今、現在、全世界は様々なことが変わろうとしています。というよりも変わらざるをえない時代に突入しています。
日本でも「終電繰り上げ」という変化を受け入れることになり、私達の生活にどのように影響剃るのでしょうか。
というわけで今回は「終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?」について詳しく説明致します。
終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?①【首都圏が変わるJRの判断】
「終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?」というテーマで1つ目にふれるのは「首都圏が変わるJRの判断」です。
「今」は、変化の時であり、日本国内だけではなく世界的に見ても様々な変化を迎えている時代の狭間と言えるでしょう。
そんな変化の兆しの1つとして話題となっているのがJR東日本が発表した2021年春の新ダイヤ案です。
電車のダイヤ改正というのは、例年の如く毎年行われているものですが、今回ここまで注目される理由というのは大胆なダイヤ変更があるからです。
JR東日本と言えば、国際的にみても多くの路線を抱え、1日あたりの乗降客も非常に多い、首都圏を支える交通機関です。
首都東京、日本経済を動かす重要なパーツであることはわかりきっていますが、その首都圏の路線の終電が繰り上がるということです。
東京の中心を軸として、近隣県の千葉、埼玉、神奈川を繋ぐ各路線が最大30分程度の終電が早まるというものです。
JRにしたら、サービス提供時間を減らすということは、営業時間を削減することになるわけですから、外部だけではなく、内部調整も相当必要となります。
眠らない街「東京」と言われるほどタイムレスとなった国際都市にとって与える影響は大きいものがあるでしょう。
実際のところ午前1時以降の運行電車は、ほぼなくなるということなのです。
実際に首都圏では、午前1時まで終電があるのですから、考えてみれば、これまでが十分なサービス体制を維持してきたわけです。
始発となるのが、午前5時代ですから、電車が動いていないのは、わずか4時間のみとなるわけです。
例え終電を30分早めたとしても、1日の電車の稼働時間が極端に減るというわけではないのです。
しかし、されど30分、たかが30分ですが、日々積み重なる時間の重さを考えると結果的には非常に大きいものがあります。
そもそもJR東日本が終電繰り上げを掲げた理由となるのが、新型コロナウイルスの影響によることは、間違いありません。
JRだけでなく首都圏だけでなく全国的においても、鉄道機関をはじめとした公共交通機関全体では、大きな影響を及ぼします。
もちろん交通機関だけではなく、あらゆる業界で受けた影響は計り知れないものがあり、壊滅的ダメージを業界全体で受けた業種も非常に多く存在しています。
JR東日本においての、終電繰り上げという判断は、当然の判断であるとも言えるでしょう。
新型コロナウイルスの影響により深夜帯の利用者は激減しているのが現状です。
ニーズがないからこそ、終電の繰り上げを検討したというわけです。
これは、マーケティング的判断とも言えますが、この判断には、これまでの今、現在の現状を知ること、そして未来の予測が重要素となります。
今回のダイヤ改正案の発表は、自社だけにとどまらず社会全体に与える影響が大きいだけでなく、直接影響を受けるのは、それ以外の私鉄各社です。
JRが中心となる首都の交通網は、接続路線各社との調整も必要となります。
次のダイヤ改正の理由としての根源は新型コロナウイルスによる乗客減少ですが、影響を受けるのは鉄道路線だけではなく飲食店などへの影響は必至となります。
飲食業界においては、コロナにより多大な影響を受けた業界であり、多くのお店が閉店を余儀なくされました。
終電を繰り上げることによって、終電難民の増加も考えられることから、この繰り上げが飲食店にとって吉と出るか凶と出るかは実際にやってみないとわからないところでもあります。
やはり、終電が繰り上がっただけに、終電前に大半の人が帰宅するのが大多数か、半ば諦めそのまま夜通し、飲み会を続行する人が増加するのか?
来年のダイヤ改正後、コロナの状況がどうなっているかによって、かなり左右されることは間違いありません。
とにかく今回のダイヤ改正の起因となるのは、コロナ事情によることではあるにしろ、JR側の事情にも関係しているという一面もあるようなのです。
実は終電繰り上げの目的は、乗客減という現状をとらえた結果からというよりも、保守点検の負担軽減という見方もあるのです。
毎日、快適に電車に乗れるのは、しっかりとした保守があってこそ。
日本の鉄道は世界的にみても、他ではありえないほどの正確さを維持しており、世界でも踊ろかれています。
保守点検というのは、必ず必要な作業となるのですが、基本的に作業時間帯は、終電後の深夜となります。
そのため、保守担当者は、深夜勤務かつ重労働という過酷な状況を強いられているのです。
それに加えて少子高齢化の日本では、どの業界も人手不足であり、重労働である鉄道保守要員の確保は、非常に大きな問題点の1つでもありました。
この保守作業においては、終電繰り上げにより浮いた30分を確保することで、かなりの労働環境改善に繋がるというわけです。
されど30分だとしても作業時間の増加は、保守計画を見直すにあたり、大きな時間となるわけです。
このように鉄道業界ならではの事情も開幕見えたわけです。
終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?②【終電繰り上げによるマイナス影響】
「終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?」というテーマで2つ目にふれるのは「終電繰り上げによるマイナス影響」です。
終電繰り上げへと舵を切るJR東日は、深夜帯の乗客が減少している現状を踏まえた措置としていますが、コロナ後はどのように見込んでいるのでしょうか。
いまだ世界的にみても、コロナ終焉の目処はたっていませんが、いつかは収まることは収まるでしょう。
しかし、現時点では誰にも終焉は見えていませんし、終焉することはないかもしれません。
それでも終電繰り上げに踏み切ったのは、リスクを覚悟で決断したことに違いはないでしょう。
この終電繰り上げが及ぼすマイナス面とは?そしてマーケティングにおける影響とは、具体的にどのようなことがあげられるのでしょうか。
まず、最も大きいのが首都圏の都市機能の弱体化です。
一極集中化が年々進み、人口が増えすぎた感のある首都圏での通勤事情に大きく影響を及ぼします。
地方においては、当たり前のマイカー通勤が、首都圏では、電車通勤が当たり前であり、マイカーの所持率だって地方に比べれば低いのです。
首都圏での電車は正に庶民の足であり、ダイヤにより生活も変えざるをえないでしょう。
実際にこれらの影響は、働き方にも影響を既に及ぼしており、テレワークなどへのシフトチェンジが行われています。
また飲食業やサービス業においても、営業時間の短縮を求められる形となるでしょう。
終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?③【ライフスタイルを変えるきっかけになるか?】
「終電繰り上げがマーケティングに及ぼす影響とは?」というテーマで3つ目にふれるのは「ライフスタイルを変えるきっかけになるか?」です。
JR東日本の考えとしては、例えコロナが終息したとしても、コロナ以前の需要には、完全には戻ることはないととらえているようです。
つまり、コロナの影響はありきとしても、ニーズの変化により明らかな需要減が見込まれるという判断なのです。
テレワークをはじめとした働き方やするライフスタイルの変化が、今後のスタンダードとして定着すると予測しているのです。
何にしても行動様式自体が変化し時間の経過と共に進化すれば、過去に戻ることはもうないということなのです。
実は国、東京都は終電時間を更に遅くし24時間対応に近い形を目指していました。
これは国際的な機能的都市として、そしてよりビジネスライクに考えたからこその考えであり、JRとの考えは全く逆志向となっているのです。
JR東日本は世の中を変える、そしてマーケティングを動かす決断は、事実上初めての終電繰り上げが、さらに未来を変える分岐点となるのではないでしょうか。