世代によるギャップ感や価値観というのは、非常に大きく異なります。
特にデジタルネイティブとそれ以外の世代では大きな開きがあります。
というわけで今回は「音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点」について詳しく説明致します。
音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点①【音楽とマーケティングは似て非なるもの】
「音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点」というテーマで1つ目に取り上げるのは「音楽とマーケティングは似て非なるもの」です。
皆さんの日常の中における「音楽」というものは、どのような価値観がありますか?
単順に「音楽」という一部を切り取っただけでも、その捉え方は人それぞれ全く異なります。
なぜなら、音楽そのものについて全く価値を感じていない人もいるからです。
全ての人が音楽を必要としているわけではないということをまずは、理解しておかなければなりません。
全く音楽には興味がなく、普段から自らは積極的には聞かないという方も増加しているのです。
つまり、個人によってそのスタンスというのは、非常に大きく違うのです。
特に現代においては、一般的な消費者ニーズというのは、非常に様々であり多様化しているわけです。
そうなると、どうしてもモノの捉え方や見方というのは、各個人によって非常に大きな差が出るわけです。
今回「音楽」というテーマで1つその断片を切り取ってみても非常に大きな違いが現れることは、認識できるのではないでしょうか。
デジタル化が加速する時代において、個性はより尊重され、ニーズはより深く細分化され進んでいきます。
個性が尊重されればさるほど、多様化したニーズというのは、「個」にフォーカスされるわけであり、対個人で見れば、さほどギャップというのは、感じられない状況となってきます。
しかし、「個」ではなく、ある1つのグループとして、とらえるならば、それはいったいどのようにとらえらるかは、全くの別物となってきます。
特に世代間というギャップにおいてのアプローチというのは、全く異なり、ニーズの捉え方や価値観というのは、全く異なります。
そういった意味では、デジタルネイティヴと言われる世代の感覚は、またアナログ世代との感覚的な捉え方というのは、実に異質なものとなってくるのではないでしょうか。
1つの切り口として日常の中にある要素として「音楽」をとらえたいと思います。
音楽という日常に潜むものについての捉え方や感覚というのも全く異なるわけです。
音楽には、作り手と聴き手という両者が必ず必要となるわけですが、この関係性はマーケティングでいうところの売り手と買い手と正しく同じようなものとなるのではないでしょうか。
マーケティングを仕掛ける側と音楽を作る側というのは、実は、かなり似た部分があるのです。
音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点②【デジタルギャップとの距離感】
「音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点」というテーマで2つ目に取り上げるのは「デジタルギャップとの距離感」です。
あらゆることのデジタル化が進む今、ミュージシャンというクリエイティブな人種は、そもそも自分自身が表現したい音楽というものを理解しているわけで、自分自身をプロデュースする力を持っているわけです。
つまり、音楽市場における自身の立ち位置というのを、よりよく理解しているわけであり、そのクリエイティビティはマーケターに匹敵するのです。
デジタル時代にとってビジネスとして成功を得るためには、マーケティングが不可欠とされており、マーケターの存在価値というのは日増しに高まっています。
自分自身を自らセルフプロデュースすることにより、ブランド化できればマーケターの出番なと必要とないわけです。
ミュージシャンだからと言ってマーケティングが苦手だと考えるのならば、今では様々なツールが存在することから、それらのツールを活用できさえすれば、マーケティング能力をカバーできるというわけです。
またマーケティングを手助けするのはツールばかりではありません。
テンプレートまでしっかりと提供されているのですから、利用しない手はないというわけです。
デジタル時代においてテンプレートの存在というのは、非常に価値あるものとして認識しておくべきなのです。
たかがテンプレート、されどテンプレートですが、やはりゼロから作るよりも簡単であることは間違いありません。
テンプレートを利用すれば、とりあえず考えることなく形にすることは、できるのですから。
迷ったら即、テンプレートを活用すべしなのです。
ブランドというのは、とにかくイメージが大切であって、そのためには、ブランドを表す名称、そしてそのブランドを表現すフォント、カラーなども大切なのです。
ミュージシャンにおけるブランド構築はアーティストイメージそのものであり、音楽ジャンルにあったイメージ像を作り出していきます。
音楽というのは、とにかく雰囲気作りがとても大切なのです。
マーケティングにおいても、ブランド構築というのは、企業イメージの向上や商品においての明確なカラーを前面に打ち出すことにより、顧客に対してのブランドアピールをおこないます。
音楽アーティストこそ、独特のアーティストイメージが非常に大切なのです。
音楽というのは、まずはじめにジャンルで区分けされます。ジャンルとは、区分けであり、この大きな区分けによって個人のニーズ、わかりやすく言えば、好き嫌いを明確にしたものと考えてください。
また音楽にジャンルがあるのは、音楽そのものには、前提としてパターンがあるからです。
しかし、そもそも音楽というのは、『音を楽しむ』ということであり、本来は自由に楽しむものです。
では、なぜ音楽をジャンルわけする必要があったのでしょうか?
それは、音楽により関心を持ってもらうためです。
音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点③【ジャンルというグルーピングの戦略】
「音楽とマーケティング。アーティストとマーケターとの共通点」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ジャンルというグルーピングの戦略」です。
冒頭でも申しましたが、音楽という共通テーマをコンセプトとした今回のコンテンツですが、音楽には、全く無縁で興味もない人もいれば、人生そのものが音楽という人も存在しているわけです。
そのような人を比べたとしても、どちらの人生が豊かで幸せであるのかは、一概には比較することは、できないのです。
しかし、物事を広く認知させるためには、個々の興味を惹くような明確な指標というものが必要となるわけです。
指標という目安があることで、少しのきっかけを与えることが容易になるわけです。
この少しのきっかけというのが、出し手から受け手へのアプローチであるのです。
雰囲気というのは、あくまで雰囲気であり、空気のような自然な流れの中に佇むのです。
最初から、ドストレートに行けば、かえって拒絶感を与えてしまうことになりかねません。
人というのは、個人に立ち戻れば、誰しもがわがままであり、自分勝手な生き物なのです。
だからこそ、何が当たるか全くわからないわけです。
ジャンルという形で、わかりやすくグルーピングすることが大切なのです。
音楽ジャンルで言えば、DJとカントリーミュージックでは、大きな隔たりがあるような感じもします。
さしずめ、DJがフロアで流すビートがデジタルならば、カントリーは、アナログと言える「雰囲気」があります。
しかし、デジタルというのは、もはやアナログをも取り込もうとするものなのです。
デジタルの中のアナログは決して完全なアナログには、なりきれず、デジタルもまたアナログを再現することは、できないのです。