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差別化が難しいとされる現代ビジネスにおいて、いかに他社と違うスタンスでその企業独自の強みをアピールするかということがビジネスの成功要素としては非常に重要なこととなります。

様々な違いを生み出す企業として丸亀製麺があります。

というわけで今回は「丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは」について詳しく説明致します。

丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは①【強みをいかに活かすかがポイント】


「丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「強みをいかに活かすかがポイント」です。

競争社会の現代においては、いかにして他との違いを生み出していけるかというのが非常に重要に要素となります。

もちろんその手法というのは各牛会や業種によって大きく異なるわけですが、業界内での独自の戦略というのは、どこの業界によってもありえるものです。

ありとあらゆるモノやサービスが存在する中、差別化戦略というのは、想像以上に難しいわけですが、確実に差別化ができた場合における見返りというのは、とてつもなく大きなメリットを生み出します。

企業が継続的に事業活動を行い、生き抜いていくためには、最初から全てが上手くいくわけではく、常に困難が待ち受け紆余曲折があるのも当たり前とされます。

人の一生においても浮き沈みがあるように、企業や組織にとっても同じことが言えます。

様々な困難を乗り越え今に至る企業として「丸亀製麺」があります。

困難という意味では、ここ数年の飲食業界と言えば、新型コロナの影響をダイレクトに受け、外食産業全体がこれまでにないほどの非常に大きな苦境に立たされました。

もちろん全国チェーン展開する丸亀製麺にも影響を及ぼしたわけです。

丸亀製麺の開店当初というのは非常に勢いがあり瞬く間に店舗が拡大していきました。正に順風満帆の船出といえるような状況でした。

約5年間で600店舗の出店というチェーン店としては破竹の勢いで急成長を見せました。その勢いのまま国内での店舗数は1000店舗を達成するかと思いましたが、売り上げ的にはそれに反して急降下していくことになります。

それまでの勢いがまるで嘘のように、なぜ売り上げが下降していったというのでしょうか?

その原因となってのは急速に拡大した出店でした。あまりにも高速で出店数を増加しすきだことから、同エリアに複数の店舗が存在するようになってしまったてのです。つま、店舗数が増え過ぎたことにより、身内での潰しあいが起こってしまったというわけです。

例えば、同地域に店舗があるとしてもそれだけの需要があれば、売り上げもまたそれなりにあります。

人口密集地域であったり、東京都心のビジネス街などであればたとえ同エリアの近隣にお店があっても売り上げを確保することはできます。

同じ駅近くに西口、東口でそれぞれにお店があるチェーン店も存在していますが、どちらの店舗もそれなりにお客さんが入っているのを見たことがあるのではないでしょうか。

このように2店舗程度ならば、さほど影響はありません。

人が集中的に集まる主要都市の駅前などであれば、ランチタイムの混雑時などに長蛇の列で込み合っているならば、もう1店舗の店に足を運んでみるということもできます。

2店舗が近隣にあれば、混雑時のこのようなメリットはお店側にも顧客側にもあります。

ですが、これが3店舗、4店舗もあるとなると話し違ってきます。

顧客はそれぞれの店にただ分散するだけで結果的に売り上げというのは全体からすれば落ちてしまうというわけです。

結果としては新たなお店を出店してしまったことから、既存店の売り上げを落とすことになってしまったというわけです。

例えば店の売上を実例で考えてみましょう。

1月の1店舗の売り上げが1000万円あったとします。これが出店数んが多くなったことによってマイナス100万円の売上減だったとします。一割減となるのは一店舗の売り上げとしては、大きいのですが、これが全店舗がそれぞれ同じ割合で売り上げ減となったとしましょう。

