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人事関連で大きな悩みの一つが離職率。頑張って採用した人材が1年や2年も経たずに辞めてしまうことで悩んでいる会社は多いです。そこで、離職率を下げ、採用した人材が会社に定着するために活用できる方法があります。それはコーチングです。

ここでは人材育成の方法としてどう行うのかをお伝えいたします。

コーチングとは

コーチングとは、目標達成に必要な知識、ツールが何であるかを棚卸しし、それを個別対応で備えさせる方法で、具体的には、コーチがクライアント(コーチを受ける人)と1on1の対話を行うものになります。

コーチは、様々な視点から沢山の質問をクライアントに投げかけ、クライアントはその質問に答えていく中で自分の考えが整理され、新しい気づきや視点がもたらされます。

このコーチングと言う手法は、人材開発やリーダー育成、風土改革に活かされるため、多くの企業や組織が導入しています。

すぐに辞めてしまう人の退職理由

せっかく採用した優秀な人材が1年も経たないうちに辞めてしまうと、会社は大きなダメージを負います。

人材紹介のエージェントにかかった手数料など採用にかかったコストや、その人を採用した後にかけた教育のためのコスト、そして今後その人に活躍してもらって稼いでもらう予定だった売上や利益、多くのものが失われます。

一方で、辞めてしまう人も、就業期間が短いと「この人はすぐに辞めてしまう人」というレッテルを張られ、転職先がなかなか見つからないというリスクも負っています。しかし、そんなリスクを負うにもかかわらずすぐに辞めてしまうのは何故でしょうか?

それは、「会社に合わなかったから」というものが大きな理由にあります。

 

会社に合わないということには、

  • 一緒に働く人と合わなかったから
  • 会社の事業と自分のやりたいことが合わなかったから
  • 会社の雰囲気が合わなかったから

など色々な要素があります。

ただ、それらの多くは、その人ともっとコミュニケーションを取れば防ぐことができたものばかり、ということも少なくありません。

もっとその人の話を聞いてあげること、その人の気持ちややりたいことを知ることができていれば、その人が辞める決断をする前に色々な対処法を行うことができたと後悔する人も多いです。

コミュニケーション不足が離職率を上げている要因の一つとなっています。

コーチングの活用方法

すぐに辞めてしまう人も、入社するときは最初からすぐ辞めることを前提として入社するということは多くありません。

新しい会社で活躍するぞ、という強い気持ちをもって入社することがほとんどです。ところが、いざ入社すると何かが違う、ということに気が付き、それが時間が経つにつれて積み上がっていきます。

そしてそれが不満という形に変わり、失敗を咎められるや別の会社からのスカウトなどちょっとしたきっかけに爆発して、退職という決断になります。

そうなる前に、その人の話を聞いてあげることが人材を引き留める効果的な方法です。

 

その具体的な方法が、コーチングになります。

コーチングは、毎週30分とか2週間に1回1時間とかまとまった1on1の対話の時間を取ります。

コーチは、その人の上司が部門の長がなることもあれば、人事や社内外のプロコーチが担当することもあります。重要なことは、コーチが、定期的にその人の話を聞くということです。

コーチングの1on1の対話では、コーチから何かアドバイスや指導することはありません。

その時間は、コーチを受ける人の話を聞く時間なので、コーチはひたすら問いを投げかけることになります。

コーチとコーチを受ける側には「教える側」と「教えられる側」という関係ではなく、「対等な関係」という前提があります。
そのため、上司がコーチを担当することになっても、すぐにアドバイスしたり指導したりしてはいけません。

まずはその人の話を聞いてあげることに集中します。新しく入社した人材は、自分が会社に受け入れられているかということについて最初凄く不安に思っています。

まだ受け入れられていると感じていない中で、色々と失敗が重なったり、上手くいかないことが続いたりすると、悩みや不安が広がっていき、辞めるという選択肢が生まれてしまいます。

人は自分の話を聞いてもらえると、受け入れられていると感じることができます。逆に、何か話してもすぐに否定されたり、目を合わせないで聞かれたりすると、疎外感を受けるものです。

コーチングでは、まずコーチがその人の話をしっかり聞いてあげることで、その人が会社に受け入れられているということを示すことができます。

コーチングで退職を防ぐ方法

コーチングでは、定期的にコーチとクライアントが対話をする機会を作ります。

可能であれば、コーチをする人は、コーチングスキルを身につけておくといいです。

コーチングスキルには、「聞くこと」「質問」「承認」「フィードバック」などのスキルがあります。

 

これらを持った人がコーチになると、コーチを受ける人たちへの影響はより効果的です。

社内で管理職以上はコーチングスキルを学ぶ研修制度を作ったり、プロのコーチを使ったりすることもあります。そうしたコーチングスキルを持ったコーチは、

採用したばかりの人材に定期的に1on1のコーチングを行います。そして、その人に会社で働き続けるために必要なこと、目標達成に必要なことなどを自ら気付いてもらうことを促進します。

人は他人から何か言われても主体的には動きませんが、自ら考えだした結論に対しては主体的に動く傾向があります。

そのため、コーチングによる対話の中で、会社で働き続けるために必要なことなどを自ら考え、そして行動に移してもらいます。この会社で働くことを主体的に考えてもらうことがコーチングの効果になります。

まとめ

優秀な人材を採用して終わり、それでは会社に人材は定着しません。

採用した人材を長く会社で働いてもらうためには、まずその人を受け入れ、その人が主体的に会社で働いてもらうことが必要です。

そういった考えを持ってもらうために、コーチングと言う方法は非常に効果的です。


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