皆さんは「マーケティング」に対してどのような印象をお持ちですか?
現代ビジネスにおいてのマーケティングの重要性は日増しに高まるばかりですが、マーケティングについては、どこか抽象的で、とらえどころがないように感じられる方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで今回は「10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る」について詳しく説明致します。
10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る①【ベネフィット】
「10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る」というテーマで最初にふれるのは「ベネフィット」です。
一般的に「マーケティング」に対しての印象というのは、どのようなものでしょうか?
「マーケティング」という言葉もネット上でも、よく見かける言葉の1つであり、言葉そのものは、かなり浸透しているかと思います。
日常会話の中では、なかなか使わないマーケティングですが、ビジネストークにおいては、頻繁に使用される言葉です。
しかし、そんな「マーケティング」ですが、明確にその意図をわかっている方が多いかと言えば、それほどでもありません。
明確に理解していないからこそ、受け取り方がまちまちで、何気なく「マーケティング」という言葉を使っていても、誤解を生んでしまうことになるのではないでしょうか。
「マーケティング」というイメージからすると、次のようなものが上がってきます。
- 市場調査
- 広告、宣伝
- 広報
- プロモーション
- 宣材作り
一般的に上記のようなイメージがあります。
自社の商品やサービスを消費者にアピールし、広く認知させるという行為ということからすると、上記にあげた点はあながち間違っているわけではありません。
では、マーケティングの「定義」となるのは、いったいなんでしょうか?
まずは、基本からふれていきましょう。
マーケティングとは「顧客に価値を提供することで利益を生み出すこと」
このように考えれば、実にシンプルですね。
基本は、確かにその通りなんですが、それだけではありません。
マーケティングというのは、実に奥深いのです。
ここから先は、より具体的にもっと明確にマーケティングについてふれていきます。
マーケティングを理解するには、何を明確にすればよいかをまず、はじめに理解しておきましょう。
マーケティングを抑えるポイントは、極々僅かなのです。
抑えるべき用語は、次の3つとなります。
- ベネフィット
- 差別化とストロングポイント
- セグメンテーションとターゲティング
この3つをマーケティングの専門用語として、まず抑えておくことが大切となります。
それぞれの言葉自体は、それほど難しくはありませんので、1つずつ順番に理解していきしょう。
この3つのポイントは、それぞれ異なりますが、それぞれに関連づけられて繋がりマーケティングにおいての重要な要素となっています。
まず、はじめに「ベネフィット」から、ふれていきましょう。
顧客というのは、なぜ商品やサービスを購入するのでしょうか?
それは、もちろんそれらを必要としているからです。
顧客が商品やサービスを購入するのは、商品そのものが欲しいというわけではなく、その商品やサービスが問題解決をしてくれるからです。
つまり、顧客は、それらの商品を手に入れることにより、なんらかの価値を手にすることができるからです。
何か、自分にとって良いことをもたらす、そのために
様々なアイテムを手に入れるのです。
例えば仕事の合間にコーヒーを飲むのは、どうでしょうか?
お腹を満たすためや栄養を補給するためではありません。
リラックス効果や眠気覚ましなどという効果を期待しているわけです。
これがコーヒーの付加価値というものです。
また高給ブランドの服やバッグにしたって、人はなぜ、ほしがるのか?実用的に事が足りるのならば、こだわる必用などなく、なんでもいいはずです。
ブランド物は、単なる欲望であり、他人との違いや優越感、見栄というだけの理由でもあるのです。
つまり、顧客のニーズを満たし、顧客が欲しいという思うものについては、何かしらの要因があり、課題や問題が解決できるということです。
コーヒーにしてもブランド品にしても同じなのは心理的な面で顧客ニーズを満足させてくれるというわけなんです。
マーケティングを仕掛ける側としては、常に顧客目線にたって物事をとらえることが大切になります。
顧客に価値を提供するということを強く意識する必要があります。
10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る②【差別化とストロングポイント】
「10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る」というテーマで次にふれるのは「差別化とストロングポイント」です。
では、マーケティングを仕掛ける側としては、顧客に価値を提供したいという自社の商品を買ってもらう場合、どうすればよいのでしょうか。
物が溢れる時代、物が売れない時代と言われています。
物が売れないというよりは、売るほうとすれば、物は売りにくい時代でもあるのです。
多くの物の中から、顧客が真のニーズを満たすために、最適な物に出会えるかは、不透明なのです。
実はニーズを満たすものは、既に存在しているのに、その存在に気がつかなければ、全くもって意味はないのです。
売る側としては、積極的にアピールし、商品やサービスを顧客に知ってもらいアプローチする必要性があります。
顧客に価値を提供するということは、確かに大切なことではあります。しかし、価値を提供できれば買ってもらえるという保証はどこにもありません。
なぜ、価値を提供しても買ってもらえないのか?
それは前述のとおり、物に溢れているからです、つまり、他にもいくらでも売っているからです。
そう、市場には、非常に多くの競合が存在しているからです。
では、その競合にうちかつためには、どうすればよいのか?
競合商品に比べ高い価値を提供することが必要となります。
例えば競合商品とクオリティ的に、全く同じであれば、選ぶポイントは何でしょうか?
やはり、それは価格となります。
同じクオリティなら少しでも、安いほうを買いたいと思うものです。
そうなると競合同士での価格競争となってしまいます。
価格競争となると、企業規模によって大きな違いが出てしまいます。
業界の中でもシェア上位のコストリーダーであれば、また話しは別になりますが、それ以外のグループとなると価格競争は実際にきついのです。
中小企業であれば、価格競争が続けば、続くほと体力的にもしんどくなってくるのです。
では、そんな価格競争から抜け出すためには、どうすればよいか、それは、他社との違いを生み出すことになります。
顧客からすれば、その商品を買う理由が明確であり、その商品でなければ駄目だという違いがあるからです。
他ではニーズを独占的に満たせる何かがなければ他社との差別化ははかれません。
企業においての差別化戦略というのは、どのようなものかと言えば、顧客対象となるのが、個人だろうが法人だろうが全く変わらず、横一線でそれぞれの顧客ニーズに合わせた対応を行うことです。
10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る③【セグメンテーションとターゲティング】
「10分でわかるマーケティング。マーケティングの基本を知る」というテーマで最後にふれるのは「セグメンテーションとターゲティング」です。
マーケティングを行う場合、商品やサービスを顧客に買ってもらうには、他とは違う強みが必要です。
その強みが定まったら、次にそれを評価してくれる顧客とは、いったいどのような人かを知る必要があります。
自社の商品やサービスに価値を感じ、強みを理解してくれるからこそ、固定客は存在するわけです。
そのように評価してくれる顧客とは、長期の関係性が継続できます。
やはり、きっちりと評価してくれる顧客こそが、商品やサービスの価値を上げてくれるのは間違いありません。
そのために、必要なのが「セグメンテーション」です。
セグメンテーションとは、顧客を分けることです。
そして、ターゲティングは、分けた顧客のどれに絞るかということになります。
セグメンテーションとターゲティングは常にセットで行われます。
顧客をわけて絞ることによって、顧客の本質的なニーズに近づくことができ、より精度の高い顧客ニーズのマッチングを実現できるということです。