2020年4月現在。終わりの見えない状態とも言える新型コロナウイルスの猛威。経済にも影響を及ぼしています。今回は、いつもと趣向を変え、現在の経済状況とマーケティングとの関連性について考察していきます。
というわけで今回は「経済停滞!マーケティングの真意とは?」について詳しく説明致します。
経済停滞!マーケティングの真意とは?①【現実に起こった経済の停滞】
「経済停滞!マーケティングの真意とは?」1つ目のテーマは「現実に起こった経済の停滞」です。
2020年は、日本にとっては記念すべき年となるべきでした。しかし、誰しもが予想だにしなかった出来事により、日本国内のみならず全世界で脅威となった「新型コロナウイルス」。
発生から早や4ヶ月を経過しており、状況はより一層混沌としており、事態は予想以上となっています。
「感染症」と人類の戦いは、遠い昔から行われてきました。人類が生き残る為に、紀元前より戦い続けてきたのです。
そして、2020年という情報化が進み、豊かな生活を行う中で突如として降り掛かった「コロナウイルス」。
誰しもが、この不測の事態を予想だにできなかったのです。
今回のコロナウイルスは。まさにパンデミックと言えるでしょう。中国発としたウイルスが全世界に広まり、その影響ははかりしれません。
全世界的にも2020年4月時点では感染者は増加する一方、多くの死者も出しています。
これほどまでに大事になるとは、誰が予想したことでしょう。感染症という生命を脅かすリスクにより、経済にも大きく影響を及ばしています。
正に世は、まるで戦争のようだとさえ言われています。
現在、生きている私達のほとんどは、戦争を体験したわけではなく、このような状況さえも感じたことはありません。
既にヨーロッパやアメリカでは、感染防止による封鎖や外出禁止令が国家主導で実行されています。
日本に至っては、2020年4月に入り東京、大阪という都市部を中心に感染者が増加傾向にあり、いつロックダウンされていても全く不思議ではない状況となっています。
まず、第一に考えなければならないのは、命を守ることを優先しなければなりません。
命なしには、何事もはじまらないというのは当たり前のことですが、それを実感するようになったのがリアルな現実なのです。
日本でも「緊急事態宣言」が発令されるのは秒読みとされています。
問題となるのは、感染を止めるのと同時に経済活動も止まってしまうということです。
現実的に経済を止めざるをえない状況とも言えますが、いつまで経済を止めれば良いか実際に見えないところが最も厄介なことです。
とは、言いつつも現実的に既に経済は止まっています。
あらゆる面でバランスを崩さざるをえない状況ですが、経済が止まることによる影響は、計り知れません。
ちょうど、新年度を迎える大切な時期ですが、せっかく企てた予定さえも水の泡になりつつあります。
現代ビジネスというのは、ビジョンとプランの上に成り立っています。
各企業は、緻密なマーケティング活動と、何回にも及ぶ議論を重ね計画を練り実行していくわけです。
企業におけるプランニングとマーケティング活動は、多くの人と膨大な時間、そしてコストがかかっているわけです。
その全てが無駄になってしまうわけです。
経済停滞!マーケティングの真意とは?②【マーケティングの真意とは?】
「経済停滞!マーケティングの真意とは?」2つ目のテーマは「マーケティングの真意とは?」です。
不測の事態という状況にたたされて改めて考えなければならないのは、「マーケティング」とは、いったい何なのか?ということです。
前述の通り、マーケティングには人も時間もコストもかかります。
計画的に進められるマーケティングは、ある意味時間との戦いとも言えます。なぜなら時間をかければかけるほど、市場とのギャップが広がってしまうからです。
加速度的に変化の激しい時代に、時間をかけてじっくり調査していれば、変化に対して対応することは難しく、すぐに時代遅れとなってしまいます。
また競合他社との争いにも簡単に敗れてしまうことでしょう。
現代ビジネスは、スピーディーでよりテンポの早い対応が迫られるのです。
