新型コロナウイルス感染拡大の影響が世界的に広がる中、様々な制限を強いられることとなりました。
そして徐々に様々なことが動きだしましたがJリーグの面白いマーケティング戦略が注目です。
というわけで今回は「これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略①【Jリーグの今】
「これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略」というテーマで1つ目にふれるのは「Jリーグの今」です。
様々な喜びと感動を呼び起こし、熱狂の渦に巻き込んでくれるのがスポーツです。
スポーツは人間にとっての文化そのものでもあります。
そして現代マーケティングにおけるスポーツは、ビジネスとしても大きく社会に関わっています。
スポーツを魅せるエンターテイメントとしてプロスポーツがあります。
現代でのプロスポーツは、様々な企業とコラボしつつも、プロスポーツという媒体を使い、マーケティング活動を展開しています。
それがスポーツビジネスです。
そんなスポーツビジネスもまた2020年、今なお留まることを知らない新型コロナウイルスによって活動停止を余儀なくされました。
私達の生活の中から楽しみであるスポーツが消えたことは、非常に残念なことでした。
そんなプロスポーツの中で昨年25周年を迎えたのが国内サッカープロジェクトリーグの「Jリーグ」です。
「Jリーグ」の創設依頼これまで、ワールドカップも1998年の初出場から連続出場するなどサッカーレベルも向上してきました。
日本のチームは、世界的にみればまだまだ強豪というには及ばないですが、ワールドカップ常連国としての日本の存在も世界で知られるようになりました。
現在では、世界のビッグクラブで活躍する選手も数多く輩出するようになりました。
1993年にスタートしたJリーグは、25年が経過し当初の予定通りカテゴリを広げていきました。
スタート当初は、わずか10クラブではじまり、現在は55クラブにまで拡大しています。
年間来場者数はおよそ1,000万人にまで達し、日本のサッカー文化の発展に貢献してきました。
ビジネスという面でも、エンターテイメントスポーツとしての一定の評価は、非常に価値あるもので時代の変化と共にサッカー技術だけでなく様々な面で
進化しています。
そんな「Jリーグ」も緊急事態宣言が発令された最中では、活動自粛せざるをえない状況となりました。
2020年の開幕は予定通り行われたものの、その直後にリーグ休止の決定を行いました。
リーグが再開したのは7月に入ってからでした。
緊急事態宣言中にもJリーグは、リーグ再開を慎重に検討し、安全が確保された状況での試合開催などを検討していきました。
Jリーグは、Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインを作成し、公表しました。
発表に際しては、現在の状況を踏まえオンラインでの発表となりました。
リーグ再開において安全面の確保を第一として当面の間の無観客試合が決定しました。
国内ではJリーグのみでなくプロ野球においても無観客試合が行われています。
また国内だけでなく海外での各種プロスポーツも同様に無観客で試合が開催されています。
スポーツファンとしては、やっと試合が開催される喜びと裏腹に、観客がおらず静まりかえった、これまでと比べ異質な試合に違和感を覚えずにいられませんでした。
やはりプロスポーツというのは、チーム、選手、スタジアム、観客が全て揃ってこそのプロスポーツであり、エンターテイメントだんなと思い知ることとなりました。
試合主催者側としても収益面での心配が悩みの為でもあります。
1試合、試合がなくなるだけで何億という、本来入ってくるお金が全く入ってこないのですから、経営は非常に厳しいものがあります。
既に海外のクラブなどでは、経営破綻してしまったチームもいくつもあるのです。
これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略②【驚きのダンボールサポーター】
「これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略」というテーマで2つ目にふれるのは「驚きのダンボールサポーター」です。
無観客であっても、ネットや有料試合中継によって試合を見ることはできるのがせめてもの救いです。
海外リーグなどの中継を見ていると気がついた方も、いらっしゃるかと思いますが、無人の観客席に段ボールのサポーターが映っているのを見たことがありませんか?
しばらくの間は、無観客試合や観客数の制限によりスカスカになったスタジアムでも選手を鼓舞する為の策として考えられたのがダンボールサポーターでした。
このダンボールサポーターは、サポーターの顔写真やイラスト、企業ロゴなどと各チームのユニフォームをプリントしたものです。
これを無人の観客席に設置するというわけです。
驚くべきアイデアと言えます。
ちなみにダンボールサポーターの価格は1,500円ということです。
これが高いか安いかは、主観によりますがテレビやネット中継など、自分の顔が映るかもしれないと思うと、手軽な価格設定なのではないでしょうか。
素晴らしいマーケティング戦略であります。
クラブチームにより条件は異なりますが、目安として4,000体ほど販売するようです。
遠目に見れば観客が座っているようにも見えるダンボールサポーターは、マーケティングアイテムとして、今後も継続される可能性もあります。
ダンボールサポーターを例として、ピンチをチャンスに変えるような非常に優れたアイデアでスポーツマーケティングを繰り広げJリーグは、新たなスポーツビジネスの可能性を見せてくれます。
今回のコロナウイルスの影響を受けスポーツ産業自体が縮小傾向にあることを考えれば、Jリーグは、まだまだ伸びしろがあるように思われます。
スポーツビジネスという意味では、日本はまだ諸外国から見れば遅れをとっています。
プロセスサッカーリーグにしても韓国にも遅れた形でプロ化しました。
やはりスポーツビジネスと言えばアメリカが最も盛んであり、ビジネスとして成立しています。
日本のスポーツ界というのは、まだまだ全体的に伸びしろがあるのです。というよりも、伸びていないのが現状です。
日本でのプロスポーツとして代表的なのは、野球とサッカーがあります。
最近では、その他のスポーツもプロ化していますが、まだまだ盛り上がりには欠けており、一部のコアなファンのみが夢中になっているというのが現実です。
その他のスポーツとして、近年話題になったのがラグビーです。
ワールドカップが日本で開催されたことにより、これまでコアなファンしか注目していなかったラグビーが一般にも浸透するようになりました。
しかし、競技人口やファン数を見れ場まだまだと言える状況です。
これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略③【日本のスポーツビジネスとデジタル】
「これぞアイデアマーケティング。Jリーグのマーケティング戦略」というテーマで3つ目にふれるのは「日本のスポーツビジネスとデジタル」です。
スポーツビジネスへの期待値は非常に大きいものの、海外のスポーツビジネスと比較すると産業としては、未発達な部分もあります。
日本のスポーツ業界には、ビジネスサイドで見る人材が不足しているようにも思われます。
ビジネスとしての弱点をあげるとするならば、デジタル活用が上手くされていない点が上げられます。
このご時世データ活用は必須なのですが、そこが活かしきれていないことが、産業として今ひとつ伸びない事の要因と言えます。
デジタル活用という意味で見れば、サッカーに関しては、その動きがあります。
前回ワールドカップでも同じみとなったビデオ判定ルールが実現されています。
ピッチ上の審判だけでは見逃してしまうような微妙なジャッジをモニタールームよりビデオ見て判定するのです。
これにより、より正確で正当なジャッジを行うことが目的とされています。
さらに選手のデータを取得する為、gps機器を装置しトレーニングすることで選手のパフォーマンスを判定しています。
また近年のサッカーは戦術とデータ分析も積極的に行われているなど、デジタル活用が進んでいるのです。