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介護施設で集客を行う手段として、弊社は職員による介護講座を市民の方向けに行っています。
介護講座を通して、広告効果と潜在的ニーズの把握の二つを成果を期待できます。

その方法をご紹介いたしましましょう。

集客につながる介護講座の内容

弊社は地域の市民の方向けに介護講座を行っています。

正しい介護の知識を伝えることを目的としているので、お金は基本的には頂いておりません。
講座は月に2回程度、3か月間を目安に行っています。

その時の参加者の都合などもあるので、日程にはなるべく柔軟に対応しており、必ずこの期間で区切るようなことはしていません。

講座のターゲットとしては、要介護2以下の高齢者を自宅で介護している家族向けに設定しています。要支援や要介護度の低い方を抱える家族は在宅介護を行うケースが多く、日常の介助に使える知識と技術を伝えることを目的としています。

講座の内容は、入浴介助や排せつ介助の正しいやり方や立ち上がりや歩行の支援の方法などです。また、介護対象者が機嫌が悪い時の付き合い方や、気に障らないように気注意したい言動などについても教えています。

お悩み相談も受け付けており、介護について抱えているお悩み全体を講座の中でサポートする体制も整えました。

施設の一角を解放して講座を開くことがほとんどですが、以前は市民ホールや公民館の一室を借りて講座を行ったこともあります。

講師としては、現役で施設に勤めている介護士にお願いしています。
現場で培った生の知識をお伝えできるようにしています。

参加者の方からは「日常で使える知識が学べた」「介助される側の心理を知り、できないことがあっても怒らなくなった」「入浴介助が上手くできず腰を痛めてしまったが、正しい方法を知りスムーズに介助できるようになった」などの好意的な感想を頂いております。

介護講座の意義とは

市民の方に正しい介護知識を持ってもらい、介護する側にもされる側にも負担をかけないことを目的としている介護講座。
もちろん社会貢献活動としての意味合いもありますが、マーケティングの絶好の機会にもなっているのです。

この介護講座を通して私たちは「信頼」を勝ち得ることを目指しています。

介護講座に申し込んでくる方々は、家族に要支援及び要介護の方がおり、弊社にとっては潜在的な顧客層です。

今後在宅での介護が難しくなってくると介護施設の利用を考えるでしょう。

介護講座を通じて、将来の顧客層になりうる方々に同業他社に先駆けて接触し、信頼を勝ち得ることを念頭に置いています。信頼を重視する意味は、信頼こそ介護施設を選ぶ際の決め手となる要素だと考えるからです。

利用料金、施設の設備の充実度、自宅からの距離など介護施設を選ぶためのポイントは沢山あると思います。
その中でも、職員や運営側への信頼は最も大切なポイントだと考えます。

大切な家族の一員を預けるわけですから、信頼に足ると判断できた相手を選ぶのは当然のことです。しかし、信頼とはそう簡単に一朝一夕で築けるものではありません。

そこで、介護講座を通して潜在的な顧客層と接触し、お悩みの解決に協力して行くことで信頼関係を構築していくことを目指しています。

現役の職員を講師役にしているのも、介護の現場に立つ職員が信頼に値する人格とスキルを身に着けていることをアピールしていくためなのです。

無料の介護講座は、社会貢献と利益確保のための布石という一石二鳥を狙った作戦になります。

広報効果

マーケティング戦略としての介護講座を考えた時、まず注目したいのは広報効果です。

 

介護講座を開いていますということの周知を図ることで、現在介護施設を探している層以外にも広くPRを行うことができます。

 

こうした取り組みは地方新聞などのメディアに取り上げられることもあり、かなり広範囲に弊社の名前を広げることに成功しました。名前だけでなく、弊社が提供するサービスの内容や職員についても広報効果を期待できます。
施設内に参加者を招いて講座を行うことで、必然的に施設の設備や介護の様子を目にすることになります。

入居者の方が楽しく生活している姿を見てもらうことは、最高のPRになります。頼りがいがある職員がいるということも知ってもらえるので、安心感の醸成にもつながります。

かかる費用は講師役をお願いした職員に手当を払うくらいのもの。
費用面が安上がりなところからも、優秀な広報戦略だと考えています。

ニーズの掘り起こし

介護講座のマーケティング的な意義は、広報効果に留まらず、ニーズの掘り起こしという側面をもっています。

講座内のお悩み相談を通じ、介護が必要な家族を抱えている方たちが何に悩んでいるのかを知ることができます。これは、介護ニーズに対する気づきを我々に与えてくれます。

サービスの提供者側の視点が強くなりがちな介護業界にとっては、消費者側や利用者側の視点は置き去りにされがちです。その結果、サービス内容に対しての満足度が低くなり、トラブルを招いてしまうことにもつながります。

飲食業界や宿泊業界のように、利用者側の期待に応える「おもてなし」精神を介護業界も学んでいく必要がると弊社は常々考えているのです。

介護講座は顧客層からの物事の見方について知る絶好の機会になります。
在宅介護の悩みを抱えている参加者に対しては、デイサービスなど具体的な弊社の取り組みでニーズを満たせる可能性があります。

ニーズを満たして講座参加者からの信頼を勝ち取り、将来的な顧客の獲得につなげています。

また、講座から得た知見を生かし、介護方針の決定や施設運営にフィードバックしていくこともできます。弊社全体が改善し成長していくためにも、介護講座から得られた情報は非常に貴重なものになっているのです。

まとめ

介護講座からは、広報効果ニーズの掘り起こしの2つの成果を期待できます。
将来的な顧客層となることが想定される講座参加者と信頼関係を築くことで、集客、運営に講座を生かしています。


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