そうなると全店舗の売り上げ減の合計は、億単位での減収となるわけです。そうなると、企業としては大損害となるわけです。

例えこれまで右肩上がりで上昇志向の企業だったとしても、その好景気が永遠に続くことなんてありえないのです。

売上の変化にいち早く気がつき、変化の要因を迅速に探ることによって対応していかなければ売り上げはあっという間に落ち込んでいきます。

丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは②【ピンチの時こそ攻めの戦略】


「丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ピンチの時こそ攻めの戦略」です。

丸亀製麺の出店ラッシュの裏にあった売り上げ減のピンチ。このピンチをいかにして乗り切ったのかが気になるところです。

そんな企業の危機的状況を救ったのは、商品そのものでした。

企業を救った起死回生のメニューというのが、2014年8月発売の「肉盛りうどん」です。

一品で590円(並)もする、丸亀製麺では高額のメニューです。

この590円という商品単価なのですが、実は丸亀製麺の商品ラインナップの中では高額な商品となります。
実は、この「肉盛りうどん」は同社にとっては一種の賭けでもあったのです。

普通に考えれば”肉盛りうどん”と言えば、うどんの上に牛丼の具のような煮込んだ牛丼が盛られているものを想像できます。

これまでにもこのようなうどんは存在しましたし、メニューも特別な感じは全くしません。そう、このイメージは単なる「肉うどん」なのです。

しかし、丸亀製麺の「肉盛りうどん」が違うのは、「肉うどん」ではなく、あくまで「肉”盛り”うどん」なのです。

つまり見た目からしてもインパクト大の商品で、肉はうどんの上に乗せているのではなく、別皿に持って提供される形をとっていました。

そして商品名にもあると通り、この商品のキーポイントとなるのは「盛る」ということだけあって、いかにボリューミーでインパクトのあるものを提供できるかということになります。

お肉自体のボリューム感は、牛丼でいう特盛サイズの肉盛り量だったのです。

そんなメニューを提供するのに大変なのがコスト面でした。提供価格の590円というのは、その他の商品からすれば少し高めの設定ではありますが、コスト的には赤字スレスレの設定値だったのです。

さらにこの肉自体の調理も、もちろん店内で行ったため、甘辛い煮込まれた肉の香りが店内を包み、顧客の食欲は刺激したというわけです。

新商品ともなれば、全店舗での提供以前にテスト販売として、一部店舗で実施されてから本格運用とされるのが一般的なフランチャイズ店の戦略方式です。

実験段階での肉盛りうどんの評価は上々で、その後全店展開し大ヒット商品となったのです。

もちろん、この展開を成功させたのは、商品そのもののアイデアとクオリティの高さだけてはなく、大々的なテレビCMを打ちだすなど積極的なプロモーション戦略を実施したからです。

丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは③【値段以上の価値を提供すること】


「丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「値段以上の価値を提供すること」です。

チェーン展開する企業にとって、店舗の増加というのはよりその勢力を業界内で高めることにはなりますが、店舗を増やしたひとにより、逆に売り上げが現象してしまう、、、。これはある意味チェーン店ならではの宿命とも言えるのではないでしょうか。

チェーン展開する企業では売り上げを上げ、企業を成長させるためには店舗規模を増やすということを考えますが、あまりに近い範囲での出店攻勢は結果的に顧客のとりあいとなってしまいます。

同じ企業での顧客の奪い合いというのは、とにかく避ける必要があります。

しかし、チェーン展開している企業にとっての現状維持というのは、維持ではなく衰退を意味します。常に店舗を増やしていくという姿勢を貫かなければ、あっという間に他社にシェアを奪われてしまうという厳しい世界でもあるのです。

丸亀製麺のような”自社競合“というのは、勢いに乗り出した新興勢力にも十分起こりえるのです。そのためには、しっかりとした出店計画が必要なのです。

特に飲食店というのは差別化が非常に難しいのです。うどん一つにしたって様々なチェーン展開をしている企業があり、それぞれに違った特徴があります。

提供する商品単価は、それほど高いものばかりではありません。価格変更というのは、めったやたらにできないのです。
それによって集客というのが大きく変わってくるからです。

どの業界でも共通してあるのが価格競争です。しかし、価格競争はある意味、体力勝負なのです。

丸亀製麺が選んだ戦略というのは「脱競争」であり、高単価であっても高付加価値を顧客に提供してきたいという思いなのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「丸亀製麺の『価格競争』に飲み込まれない方法とは」というテーマで詳しく解説致しました。

店舗出店による増加の影響により売り上げに影響があるということは、チェーン店の宿命でありますが、自社競合は避けるべきです

そして最終的に顧客に対しどのような価値を与えられるかが、非常に重要な゜こととなります。


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