モノや情報が溢れる時代において、売り手である企業は、買い手である顧客との間にどのような関係性を保てば良いのでしょうか？
相手との関係性を築くには、コミュニケーションが必要であり、それがマーケティングにも関わってきています。
というわけで今回は「マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方」について詳しく説明致します。
マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方①【マーケティングコミュニケーション戦略のステップ】
「マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方」というテーマで1つ目に取り上げるのは「マーケティングコミュニケーション戦略のステップ」です。
デジタル化が進み、様々なサービスやビジネスがオンライン化へ進み、便利な世の中になっています。
情報社会の世の中には、世界はネットワークで繋がり１つになっており、ありとあらゆる情報が存在しています。
今では、誰もが知りたいことを知ることができ、簡単に情報の取得をすることができます。
つまり、人に聞かなくとも、ネットで調べれば、解決してしまうことも実は数多くあるのです。
問題解決には、ネットを使い自己完結してしまう方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん、情報そのものというのは、どこかの誰かが発信したものですから、知識や情報を得るのに全く他人が関わっていないというわけではありません。
しかし、ネットの世界は、匿名であり、どこの誰だかわからない場合も多々あります。
もちろん、自己解決できることは、悪いことではなく、むしろ自ら調べて問題を解決することができるならば、それは良いことと言えるでしょう。
リサーチ力が高まるのは、現代人に身についた生きていく術とも言えるのではないでしょうか。
世の中が便利になる一方で希薄となっていくのがコミュニケーション力です。
便利だからこそ、特に他人と接触しなくとも様々なことを片付けられてしまうケースもあるのです。
そのような便利な世の中ですが、やはりマーケティングにとって必要なのは、コミュニケーションです。
マーケティングが重要視される現代において、顧客と企業とのコミュニケーションは、非常に重要なことになります。
そのために必要なのが「マーケティングコミュニケーション」です。
マーケティングコミュニケーションは、長期的な事業の発展するためにも必要であり、企業に対し多くのことをもたらし、貢献してくれます。
企業にとってのマーケティングは、顧客とどれだけ、よい関係性を保てるかによりますが、顧客と有効な関係性を保つために、コミュニケーションツールで繋がることがあります。
コミュニケーションツールを使うことにより、ユーザーのフィードバックや変化や情報というのを取得することができるからです。
競争社会の現代において、他社との優位性を保つために、「情報」というのがキーとなります。
企業にとって顧客との関係性を長期にわたり築くことは、企業への信頼性を高めるだけではなく、企業に安定感をもたらします。
顧客とのコミュニケーションにより、様々なことが生み出されていきます。それは、自社のプロダクトへの愛着へ、企業に対しての信頼力です。
マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方②【マーケティングコミュニケーション戦略の策定ステップ】
「マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方」というテーマで2つ目に取り上げるのは「マーケティングコミュニケーション戦略の策定ステップ」です。
では、次に具体的なマーケティングコミュニケーション戦略の策定についてふれていきましょう。
手順としては、次のステップで行います。
- ターゲット(対象者)の特定
- USP決定
- コミュニケーションミックス決定
- ブランディング決定
- 目標定義
- 戦略の実行
では、それぞれのステップ毎に詳しく解説していきます。
1. ターゲット(対象者)の特定
普段、皆さんが他人と「コミュニケーション」をとる上で、どのようなことを気をつけますか？
それは、相手によって微妙に対応を変えるということです。
ビジネスにおいても、それは同じで顧客によってアプローチを変えますが、それと同じくです。
そもそもマーケティングというのは、顧客ありき！であり、元をたどれば最後は、顧客に行き着き顧客に価値を提供するために行っているのです。
マーケティングコミュニケーション戦略を考えること自体は、もちろん大切ですが、その前にあるのは、顧客を理解することなんです。
顧客を理解するためには、顧客からその顧客毎の情報を得る必要があり、本当のところの顧客ニーズや、そのニーズが芽生えるきっかけとなる顧客固有のライフスタイルの理解まで知ることが必要となるわけです。
マーケティングコミュニケーションとは、顧客のニーズと特性を定義することでもあります。
それらを十分に理解した上でのたコミュニケーション戦略というのが必用になってくるわけです。
2.USP決定
USPとは、Unique Selling Propositionの略で、意味は、独自の強みのことであり、マーケティングコミュニケーション戦略の基礎とも言えます。
このUSPを決定することが、マーケティングコミュニケーション戦略の2つ目のステップとなりますが、USPを決定することにより、明確なブランディングを行うことかでき、顧客やメディアに対し強いメッセージを送ることができます。
顧客が自社のブランドを市場においてしっかりと認識できるようになるためには、説得力を持った言葉やブランドメッセージ、コンセプトなどを明確に打ち出すことが大切なのです。
USPは、シンプルで非常に分かりやすい言葉として伝えることが大切になります。
できるだけ多くの人に伝わるようにするのが目的です。
3.コミュニケーションミックス決定
コミュニケーションミックスとは、その言葉の通り、コミュニケーションの組み合わせです。
コミュニケーションミックスは、ランダムに組み合わせればよい、コミュニケーションの場所が単順に多いというわけではありません。
例えば、コミュニケーションも世代によって異なるからです。
ネット利用者は、若年層が多いのに対し、高齢層は、やはり利用者が少ないのです。
つまり、対象とする顧客に応じた組み合わせを決める必要があるのです。
4.ブランディング決定
ブランディングは、顧客にどんなイメージを持ってもらいたいかを決定します。
イメージ戦略というのは、企業にとって非常に大切になります。
イメージにより顧客は、変わりますし、認知度にも影響します。
5.目標定義
戦略に基づいた売上や認知度の向上などの具体的目標を設定することが非常に重要になります。
目標を設定することにより、戦略の効果測定を明確に行うとことができ、仮に達成されていないならば、修正を実施します。
6.戦略実行
これまでのステップを経て作成したマーケティングコミュニケーションを実行します。
実行した結果、この段階でも、修正をしリトライすることを繰り返すことで、実行しながら戦略の精度を高めていきます。
これを繰り返すことにより、顧客との洗練されたコミュニケーションを構築していくことができます。
マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方③【コミュニケーションミックスの選び方】
「マーケティングコミュニケーション戦略作成のステップと考え方」というテーマで3つ目に取り上げるのは「コミュニケーションミックスの選び方」です。
マーケティングコミュニケーションにおいて重要になるのが「コミュニケーションミックス」の活用です。
コミュニケーションミックスを検討する際に悩むのが、どの媒体を利用すべきか？ということがあります。
業種、業界、企業、商品、サービスによって様々な条件の違いがあり、それによって顧客へのアプローチや媒体(メディア)の利用がかわってくるのです。
オムニチャネル化している現代では、あまりにチャネルの数が増えすぎて、結果的にどれを選んだらよいのか、わからないというのが正直なところではないでしょうか。
コミュニケーションミックスは、様々なチャネルを上手く組み合わせて行う必要があります。