世界の中での日本は、どの先進国にもない多くの課題が存在します。少子高齢化をはじめとした人口減少問題など、ライフスタイルや家族構成の変化です。
そんな様々な問題をマーケティングの観点から見れば見えてくるものもあります。
そんなわけで、今回は『これでいいのか日本社会?「昭和」を取り戻せ!』というテーマで考察していきます。
目を向けよう日本の抱える問題
昭和から平成へ、そして令和へと新たな時代の変化を迎え、人々の暮らしやライフスタイル、価値観など実に様々なことで日本は変化してきました。
現在、そして未来の日本は様々な問題を抱えています。最大の問題とされているのが、『人口問題』です。
少子高齢化という難題を抱えた日本は、この問題にどう取り組むべきか真剣に考えるべき時を迎えているのではないでしょうか?
『人口問題』については、様々なところで今後問題点として表面化してくるでしょう。
現在でも人出不足と言われています。そんな中、元気な高齢者さえも労働人口としてカウントされています。
確かに最近では70代以上の高齢な方でも現役として働いていらっしゃる方を目にします。
例えばマクドナルドの注文カウンターでのスタッフとして、高齢女性が元気で対応してくれている姿を普通に見かけることがあります。
振り返れば、昭和時代にはあり得なかったことでしょう。しかし、これらの高齢者も数年経てば戦力にはならなくなります。
今頼っている高齢者も、数年先にはいなくなってしまうのです。
さらに数年後の高齢者の介護を誰が行えば良いというのでしょうか?少子化という事実がある限り、労働問題の解決策は外国人労働者の受入以外には、効果的な手段はありません。
子供の数がそもそも少ない以上、日本人が日本人を支えることは不可能なのではないでしょうか。
未来の日本は、労働力や人材さえも海外に頼らなければ、やっていくことは不可能なのかもしれません。
目先に見えている避けて通れない日本の人口問題は現実的な問題として確かにそこにあります。
しかし、本当に問題なのは、この問題を問題としてしっかり認識しているのかということです。
実際に皆さんが生活している中で、少子高齢化に対して不都合を感じていることはありますか?恐らく現段階では全く気がついていないし、気にしたこともないのではないでしょうか。
それは一個人で言えば、まだ問題が気づくレベルには、感じていないからです。いや、感じることができない方が多いからです。
人口問題を感じることのできない問題とは
実際に現在の暮らしの中で、人口問題を直面の課題として感じている方、感じていない方と別れるところでしょう。
それは、それぞれの境遇や家族形態、居住地によっても変わってきます。都会と地方との違い、単身であるか否かでも変わってきます。
近年では晩婚化、非婚化が進行していることも大きく関係しています。
非婚化は単身世帯の増加の一因ともなっています。単身世帯の中には、高齢者の単身世帯が増加していますが、働き盛りの30代〜40代の単身世帯も増加しているのです。
内訳的には男女に限らず、増加傾向にありこれは、非婚化にもダイレクトに繋がっています。
一人暮らしが増加することで、家族としての形態が変わってきたのです。夫婦だけの世帯、夫婦と子供の世帯、そして単身世帯では生活スタイルやサイクルが全く違います。
特に子を持つ家族とそうでない家族では世帯年収も異なるなど、独身者と差があることがあります。
そして子育てという感覚がある人とない人では、人間としての視野も全く違うのです。
子供を持った経験のない方に、子供のことを聞かれても全く知識も経験もないだけに想像することだって出来ないのが現実なのです。
子供のいない方に少子化を問題ととらえなさいと言っても無理があるわけで、理解しろということがそもそも無理なんです。
このように非婚化という時代の流れが、そもそも人口減少を問題として認識できない理由なのです。
このままで日本社会は良いのか?
高齢化、非婚化、少子化。このように社会構造が変化した理由は、様々な理由があります。
晩婚化となった理由は、日本社会そのものに原因があります。
その理由となるのが、あまりにも便利な世の中になりすぎたことに原因があるのではないかと考えられます。
24時間、なんでも対応できるサービスが充実してきたことから、便利なサービスを利用すれば1人でも生きて行くことが簡単になったからです。
例えば独身の全員が料理ができるわけではありません。しかし、料理は出来なくても食事に困りません。外食や出来合いの惣菜やお弁当などコンビニなどでは、いつでもどこでも手に入ります。
しかも最近ではヘルシー志向となっている為、出来合いのものでも栄養バランスがしっかりとれたお弁当を買うこともできます。
1人でも生きていける便利で楽なサービスが溢れすぎているからです。売れればマーケティングは自然とニーズがある方へと動いていきます。
サービスが充実していなかった昭和であれば、家族の役割や大切さも違ったものです。