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皆さんは、生活の中で「音楽」とどう関わっていますか?私達の生活においては、「音楽」は生活を豊かにしてくれます。

そんな「音楽」をビジネスとする音楽産業の現在と未来について今回は、考察してみます。

過去と現在の音楽産業の違いとは?


インターネット環境の整備、スマートフォンなどのデバイス機器の登場により、私達のライフスタイルは約10年前と比べても様変わりしています。

今では、当たり前になっている光景も、以前では考えられなかったことも多々あるでしょう。振り返れば変化の激しい時代、様変わりしていることも多く、常識が常識でなくなることも多々あります。

そんな変わる時代の中で変化の激しいものの1つとして「音楽産業」があります。

「音楽」がビジネスとして、成り立つには様々な方法があります。これまで長い間、音楽産業を支えてきたのは、「パッケージ」の販売です。

時代によって、形を変えてきた音楽パッケージ。アナログレコードからカセットテープ、CD、MDなど、これまでいくつかのメディアパッケージが発売されてきました。

かつての「音楽」を届ける常識としては、「パッケージ」そのものが存在していることが当たり前でした。つまり「物」があることが、前提となっているのです。

しかし現在は、物理的な「物」の必要性がなくなっているのが現状です。ダウンロードや配信サービスがあり、パッケージがなくても欲しい「音楽」が、簡単に手に入る時代です。

もちろん、現在でもパッケージは、完全に消滅したわけではありません。現在でもCDは発売されていますし、新作もリリースされています。

しかし、パッケージそのものについての、売上げはどうでしょう?

パッケージの売上については激減しています。これは、最盛期に比べ1/3の割合となります。この原因となるのが、先にも触れたように音楽を届ける「手段」が激変したからです。

このことが、実は日本の音楽産業を衰退させた原因の1つとも言われているのです。

本当に、音楽産業は衰退しているのか?


現在の音楽産業は、本当に衰退していると言えるのでしょうか?

衰退していると言われる原因の1つに音楽を届ける手段の変化。つまり配信事業の確立が1つの原因になります。

これまで当たり前とされていたパッケージに変わるものが登場すれば、当然、音楽業界全体のバランスも変わってきます。ビジネスやマーケティングの対応も、それに併せて変えざるをえません。

音楽パッケージの売上のピークは、1990年代となります。この時代は、とにかくCDが飛ぶように売れた時代でした。100万枚を超えるミリオンセラーを記録する作品も数多く生まれたのです。

現状を考えると、もの凄い数字と言えますね。正に時代の象徴と言えます。これだけの売上があるので、一般消費者の購買意欲も非常に高かったのです。

思い返せば皆さんも、CDを年に何枚かは購入していたわけです。ある種ブームの状態でもあったのです。この頃音楽産業は非常に潤っていたことから、積極的なビジネス戦略を打ち出し、リリースラッシュの時代でもありました。

「出せば売れる」そんな時代だったのですから、当然音楽業界そのものも勢いにのります。

しかし、振り返ってみればブームはブームであり、いつか終わるものです。現在ではミリオンセラーなど夢のまた夢となりました。

しかし、このセールス基準はあくまでパッケージの売上枚数のことでしかありません。現在では形を変え、ダウンロード数に変わっているだけのことなのです。

そうした側面からすれば、現在は音楽産業も衰退しているようには感じません。今でも新曲はリリースされますし、ヒット曲だって出ます。では、なぜ音楽産業が衰退していると言われるのでしょう。

その存在が大きかった「パッケージ」商品の存在。


音楽業界が衰退されていたとされる大きな要因としてクローズアップされるのが、やはり「パッケージ」商品の存在です。

実はこのパッケージ商品があらゆるところでビジネスを生んでいたからです。

パッケージの売上そのものがダイレクトに反映されるのは、音楽メーカーです。売上があれば、十分に次の作品の制作費も確保でき、より質の高い音楽を作り続けることができます。

更に流通業界へも仕事を生みだしています。物理的に「物」として存在する為、運送業や小売店にまで仕事を生み出します。

またCDのプレス工場など、生産ラインについても仕事を生み出すなど、音楽業界に限らず様々な分野に仕事を作り出していたことを考慮すると業界全体の売上が下がり、音楽業界が衰退していると捉えられるのも仕方ありません。

実際に1990年代をピークと考えれば、音楽業界そのものは、決して順調とは言えない状況かもしれませんが、今は今なりに形を変え、音楽業界は発展していくのではないでしょうか。

配信という形のない物のに付加価値を付けるのが、今後の音楽業界全体の課題と言えるのかもしれません。まだまだ無限の可能性を秘めた音楽業界に期待したいところです。

まとめ

いかがだったでしょうか?「音楽産業は、この先どこに向かう?」というテーマで今回は考察してみました。

時代の変化やライフスタイルの変化などにより音楽との関わり方も変わってきました。変化の激しい世の中の中で、今後、時代にそって形を変えていく音楽産業の未来はどうなるのでしょうか?


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