました。
2020年4月の時点では、終息が見えない状況であり、まさに不測の事態となっています。
ビジネス云々よりも、生命第一を考えることが重要なことはわかっていますが、それでも経済は止まることを知りません。
現代社会で全ての機能を停止させることは、不可能だからです。
グローバル化社会となった現代社会では経済や情報の伝達だけが世界に広がるわけではなく、全世界の人々が各国を行き交うことで、ウイルスさえも世界中に広がってしまうのです。
特に都市部への一極集中化という問題は、便利で豊かな生活を提供する変わりに、人口の多さというデメリットを露呈した結果となっています。
様々なニーズや価値観が時代と共に変化していく中で「働き方改革」など、様々な施策が行われていますが、今後は、もう1つ枠を広げ「生き方改革」を提唱すべき時代へと突入したのではないでしょうか。
個人のニーズは、人それぞれ異なります。何が大切で、何を基準とするか個人ニーズが高まる一方の現代、マーケティングもそのようななニーズに応えようと変化を見せています。
そして不測の事態となった時に、いったい何を優先すべきかは、個人の判断によるのではないでしょうか。
コロナウイルスにより、現代人が経験したこともないような状況となっています。
誰もが未経験の体験だけに当然、サンプルとなるデータはありません。そうなると正しい決断も難しいわけです。
なにしろ判断要素がないのですから、判断のしようがありません。
日本国内においても緊急事態宣言が出されるなど、国家主導の対策か講じられていますが、国民にとって十分な対策ができているとは、言い切れません。
実際に命をおとしている方もいます。
こんな状況でも、流通やサービスをストップさせない為に、働いている人、働かざるをえない人、感染拡大させない為に、自粛している人、せざるをえない人などその立場によって様々です。
この先は個人で判断すべき時代がやってくるでしょう。
しかし、経済や生活は、個人でなんとかなるものではありません。
共存共栄しつつ、個人の考えや価値観をより尊重する「生き方改革」を進めるべきでしょう。
マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!③【生き方改革というマーケティング】
「マーケティング考察論。「生き方改革」の進め!」最後にふれるテーマは「生き方改革というマーケティング」です。
混沌とした地代の中で、物事の指標となるのが、1つのキーワードです。
今回、提唱したいのが「生き方改革」というキーワードです。
人生において、何を大切に生きるか、何を優先していくかということを、より深く考えるべき時代がくるのではないでしょうか。
合理主義で、何もかも便利な世の中、競争社会の世の中で、意識を変え「生き方改革」を意識していく必要があります。
そしてここから、また新たなマーケティングは生み出されるのです。