マーケティングの最初のステップとなるのは、マーケティングリサーチです。
マーケティングリサーチは、最新のトレンドと顧客のニーズを探り、今顧客が求めている商品やサービスを企画するところからはじまります。
このマーケティングリサーチがマーケティング活動においては、重要なポイントとなるわけです。
マーケティングリサーチというのは、そもそも市場に正常に動いていることを前提としたリサーチとなります。
タイミング的に見れば新年度に向けての計画は、ある程度、昨年度中に行われていたでしょう。しかし、コロナウイルスという不測の事態により、今後リスケせざるを得ない状況に各企業は、追われるはずです。
リスケ云々以前の問題として、そもそも働き方や雇用の問題も表面化してきています。
外出自粛というムードの中、リモートワークが推奨されています。
通常ならば会社に毎日、出勤し業務を行うわけですが突然の在宅ワークへと環境変化したことにより、企業もそこで働く人達も急遽、適応することになりました。
リモートワークによる在宅勤務が可能な業種であれば、業務はある程度、滞りなく進めることが可能です。しかし、業種によってリモートワークができない業種もあります。
特に店舗経営している業種については、お客さんに足を運んでもらってこそナンボとなるので、在宅勤務などは論外です。
飲食店や美容院などのサービス業は、論外となるリモートワーク。さらに飲食店については、外出自粛の要請から、客脚は確実に遠のいています。
既に2月の時点で、売上は激減し経営悪化となっている店舗も数多く存在しています。
飲食店については、個人経営されている場合も多く、1ヶ月の売上減少は、ダイレクトに経営に響いています。
この苦境に耐えられず、既に飲食店に限らず、多くの企業が倒産に追い込まれているケースがあります。
このような状況において、非正規雇用の立場で働く人々の休業を命じられたり、契約更新されず仕事を失う人も存在しています。
コロナ発生から、わずか数カ月の間に市場は悪化してしまったのです。このようなことを誰が予想できたでしょうか。
既に今年度予算の見直しをも検討しなければならないというのが実情ではないでしょうか。
そしてマーケティングへの影響はどうでしょうか?もちろんかなりの大打撃を受けるのです。
マーケティングというのは、正常な市場があってこそ効果を発揮するのです。
つまり基準となるわけです。この基準がそもそも変わっていくようでは、マーケティングリサーチは無意味なものとなってしいます。
どれだけ時間をかけたマーケティングリサーチでも、全く無意味となるというのです。
マーケティング活動というのは、非常に脆く儚いものです。今日の常識が明日には変わってしまうことがあります。
これは何もマーケティングにおいてのみ言えるわけではありません。人生においても同じことが言えます。
綿密な計画の上にのっとったマーケティングは、不測の事態には対応しにくいということが露呈されてしまいました。
今回のコロナウイルスにまつわる事例は、マーケティングをゼロリセットさせられる状況となったことは事実です。
そして全てがリスケとなります。企業はもちろん、国家レベルでのリスケが必要とされています。
経済停滞!マーケティングの真意とは?③【表面的なマーケティングの変化】
「経済停滞!マーケティングの真意とは?」3つ目のテーマは「表面的なマーケティングの変化」です。
コロナウイルスの影響により、マーケティングの変化は様々なところで現れています。
わかりやすい事例で言うならば、テレビ局です。コロナの影響によりオリンピックが一年延期が決定。
それにより番組編成をリスケする必要があります。当然、テレビ局だけではなくオリンピック需要を期待したマーケティングについても、多大な影響を及ぼしました。
テレビ局だけでなく、株価も即座に反応を見せ、下落が続いています。一時は日経平均3万円とも目されていた株価ですがコロナの影響で2万円を割ってしまいました。
世界的な大恐慌となりかねない経済への計り知れない結末は、いったいどのような終わりを見せるのでしょうか。