新たなプラットフォームやハードが登場することにより、顧客はプロダクトに対しての期待か高まるわけです。
そんな中、あの任天堂が新たなNintendo Switchの発売を発表しました。そんな任天堂の戦略について迫っていきます。
というわけで今回は「Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス」について詳しく説明致します。
Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス①【留まることを知らないNintendo Switch】
「Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス」というテーマで1つ目に取り上げるのは「留まることを知らないNintendo Switch」です。
「ニーズ」というのは、顧客のためにあり、そのニーズに応えることが企業の役目と言えます。
情報社会の現代においては、様々なニーズがあり、ニーズは今、より細分化されパーソナルニーズにより近づこうとしています。
そして様々な顧客ニーズに応えるためには、企業が生み出す商品やサービスのプロダクトがあります。
商品やサービスに対して顧客はニーズを満たしてくれることで満足感を覚えます。
そんな中、新たなプロダクトとして発売されるのが、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の新型モデルです。
オンライン化が加速しゲーム人口が増え続ける中、新型機の登場は、何かと話題となり世界中のゲーマーの注目を集めています。
今回のニューNintendo Switchは(有機ELモデル)ということで特徴は、有機ELディスプレーそのものとなるわけですが、この性能強化についての意見が賛否両論、意見が別れているのです。
では、なぜ意見が割れるのか?
その理由としては、「新型」と銘打って発売する特徴それに限るのです。
確かにスペック的には現行機である通常版を上回っていますが、ゲーマーが求めているニーズとは差があるということです。
「性能強化」という点では、言ってみれば任天堂でなくてもどこの企業でも考えられそうなことなのです。
つまり誰でも考えられるようなことに価値は見いだせないということで、情報に溢れた現代でのユーザーの目というのは非常に厳しいものとなっているのです。
この新型Swicthは、ゲーム人口の拡大に繋がるかどうかは大きな疑問になるというわけです。
現行のNintendo Switchは、いまだに売れ続けています。
新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要が高まったことで、その勢いは留まるところか高まるばかりという状況なのです。
しかし発売からの出荷数を見ても、先行き頭打ちになることは目に見えています。これはNintendo Switchに限らずどんな商品にとっても寿命とピークはあるからなのです。
つまり、今回の新型Switchは新たな市場拡大という意味ではなく、頭打ちをどれだけ食い止められるかという性能強化戦略という位置づけになるのではないでしょうか。
Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス②【なぜ売れ続けるのか?】
「Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス」というテーマで2つ目に取り上げるのは「なぜ売れ続けるのか?」です。
任天堂という企業はあたかも成功し続けているような印象もありますが、実際にはユーザーの期待値が高まりすぎ、失望と期待が交錯しているのです。
そのため評価というのも意見が別れ、毎回新商品を投入するたびに賛否両論の意見があります。
任天堂という企業はゲームメーカーとしての独自のポジションと明確な企業戦略、そしてビジョンがあります。
任天堂がなぜ売れ続けることができるのか?それはハードとソフトの両面でユーザーに対してアプローチしているからです。
さらに任天堂は常に時代と向き合い、時代にマッチした戦略を行ってきました。
近年、最もわかりやすい任天堂の戦略としてダウンロード販売があります。実はダウンロード販売数は3441億円もあり、ソフトの売り上げの実に4割も占めているのです。
ダウンロード販売もまた巣ごもり消費の影響を受け、前期比68.5%増という驚異的な数字を残しているのです。
スマホゲームが台頭する中、任天堂のダウンロード販売はいつでもどこでも買えるというニーズに応えた結果と言えます。
ソフトの販売形式というマーケティング戦略がNintendo Switchをと支えている売れる仕組みと言えるわけです。
ソフトとハード、そして任天堂としてのブランド力を誇りながら、常にマーケティングを意識し顧客ニーズに対し、どのように対応していくか、実はわかりやすく対応しているのが企業としての任天堂なのではないでしょうか。
Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス③【新型Switchは、はたして売れるのか?】
「Nintendo Switchの勝つための戦略とセールスパフォーマンス」というテーマで3つ目に取り上げるのは「新型Switchは、はたして売れるのか?」です。
任天堂の現在の主力商品である「Nintendo Switch」は、世界的な認知度も非常に高く、多くのユーザーニーズもまたそれと比例して高まっています。
そんな任天堂の主力商品の新型ですから、発売以前からの期待値も高まるばかりですが、注目すべきなのは、はたしてその新型が売れるかどうかということです。
「新型Switch」の特徴をシンプルに言うなら、「高級モデル」ということです。
つまり、現行機があってこそのハイクオリティ版というわけであって、「ゲームをプレイする」という目的に対しては、通常版だろうと高級モデルであろうと全く関係はないわけです。
クオリティという面での違いは当然あるわけです。そのクオリティをどこまでゲーマーが求めているのか?ということが売れる売れないのポイントとなるわけです。
鮮やかな発色、メモリーの強化などコアナなゲームファンを魅了するだけの材料は確かに揃っています。しかし高級モデルということから、当然販売価格にも影響しているわけで、現行の通常版より約5,000円も高い価格設定なのです。
この値段設定は任天堂の強気の姿勢が強調されているように思われます。
発売前から期待が高まる新型Switchですが、ネット上での声を拾うと驚くべきことに、約6割が欲しくないという声が聞こえたのです。
結果としては、”不評”となったわけですが、前評判の期待とユーザーの結果に相違が出たということになります。
高級機という新型モデルがなぜ不評になったのか?
それは、ユーザーニーズと不一致だったことがあります。つまりユーザーは「性能強化」は求めていなかったのです。
新型Switchの有機ELが効果を発揮するのは、4K対応のテレビに繋げた時なのです。普通のテレビに繋げれば現行機と全く変わりないのです。
つまりユーザーとしては、直感的なゲーム機としての新たなニーズを感じないケースもあるということです。
となると高級機ではなく現行モデルで十分だという考えになり、結果としていらない、買わないという意見が増加したというわけです。
携帯ゲーム機として扱う人にとっては、より鮮明で美しい画像でプレイすることができるというメリットは確かにあります。
この点は、ユーザー1人1人がどこにこだわり、どこに価値観を見出すかによって変わってくるというわけです。
またゲーム業界からの評価として、今回の新型Switchは、ゲーム機と有機ELとの性能がアンマッチだったのではないかとの意見があがっています。
厳しい言い方をするならば、今回の高級機はプラスとしての効果は、はたしてあるのか?というのが意見としてあげられているのです。