日本が世界に誇る有名企業である「任天堂」。世界中のゲーマーを虜にするその戦略とは、いったいどのようなものなのでしょうかり
サブスクリプションサービスが流行る現代、任天堂も、もちろん行なっています。
というわけで今回は「Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略①【現在のゲーム市場】
「Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略」ということで最初に取り上げるのが「現在のゲーム市場」です。
現在の世の中、世界的にみてもゲーマー人口は増加の一途を辿っでいます。現代人にとってゲームは、もはやなくてはならないものとなっています。
生まれてくる子供にしたって、既に生まれた時点でゲームは、存在していますし、ネット環境だって用意されているからです。
そのような状況において、当然ゲームにふれ、感心を持つのは当たり前のことと言えます。
そしてインターネットの発展というのは、ゲームの存在価値を大きく変えるようになり、新たなステップへ導き出したのです。
ゲームというのは、1人でゲームの世界にどっぷりと浸かるものです。しかし、そんなゲームもたった1人で、やり続けているのでは、意外と面白くないものです。
ゲームも誰かと競ったり、楽しんだり、思いを共有することが大切なのです。
そんなゲームがオンラインによって、世界中の見ず知らずの人と対戦できるというのは、非常に面白いことなのではないでしょうか。
かつてのゲームというのは、ネットワークなどなく、スタンドアローンでそれぞれが独立しているものでした。
しかし、ネットワーク環境の整備により、ゲームの世界は、これまで以上に大きな可能性と広がりを見せたのです。
そして今、ゲーム市場は、スマホゲーム全盛の時代となっています。
世界中のゲーム人口が増加する中、市場はさらに増加を続けています。
スマホゲームの登場は、ゲーム業界にとっての脅威となりました。
これまで、ゲームを行うには、ゲームメーカーが開発した専用ゲーム機などを使うことが主流でした。
しかし、スマホゲームは、ゲーム専用機ではなく、そもそもの存在価値は、通信手段なのです。
そんなスマホの存在は、一般ユーザーをも巻き込みゲーマー人口をさらに増加させるきっかけとして大きな存在となったのです。
これまでのゲー厶専用端末のユーザー（所有者）は、どちらかと言えばコアなユーザーが持つべきアイテムでありました。
つまり、ゲーム端末が必要としているユーザーの必須アイテムだったわけです。
しかし、スマホユーザーは、ゲームの為にスマホを買うわけではありません。通信手段として、ネット閲覧デバイスとしての利用価値で購入しているのです。
スマホユーザーにとってのスマホゲームは、あくまで付加価値だったりします。
隙間時間などに暇潰しでゲームをプレイする人も含みつつ、その中にコアなユーザーも存在しているというのが現状です。
そのような状況が、一段とゲーマー人口増加の要因となっています。
Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略②【任天堂のマーケティング戦略分析】
「Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略」ということで次に取り上げるのが「任天堂のマーケティング戦略分析
」です。
現在のゲーム業界全体をみても市場は、ハード・ソフト共に進化しているのが、インターネット化が進んでいる。
そして日本が誇るゲームメーカーとして、これまで長年の間、業界をリードしてきたのが「任天堂」です。
これまでハード、ソフト共に人気商品を放ってきました。世界的にみても多くのゲーマーを取り込んでいます。
そんな任天堂の現状ですが、2020年第3四半期決算発表によると、売上高は1兆226億円、営業利益2629億円と好調を維持しているのです。
一時は低迷も囁かれていた任天堂ですが、Nintendo Switchの売上により好調をキープしています。
スマホゲーム全盛の時代において、専用ゲーム機端末としてのNintendo Switchの価値というのは、いかにユーザーの心をキャッチしているのかが伺えます。
そんな任天堂の強みを経営分析してみましょう。
より詳しく解説する為に4P分析で解説してみます。
【Product】
リアルに対面しプレイするという価値を提供すること。
追加コンテンツやネットワークサービスが充実しています。
【Promotion】
広告の上手さと人気ソフトとハードの合わせ売り戦略。
【Place】
家電量販店やオンラインショップなど、様々な販売ルートの開拓。
【Price】
最新型のハード機器の廉価版を発売する経営戦略。
任天堂の経営戦略としては、単にゲームメーカーとして存在価値に集中するだけでなく広告や販売戦略にも力を注いでいることにあります。
つまり任天堂にとってのソフトの価値は、単にゲームソフトということだけではなく、ソフトそのものが広告塔としての役割を持っているのです。
そして任天堂がその強さをキープしている要因が「追加コンテンツの開発」です。
既発売のソフトに対する追加コンテンツの投入は、1ソフトの長寿化という成果を生み出しています。
ソフトが売れれば、当然ハードが売れるわけですから、ハードをさらに買いやすく（売る為に）廉価版のSwitch Liteを販売するという、消費者ニーズにあった製品を提供しているのです。
現在のマーケティング戦略において重要視されるのがコンテンツマーケティングだと言われています。
webサイトにおいては、コンテンツそのもののクオリティが高いことからこそ、ユーザーから高い評価を得られるということなのです。
このコンテンツというのがゲーム業界、そして任天堂にとってはゲームソフトということです。
Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略③【Nintendo Switch Onlineとは】
「Nintendo Switch Onlineに見る任天堂のサブスクリプションマーケティング戦略」ということで最後に取り上げるのが「Nintendo Switch Onlineとは」です。
追加コンテンツの投入という大きな戦略と共に注目されているのは、Nintendo Switch Onlineです。
Nintendo Switchの人気タイトルである「スプラトゥーン」や「FORTNIHT」などオンラインプレイ対応のゲームを利用する時に必要な有料のネットワークサービスです。
Nintendo Switch Onlineは、インターネット時代を任天堂なりに解釈した戦略と言えます。
オンラインプレイ対応ゲームは、インターネットに接続してプレイすることによって世界中の様々なプレイヤーと対戦することができ、ゲームの楽しさを倍増させます。
ゲーマー同士がオンラインによって繋がる楽しさ、喜びというものを作り出したのです、
Nintendo Switch Onlineは、今流行のサブスクリプションサービスとなり、月または年契約の期間限定のサービスです。
プランには個人プランとファミリープランが用意されています。
個人プランは、ニンテンドーアカウント1つで使用するプランに対しファミリープランは、最大8アカウントまで利用でき、2人以上で利用の場合にはファミリープランの方が断然お得です。
またNintendo Switch Onlineには、時代を意識したスマホアプリとの連動機能もあります。
さらに最新のスマホゲーム事情を意識しているだけでなく、既存のコンテンツも利用することができます。
なんと往年のファミコンソフトが遊べるのです。過去のコンテンツもしっかりとフォローするところが、任天堂らしい戦略と言えます。