新たな時代の幕開けと共に新たなビジネスが必ず生まれてきます。
デジタルシフトが加速する現代において消費者の多様化は増々進みます。
そんな中、顧客ニーズに応えようとするのが「無印良品」です。
というわけで今回は「新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは」について詳しく説明致します。
新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは①【無印良品の新たな戦略】
「新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「無印良品の新たな戦略」です。
モノに溢れる時代。
皆さんは、何を基準にして様々なモノを選んでいますか。
数ある商品の中から、自分のニーズを満たす最高の商品やサービスを見つけ出すというのは、なかなか大変な作業なのかもしれません。
消費者としては、選べるという行為そのものがあることは、幸せなことではあるかもしれませんが、自分が選択した結果が必ずしも正しいものであるとは、限らないということもあります。
そのようにモノに溢れた時代において、類似商品もいくつも存在しているわけです。
モノは売れない時代と言われていますが、小売業にとって、どう売っていくか?というのをしっかりと考えていく必要がある時代へと既に突入しています。
例え、小売業だとしても、戦略的なアプローチで顧客=消費者に対し積極的なアプローチを行っていく必要性があるのです。
積極的なアプローチのみならず、顧客のニーズにマッチした適切なアプローチこそ必要なのです。
またアプローチそのものは、小売業だとしてもではなく、小売業だからこそ、行う必要があるのです。
これからの時代、企業規模を問わずマーケティング的思考で消費者に対し「売る」必要があるのです。
ビジネスは戦略ありきであり、戦略なくしてマーケティングはありえないからです。
特に近年では、様々なモノの価格が上昇しており、社会全体が物価高となっています。
そうした時代において消費者の感覚というのも、時代によって微妙に変化しているのです。
市場の変化が目まぐるしい変わる中、ビジネスにおいての正解を見つけるというのは容易なことではありません。
むしろ、正解などというものは、もはやないのかもしれません。
しかし、そのような中でも、ビジネスを分析すれば、見えてくることもあるのです。
では、何を分析すればよいのか?ということになるわけですが、最もわかりやすいのは、具体例として成功している企業のビジネスモデルを参考にし分析することです。
様々な企業の分析することにより、自社にとって欠如している部分や改善点などを知ることができ、多くのヒントを得られることもあるのです。
そうしたヒントをくれる企業として「良品計画」があります。
良品計画は、『無印良品』でお馴染みの店舗を運営する企業です。
現在は、値上げラッシュの時期でありますが、かつて無印良品は、あえて時代に逆行するように主力商品の一部の「値下げ」を行なったのです。
これは、いったいどういうことなのでしょうか?
新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは②【無印良品の特徴】
「新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「無印良品の特徴」です。
値上げが普通であると考えられることを、反対に値下げに踏み切るというのは、非常に大きな判断であり、顧客に対してのインパクトのあるアプローチと言えます。
値下げを行う代わりになくしたのは、期間限定セールや週末セールなどの一般的な「セール」を廃止したということです。
この無印良品のアプローチが、確かに正解かどうかはわかりません。
決めるのは、消費者であり、結果的に消費者が、売り手側のアプローチに対して、どのような反応を受けるのかどうかということがポイントとなってくるわけですから。
無印良品の値下げというアプローチ自体が話題となり、1つの「トピック」となるわけです。
ビジネスの展開として自社をアピールするために、集客手段としての話題作り、トピック作りがあります。
実際に小売業界では、様々な集客においての対策を講じる必要性があります。
ここ数年は、密を避けるため人を集めることそのものがリスクという時代なのです。
集客という意味でも、マーケティングという観点からも時代のニーズにそうような、売り手の戦略というのは必要とされるのですが、そんなニーズを敏感に汲み取る無印良品なりのアプローチとは、どのようなものがあるのでしょうか。
無印良品を運営するのは、株式会社良品計画という企業です。
製造小売業という業種ですが、無印良品というブランドにて下記の様な様々な商品を開発、販売しています。
- 家具
- 家電
- 衣料品
- 家庭用品
- 食品
- 文房具
無印良品が登場したのは、今から40年前となる1980年です。
今でこそ、無印良品ブランドとして知られていますが、そもそもは、西友のプライベートブランドでした。
今では様々な小売業者が自社のPBを持っていますが、無印良品は、PBからの独立して、今の企業としての形となったのです。
新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは③【無印良品のマーティング戦略】
「新時代に対応するための無印良品の新たなビジネス戦略とは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「無印良品のマーティング戦略」です。
無印良品の特徴と言えば、いったい何でしょうか?
既にメジャーなブランドである無印良品には、皆さんそれぞれのイメージをお持ちではないかと思います。
「無印」というように、無印良品にはブランドイメージそのものを固定しないというコンセプトがあります。
その名の通り、無印良品が提供する様々な商品というのは、非常に無駄を省いたシンプルなデザインが特徴と言えます。
企業やメーカーにとって「ブランド力」というのは、非常に大きな意味がありますが、ブランドとしての特徴があるものです。
なぜなら、一目見て、そのブランドが何であるかを知ることができるようにブランドという存在は強力だからです。
しかしながら、無印良品に関しては、「ブランドイメージを固定しない」というコンセプトがあるのです。
無印良品という、何にも染まらないブランドは、自社で開発しているオリジナルの商品しか扱っていません。
シンプルの究極とも言える一切の贅肉もないデザインセンスは、美しいと言えるほど際立っており、世界中の無印ファンを虜にしているのです。
そのような唯一無二のブランドイメージは完全に固まっているわけですが、それに反してイメージを固定しないという、こだわりもまた驚くべきことと言えるでしょう。
相反するブランド展開とイメージ戦略があるからこそ、顧客は、無印を愛し、多くの無印フリークを生み出す源となるのではないでしょうか。
ブランドというのは、ある意味、商品やサービスという価値を提供する売り手である企業などか、買い手である顧客や消費者に提供していくという売り手と買い手との図式は、なんら変わりありません。
しかし、ブランドを形成していくのは、売り手側である企業のみとは、全く限らないのです。
ブランドというのは、作られたものですが、その作られて価値や品質というのは、その存在感自体が認知された時点で、ブランド力としての真の効果を発揮するわけです。
例えば、ブランドの中の1つの商品であったとしても、機能面からすれば、他社の製品より、特化しているという点があるかと言えば、そういうわけでもありません。
例えば、財布やバッグなどの高級ブランドの商品は、価格は、それなりにします。しかし、機能面からすれば、財布は財布であり、バッグはバッグであり、ブランド製品以外のモノとなんら変わりはないわけです。
そうなると、特にブランドにこだわる必要は一切なくなるのです。
近年では、そうしたブランドに固執するという価値観ではなく、ニーズを満たせば、それでよいという価値観を持つ方が増加しています。
特に若い世代は、ブランドなどへのこだわりはなく、コスパ重視で考えることが多くなっているようです。
ニーズを満たすという目的ならば、無印良品というブランドは、ブランドイメージそのものが枠に収まらないことから、現代の消費者ニーズに非常にマッチしているととらえられるのです。