2016年末に発売された任天堂の「Nintendo Switch」。ヒットの記憶もまだ新しいゲーム機が発売から3年を経過し新機種「Nintendo Switch Lite」を発売しました。
というわけで今回は「Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!」について詳しく説明致します。
目次
Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!①【Nintendo Switchのヒット】
「Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!」1つ目のテーマとして取り上げるのは「Nintendo Switchのヒット」です。
日本が誇る世界的人気のゲームメーカー「任天堂」が2016 年に発売したゲーム機「Nintendo Switch」。
それまで業績低迷と思われていた「任天堂」にとって起死回生となる大ヒット商品となり、これまで任天堂が発売してきたゲーム機の中で最高となる売上を記録しました。
「Nintendo Switch」の特徴は時代と消費者のニーズに合致した製品クオリティが高く評価されたことによる結果がそのまま売上に現れたのです。
特徴としては、持ち運びもでき、自宅でテレビ画面でのプレイもできるなど、ゲーマーニーズの多様性に応えたことが製品としての大きな特徴となります。
据え置き機としても携帯機としても使えるということで、前機種の添え置き型のWii Uと、携帯型のNintendo 3DSの良いとこどりをしたような新たな製品として登場したわけです。
そんなヒット商品の発売から3年が経過し、売上げも底上げし、一段落した2019年、任天堂は新たな戦略として「Nintendo Switch Lite」を投入したのです。
Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!②【前機種からの変化】
「Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!」2つ目のテーマとして取り上げるのは「前機種からの変化」です。
2016年発売の「Nintendo Switch」、2019年発売の「Nintendo Switch Lite」。この2機種の基本は、同じとなります。
「Switch」をベースとした「Lite」は、携帯型ゲーム機として特化しているのが特徴で、位置付け的には「Nintendo 3DS」のようなものとなります。
しかし、決定的な違い は、は「Nintendo 3DS」と添え置き型の「Wii U」は、それぞれ独自のフォーマットの全く異なるゲーム機でした。
ソフトの関連性もなければ、開発部隊も全く別物でした。つまり開発においては、任天堂は2つの開発体制をそれぞれ維持していく必要があったのです。
開発部隊が2つということは、それぞれにコストがかかるわけです。
それを統合したという意味でも「Switch」の登場は、コスト面でも改善策となるメーカー側のメリットもあったのです。
Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!③【多様化するゲーマーニーズへの対応】
「Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!」3つ目のテーマとして取り上げるのは「多様化するゲーマーニーズへの対応」です。
今やゲーム人口というのはかなりの数となるわけですが「Nintendo Switch」は、世界的にも受け入れられゲーマー達を魅了しているのです。
日本の文化としてアニメ・ゲー厶などのオタク文化が世界的に認められており、日本でもオタク文化の象徴と言えるコミケなどのイベントも盛んに行われています。
マーケティング規模としてもゲーム市場には、かなりのビジネスチャンスが広がっているわけです。
ゲーム人口の増加と共にゲーマーのニーズも高まっているのです。
そんな多様化するゲームユーザーを分類すると4つのグループに分別することができます。
- ヘビーコアゲーマー
- ライトコアゲーマー
- ヘビーカジュアルゲーマー
- ライトカジュアルゲーマー
上記の4つとなります。現在、プロゲーマーも存在するなど、ゲーマーの存在は社会的にも認知されているのです。
この4つのゲームユーザーについて説明します。
【ヘビーコアゲーマー】
戦略性・ストーリー性の高いゲームを週5時間以上プレイするユーザーのこと
【ライトコアゲーマー】
戦略性・ストーリー性の高いゲームを週5時間未満プレイするユーザーのこと
【ヘビーカジュアルゲーマー】
単機能ゲーム(パズルゲーム)などを週5時間以上プレイするユーザー
【ライトカジュアルゲーマー】
単機能ゲーム(パズルゲーム)などを週5時間未満プレイするユーザー
ゲームメーカーとしては、これらのターゲットのニーズを満たすゲームを生み出す必要があるのです。
それぞれ独自のこだわりを持つゲーマーの欲求を満たすには、ハード、ソフトの両面から対応する必要正規が求められるのです。
多様化するゲーマーニーズを満たし、異なる4つの層へのアプローチを任天堂は、「Nintendo Switch」、「Nintendo Switch Lite」の投入により完成させたのです。
動画を使ったプロモートや、数多くの魅力的なゲームコンテンツ、いつでもどこでも遊びたいゲーマーの為の携帯機能の最適化など、新たな提案をユーザーに対し行ってきたのです。
Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!④【Liteの投入】
「Nintendo Switch Lite投入による任天堂の新たな戦略に迫る!」4つ目のテーマとして取り上げるのは「Liteの投入」です。
多様化するゲーマーニーズに応える為、そして任天堂の「Switch」戦略を完成させる為に投入した最新ゲーム機「Nintendo Switch Lite」。
ハードのヒットには、コンテンツの充実も必要とされています。
そんな中、「Nintendo Switch Lite」投入から2ヶ月後となる2019年11月15日に人気ゲームタイトルとなる「ポケモン」シリーズ最新作を投入し、2019年のクリスマス、年末商戦に乗り出した任天堂。
この人気ソフトの投入による販売の加速を見込んでいるのです。
そんな新たな戦略として投入した「Nintendo Switch Lite」は、パッと見「Nintendo Switch」をただ、小さくさせただけのような感じにも見受けられます。
確かに基本フォーマットな同じでソフトも同じ、従来モデルよりもワンサイズ小さくなり、携帯型ゲーム機に特化しているという特徴があります。
この「Nintendo Switch Lite」のターゲットとなるのは、既に「Nintendo Switch」を所有しているユーザーも含めているということなんです。
これまでのユーザーに対し、2台目のサブ的ポジションのゲーム機としてすすめているのです。
メイン機種として自宅用、サブ機種として外出用として用途となるわけです。
これは現代の消費者にニーズに合致している戦略と言えます。
最近のトレンドとしては、「モノ消費」から「コト消費」へシフトしているからです。
つまり「モノ」としてのクオリティは、十分にユーザーのニーズを満たしていることから市場は落ち着いたことから、さらに拡大する為に、任天堂が注目したのは、どのように使うコトができるかということです。
「コト消費」にこだわった「Nintendo Switch Lite」は、単に携帯用としての違いを打ち出しただけではなく、「Switch」の欠点をいくつか解消しているのです。
Switchと同機能を備えつつ以下の点を変更したのです。
- 画面サイズの縮小。6.2インチ→5.5インチ
- 軽量化。398g→275g
- 価格設定。1万9980円(税別)
このように持ち運びが便利なこと、子供でも簡単に使えるほどのサイズ感の仕様変更となっています。
一方でSwitchから取り除かれた機能もあります。
- テレビ接続機能
- コントローラーの取り外し
など「コト消費」を意識した様々な変更点がりました。