企業とユーザー、そしてマーケティング。
この3つの成り立ちは、それぞれがバランスよく繋がっていることにより効果は高まります。
そしてそれら3つを繋ぐのが「情報」です。
というわけで今回は「マーケティングとユーザーと情報との関係」について詳しく説明致します。
マーケティングとユーザーと情報との関係①【あなたは何を信じますか?】
「マーケティングとユーザーと情報との関係」というテーマで最初にふれるのは「あなたは何を信じますか?」です。
「あなたはいったい何を信じますか?」と聞かれて、何と答えますか?
人それぞれ、その答えは違って当然です。
人には、それぞれ個性があり、趣味や趣向も変わるからです。
さらに現代では「個」が非常に重要視され、確実に個人のニーズを満たそうとするマーケティング戦略が行われるからです。
選択肢の多い世の中において、ある決断をする時に非常に迷ってしまうことも、多々あるでしょう。
そんな決断の時の材料または要素として必要なのが「情報」ということになります。
1つの判断をする上でも、情報というのは個人であれ組織であれ必要となります。
日常で考えれば、どのようなことがあるかと言えば、個人で考えれば、朝の通勤の電車遅延の情報があります。
この情報の取得によって、遅延している路線を避け、別ルートを探し乗り継ぐことで、遅刻を回避することができます。
このように情報を得ることによって対応できることが、いくつもあります。
電車の件についても情報を得て、いくつかの選択肢の中から決断することができます。
このようなことは、個人だけではなく、企業でも同じことです。
企業が、この先どのような経営方針で進んでいくのかを決断する必要があるからです。
一般消費者としてSNSやオンラインショッピングなどを利用するのは、現代人であれば極々一般的なこととなっていますが、単に情報を取得するだけめでなく発信する(発信できる)ということも意識しなければならないのです。
ユーザーというのは、一個人でもありますが、ついついネットを利用していると忘れがちなのが、情報の取得も発信もどちらの立場も常に意識しておくということです。
マーケティングとユーザーと情報との関係②【ネガティブな情報に惑わされないこと】
「マーケティングとユーザーと情報との関係」というテーマで2つ目にふれるのは「ネガティブな情報に惑わされないこと」です。
インターネット上での口コミやレビューなどは、基本的には匿名なのですが、実は完全な匿名ではないということを意識しましょう。
前提としては「匿名」であることから情報についての信憑性という意味では、真偽は定められません。
その為、情報の受信側、発信側双方がどのように取り扱うのか確認する必要があります。
ある意味ネットの特性とも言えますが、匿名だからと言って、その匿名性を利用し悪用してはいけません。
特にショッピングモールのサイトに見られる口コミなどでは、匿名での情報が当たり前です。本名で明記している方が珍しいでしょう。
口コミやレビューなどは、気軽に投稿できるシステムであるということも特徴です。
と言うのも口コミやレビューは、強制されることではなく、あくまで利用者が自由に主観的なことを明記する為に行われるものだからです。
マーケティングの側面からすれば、ユーザーの飾らない言葉で書かれた真実のリアルな意見というのは、貴重なユーザーレビューとなるのです。
ネット上の口コミやレビューは、利用者の評価として認識できるものから、企業にとってはマーケティングリサーチにおける判断材料ともなり得ます。
気軽に投稿できる仕組みだけに、ユーザーとしては、自分自身が情報を発信しているという意識は、不足しがちな感じもしますが、実際には完全な匿名ではありません。
もちろん、表面的にはネット上での表記は匿名ですが、接続ログというのが必ず残されており、誰がどこにいつ接続したのかということは、わかるようになっています。
よって匿名性が高いと言って、むやみやたらに悪質な情報をアップすることは、問題があります。
匿名ということではなく、自分自身が発信した情報にはしっかりと責任を持つ必要があるのです。
一般のユーザーとして、ネット上で買い物をするかどうか迷った場合、皆さんが基準とされるのは、口コミや商品レビューなど第三者の意見を参考にする場合も多いでしょう。
その理由としては、良い評価も悪い評価もどちらも存在するからです。
信憑性という意味からすれば、疑心暗鬼になってしまうことも、しばしばありますが、最初からそのような物だからと意識すれば、意見そのものをより客観的に捉えることができます。
そのような認識を前提として持つことから、それなりの情報としては十分価値のあるものなのです。
情報の真偽という意味では、明確にはわかりませんし、人それぞれ考え方や価値観、意見は変わります。
そのことからも、実際にはネット上の口コミやレビューは、受け取る側が実際、どのように判断するかにかかっているのです。
つまり受信側としては、ネット上の情報は決して鵜呑みにはしないということが前提とされます。
ネット上の情報というのは、その内容の真偽はどうであれ、事実と異なっていたとしても、ネット上にデータとして存在する以上、それで「事実」となるのです。
ネット上への存在そのものが、重要視であり、存在することが真実そのものと言えるのです。
例えば、デマや噂であっても多くの意見が広がり定説化すれば、いつしかそれが、あたかも真実のように扱われてしまうということも、重々あるということです。
その為、ネット上では本来の真意が上手く伝わらないことも多々あるのです。
またネット上の情報というのは、伝わり方や受け止め方によっても大きく異なるのです。
ユーザーという立場からすれば、情報そのものに対してストレートに受け取るというよりも、客観性を持ち一歩引いた見方をし、柔軟な対応が求められるのです。
マーケティングとユーザーと情報との関係③【UGCの影響力】
「マーケティングとユーザーと情報との関係」というテーマで3つ目にふれるのは「UGCの影響力」です。
ウェブマーケティングにおいて近年、重要とされるのが「UGCマーケティング」です。
UGCマーケティングが重要になってきたのは、「人」と「情報」との関係性の難しさがあるからです。
現在、マーケティング手段として主流となっているのが、デジタルマーケティングです。
デジタルマーケティングは、ある一定のプラットフォームによって成り立っています。
実際にネットの世界でのコンテンツの優先度というのは、形成されているものです。
マーケティング戦略の手段の1つとして、企業がマーケティング活動を仕掛けるのに、どれだけコストをかけられるかによって実際は変わってきます。
これは、SEO対策に繋がることとなりますが、コストをかけてSEO対策をすれば、当然検索順位は上がるわけです。
検索順位というのは、googleなどの検索アルゴリズム変動によって順位が変動するからです。
つまりネット上での検索結果は、リスティング広告などで見る限り入札競争ということになります。
枠は最初から限られおり、その枠をどれだけ事前に押さえることができるかによって、ネット上での存在価値や順位は定められるというわけです。
UGCはユーザーそのものが投稿、情報発信することによって形成されるものです。
つまりマーケティングを仕掛ける側が発信した情報ではありません。
もちろん全部が全部ユーザーの意見とは限りませんし、中には、やらせやサクラのような情報も潜んでいます。
そのような一面も当然ながらあることも理解しつつ、UGCを活用するのは、何も消費者だけではありません。
企業としても、商品開発や企画を行う上では参照していることもあるのです。
様々な情報があるからこそ、利用価値があるのがネット上の情報なのです。