いつの頃からか、私達の生活の中では当たり前となっている「コンビニエンスストア」24時間、いつでも、どこまでも利用できる便利さが私達の生活に染みついています。
そんなコンビニの中で他とは、違うスタイルで営業している「ナチュラルローソン」について、今回はとりあげてみました。
コンビニ業界の今
お弁当や惣菜、ドリンク、スイーツを買ったり、税金や公共料金の支払い、チケットの購入、宅急便の発送・受取などコンビニエンスストアの役割は非常に大きなものがあります。
もはや私達の生活の中でコンビニは必要不可欠な存在と言えるでしょう。
コンビニエンスストアは、様々なところに出店しています。住宅街の一角、街中、駅中、オフィスビル、サービスエリアなど実に様々なところに存在しています。
コンビニエンスストアの特徴としては、チェーン店によって品物がほぼ統一されていることです。日本全国どこに行っても同じコンビニなら同じものが、いつでも買えるという安心感もあります。
コンビニの出店条件には、ニーズに合わせた様々な店舗スタイルがあります。駅中にある小型のタイプから郊外にある広めな駐車場があるコンビニなど様々なタイプが存在します。
コンビニの特徴としては、限られた販売スペースの中で扱う商品数の多さです。3000〜4000アイテムと言われる多種多様な商品を取扱い、尚かつそれ以外の様々なサービスを受付るコンビニエンスストアは正に街のマルチスポットと言えます。
そんな生活に密着しているコンビニ業界ではありますが、既存の成功モデルを超えるような新たなスタイルは、未だ存在していません。
コンビニ業界の現状は、既に成長産業ではないのです。既にコンビニは、ありとあらゆる場所にあり、競合店舗がひしめきあっており、コンビニ店舗数は飽和状態です。
激化するコンビニ業界では商品の価格競争なともはじまっており、 今後の売上拡大や生き残りを考えれば他とは違う品質的なものを考慮する時期と言えますを
つまり、コンビニとしての転換時期を迎えているというわけです。
そんな中、新たなコンビニスタイルとして登場したのが、「ナチュラルローソン」です。
「ナチュラルローソン」の他とは違う差別化と、コンセプトとはいったいなんでしょうか。
「ナチュラルローソン」とは
生活になくてはならない存在であるコンビニエンスストアですが、現状は出店率の高さから飽和状態となっています。
コンビニエンスストアはフランチャイズ制で独立開業されるオーナーも存在しますが、大手コンビニだとしても売上を伸ばせず閉店となることもあります。
元コンビニ店舗には、他業種のテナントが代わりに入ることも多々あります。元コンビニの建物は、四角い建物の為、見た目だけですぐに見分けがつきます。
国内のコンビニ大手と言えば、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3つが代表的です。それぞれ独自のサービス展開を行っています。
そんな大手コンビニの中で業界3位のローソンが運営しているのが「ナチュラルローソン」です。
「ナチュラルローソン」は、これまでのコンビニとは全くスタイルが違います。
コンセプトは「美と健康」。ナチュラルローソンは、健康そのものをコンセプトとし、さらに「美」にこだわりを持った営業コンセプトとしてはじまりました。
「ナチュラルローソン」は、2001年に立ち上げられた新形態です。既に20年近くの歴史がありますが、店舗数は現在でもそれほど多くはありません。
「ナチュラルローソン」は、そもそも未来を見据え脱コンビニスタイルを掲げ、これまで試行錯誤を重ねてきたのです。
この「ナチュラルローソン」の運営スタイル、経営戦略を「探索型マーケティング」と言います。
「ナチュラルローソン」の特徴
ナチュラルローソンの顧客層のターゲットは、20〜30代の働く女性です。
これまでのコンビニの顧客層ターゲットは、20〜30代の男性でしたから、それとは対極にあるわけです。
これは、社会構造の変化を見込んでのものです。「ナチュラルローソン」の立ち上げは、今から約20年ほど前となりますが、「働く女性」をターゲットにした戦略は時代が進むにつれ間違っていなかったように思えます。
現在では、少々高齢化、晩婚化、非婚化なども進み働く女性も増加しています。そういう意味では時代にマッチしたコンビニだと言えます。
「ナチュラルローソン」のコンセプトに時代が後から追いついてきたという方が正しいのかもしれません。そのようなことから、最近になり、より「ナチュラルローソン」が注目されるようになったのではないでしょうか。
ナチュラルローソンには他店とは違うこだわりのコンセプトがあります。
- 独自の商品採用基準を設ける
- 店舗数を多くしない
- ローカル色が高い商品に焦点を当てる
このように既存のコンビニとは違う営業スタイルを明確に打ち出しているのです。