マーケティングというのは、全てのビジネスにおいて必要不可欠なものとなってきました。
デジタルマーケティングが主流である時代に、非常にアナログ的なのが「農業」です。
そんな「農業」がどのようにマーケティングに関わるのでしょうか。
というわけで今回は「農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント」について詳しく説明致します。
農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント①【農業で儲けるたのマーケティング】
「農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント」というテーマで1つ目に取り上げるのは「農業で儲けるたのマーケティング」です。
マーケティングを語る上では、幅広い視野を持ち多くのことを知る必要があります。
世の中には、様々な産業があり、様々なサービスやプロダクトを生み出しているわけですが、変化の激しい現代社会において業種によっても、時代にマッチしたアプローチというのは、当然ながら異なります。
時代にマッチしたアプローチとは、具体的にどのようなものでしょうか?
特に我が国日本は、今後さらなる労働人口の減少により、様々な産業や業種において、既に対策がとられており、業務効率化を各企業が実践しています。
効率化という面では、具体的に無人化による自動作業によるオートメーション化があります。
いかに人手を使わず業務を行うかということが、慢性的な人手不足の解消策と考えられています。
しかし、現実的には全ての業種が自動化に対応することは難しい場合があります。
難しい産業を考えた時に、まず浮かび上がるのが「農業」ではないでしょうか。
皆さんが持つ「農業」のイメージとは、どのようなものがありますか?
近年では、各メディアなどで、若い世代の農業従事者が増えているという傾向がフューチャーされていますが、実際にはまだまだ日本の農業従事者は増えてもいいのです。
現代ビジネスにおいては、マーケティングが必要不可欠であることは間違いありませんが、農業についてもマーケティングを活用する動きがにわかに広まっています。
農業をビジネスとしてとらえるならば、やはり効率的に儲ける必要があるからです。
一見、マーケティングと農業というと、全く結びつかないようにも見受けられますが、決してそのよえなことは、ありません。
では、「農業」としてマーケティングを行うには、何をどうすべきなのでしょうか?
結論を先に言ってしまうと、農業で目指すべきマーケティングの目的としては、次の2つがあります。
- 流通ルートの拡大
- 農産物のブランド化
上記の2点に限ります。これを実現できれば、逆に農業は儲かるビジネスとして、より農業従事者が増加することになるでしょう。
これまで以上に、より多くの顧客に対し、効率的で合理的な販売を実現させることができます。
それがマーケティングの活用そのものなのです。
まず、「流通」におけるマーケティングというのは、どのようなものか?
これはまずは、市場のニーズを的確に把握することからはじまります。
市場ニーズを把握することによって、効率よく商品を流通させることが可能となります。
マーケティングにおいては、いかにしてピンポイントでターゲットである顧客に対し商品を無駄なくマッピングさせるかが重要となりますが、農業においても、その基本的な考え方というのは、全く変わりません。
もっと簡単に言うならば、その商品を誰に買ってもらいたいかを考えることです。
農業で言えば、農作物を誰に買ってもらいたいかになります。
「農産物を上手に売る」
それこそが、農業におけるマーケティングと言えます。
単純に考えて農産物の売上を上げたいのならば、販売場所を増やすことが上げられます。
販路の拡大こそ、農産物の販売量増加に現実的に直結するのです。
さらに利益率を高めるためには、農産物を販売する上での付加価値を向上させることにあります。
付加価値を高めることこそ、「ブランド化」となるわけで、マーケティングとしては有効な手段となります。
農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント②【流通ルートの拡大】
「農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント」というテーマで2つ目に取り上げるのは「流通ルートの拡大」です。
流通ルートを拡大することによって収益を上げる方法としては、まず農業における流通の仕組みを考える必要があります。
従来の農業の流通ルートとしては、農家から直接卸に出荷するか、JAを通しての出荷となります。
市場から小売店に卸されるルートというのは、その間に介在物する業者が多いほどマージンがはっせいします。
卸売市場の価格設定は、農産物の需給バランスにより取引価格が決定します。
つまり、相場における価格変動が起こるわけです。
近年では自然災害や気象の極端な変動により、農作物の収穫量には非常に大きな影響を及ぼします。
初夏の長雨、日照時間の不足、日照り、極端な温度上昇や酷暑、台風や大雨、大雪や厳冬、強風まで自然環境というのは、非常に様々な変化があるのです。
環境がよく生産量が多くなれば、出荷量も増え市場には、非常に多くの作物が集まりますので供給量が増えると価値が下がります。
逆に環境が悪く不作となれば、市場に出回る数は少なくなり、希少価値となります。
そうなると価格は上昇します。
つまり農家にとって「価格変動」というのは、収益面においては非常に大きな影響を与えることになるのです。
では、そのような市場の変動に左右されないためには、どうすればよいのでしょうか?
そこで必要となるのが「販路の拡大」です。
市場への出荷に加えて販売ルートを増やすことです。
具体的には、市場という一定ニーズのある大規模な市場と、市場を介さずダイレクトに消費者に販売開始するルートです。
このもう1ルートが開拓できれば、市場による価格変動のリスクカバーできることになります。
市場を介さなければ、市場価格に左右されず、自分が付けた値札で売ることができるわけですから、市場出荷より有利になることも十分にありえるということです。
つまり「直売」できる販路の確保というのが、まずは大雪なるのです。
では、次により具体的に直売する販路とは、どのようなものを言うかについてふれていきましょう。
次のような方法があります。
1. インターネット販売
近年でのECサイトの発展、ネットショップによる消費者の購買ルートの選択肢の増加など、インターネットを利用した販売というのは、もはや当たり前となっています。
既にネットで買えないものはないと言われているほど、いつでもなんでも買えるのがネットショップの非常に優れたところです。
消費者の立ち場からしても、モノを購入するには非常に便利な仕組みと言えます。
もちろん罷業にとってもインターネットは、有効な手段で販売ルートとしては十分に機能します。
自らネットショップを開設したり、オンラインモールへの出品など様々な販路があります。
ネック経由の場合、顧客となるのは全世界を対象としエリア限定ではないことも、非常に大きな魅力となります。
2. 直売所への出荷
生産地の近くなどに直売所があれば、直接持ち込みこともできます。
近年では、道の駅なども出荷先として各地域に存在しますし、規模の大小はあれど個人で直売所を設けているところもあります。
基本的に直売所はエリアが限られた狭い範囲での販売ルートとなります。
利益率が高いことも非常に魅力的です。
3. 直接納品
近年で増加しているのが契約先や固定の顧客への直接納品という手段もあります。
食材にこだわる飲食店などは、品質の良い野菜や果物を信頼できる農家から直接仕入れるというケースも造化ています。
やはり、料理を提供するお店は、安心、安全、美味しさも考慮し信頼のできる農家を直接探したいという考えも非常に増えています。
農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント③【マーケティングサイクルとブランド化】
「農業におけるマーケティングと経営戦略のポイント」というテーマで3つ目に取り上げるのは「マーケティングサイクルとブランド化」です。
農産物のブランド化によりメリットというのは、提供する商品そのものの価値を上げると共に、結果的には、より多くの収益を生み出すことになります。
農業のマーケティングにおける基本要素というのがありますが、下記の4つとなります。
- 農産物
- 価格
- 流通
- 販促
上記の4つとなり、これらの要素をコントロールすることにより、収益アップを見込めます。
この考え方そのものを「マーケティング・サイクル」と呼びます。