皆さんは「ペルソナ」という言葉を聞いたことがありますか?
知っているという方は、マーケティングに興味があったり、マーケティングの仕事に携わっていらっしゃるマーケティング通の方かもしれませんね。
マーケティングに有効な手段となるのが「ペルソナ」です。
というわけで今回は「簡単にわかるペルソナマーケティング」について詳しく説明致します。
簡単にわかるペルソナマーケティング①【ペルソナマーケティングとは】
「簡単にわかるペルソナマーケティング」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ペルソナマーケティングとは」です。
現代ビジネスにおいて、何かと重要視されるのがマーケティング。
そのマーケティングには様々な手法があり、どの戦略をとり、商品やサービスの知名度を高めていくかは、各企業、業種・業界によって様々です。
マーケティング戦略の選択次第で大きく結果は変わってくるだけに、今やビジネスの中心として扱われるのも理解できます。
どの企業も、マーケティング活動を行うなら、できるだけ効果が高いものを求めていることには違いはないでしょう。
効果的なマーケティングを望むなら、様々な手段や方法について知ることが前提となります。
その中で知っておくべきなのが「ペルソナ」です。
マーケティングにおける「ペルソナ」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
そもそも「ペルソナ」という言葉の語源や意味について、まずは説明しましょう。
「ペルソナ」って何語?
「ペルソナ」は、ラテン語なんです。スペルは「persona」です。
語源としては、「古典劇で役者が使用する仮面」を「ペルソナ」と呼んでいました。
「仮面」と聞くと、マーケティングとは、意味的に少し遠いような感覚がしますが、これがいったいマーケティングと、どうして関係があるのでしょうか。
元々は、「仮面」の「ペルソナ」から派生しており、心理学者のユングが「人間の外的側面」のことを「ペルソナ」と呼ぶようになったのが、きっかけです。
つまり、人間を比喩したものが「ペルソナ」という言葉で表されるようになり、それが転じてマーケティングでも使われるようになったというわけです。
こうしてマーケティングに使われる1つ1つの用語の意味を調べるだけでも、非常に興味深く面白いと感じるものです。
では、具体的にマーケティング用語としての「ペルソナ」の意味について、説明しましょう。
マーケティングにおける「ペルソナ」は、「商品やサービスの象徴的なユーザー像」のことを意味します。
もっとわかりやすくいうと、名前や年齢、性別などの個人を特定できる様々な情報などの要素を設定し、実在する人物として仮設を立てます。
そしてその仮設に基づいて、マーケティング戦略の具体的な施策を考えるというわけです。
リアルに個人を特定する要素や条件というのは、実に様々なものが存在します。
個性が重要視される現代では、顧客第一主義であり、マーケティングは顧客メインが基本となります。
様々な物やサービスがあふれる現代社会で、ニーズにマッチした物やサービスを提供するためには、現実的な具体例が必要とされるケースもあります。
「ペルソナ」において、よく意味が同じとされるのが「ターゲット」です。
しかし、実際には「ペルソナ」と「ターゲット」は、意味が違います。
「ペルソナ」は、具体的な要素でモデルユーザーを設定しますが、ターゲットは、性別、年齢、居住地など、より広い範囲でのカテゴリわけとなります。
ターゲットは、より広い幅があり、個人を特定するペルソナとは、意味合いが全く異なり、別物となります。
簡単にわかるペルソナマーケティング②【ペルソナの設定方法】
「簡単にわかるペルソナマーケティング」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ペルソナの設定方法」です。
では、ペルソナを具体的に設定する方法について見ていきましょう。
ペルソナを設定するには、まずは「分析」からはいります。
マーケティングを仕掛ける方である自らをまず知るというところから、始まります。
マーケティングというのは、顧客視点で行うことが基本となりますが、まずは相手を知る前に「自分自身を知る」ということが必要です。
つまり商品やサービスを提供する自社分析を行います。
ペルソナを設定する以前の準備段階として自社のストロングポイントとは何か?
逆に弱点は何か?市場の動向と比較しながら、自分自身のポジションを確認することが大切です。
こうすることで、市場においての自社の立ち位置を把握し軸を定めます。
マーケティング的な分析方法として「3C」があります。
「3C」とは、
- Customer:市場・顧客
- Competitor:競合
- Company:自社
上記の3つの視点から分析する方法です。
次に上記の自社分析が終わったら、ペルソナの作成項目を考えていきます。
ペルソナは、ターゲットという大きなグループ層とは違い、さらに詳細な人物像を構築することで、より具体的な顧客へとアプローチ方法を導き出します。
そのためペルソナ設定のディテールは、より詳細になります。
では、ペルソナの設定項目を具体的にまとめてみました。
【基本情報】
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 出身地
- 血液型
- 誕生日
- 学歴
- 職歴
【職業】
- 業界
- 業種
- 職種
- 役職
- 年収
【家族構成】
- 独身
- 既婚
- 子どもの有無
【日常生活】
- 起床時間
- 就寝時間
- 通勤時間
- 食生活
- 休日の過ごし方
- 趣味
- 好きな音楽
- 好きな雑誌
- 好きな映画
- 価値観
- 目標
- インターネット利用状況
など、上記にあげただけでもズラッとこれだけの要素があります。
細かすぎると思われたかもしれませんが、あげればキリがなく、実際にはまだまだ要素はあります。
これだけ細かい設定をし、ある人物として見たてることによって、実際に見えてくることも多いのです。
どのようにして顧客に対しアプローチしていけばよいか知ることは、より現実的な戦略を練ることを可能とします。
簡単にわかるペルソナマーケティング③【ペルソナの情報ニーズ】
「簡単にわかるペルソナマーケティング」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ペルソナの情報ニーズ」です。
ここまでで「ペルソナ」についての特徴がわかったところで、今度は「ターゲット」に対してスポットを当てて見ていきましょう。
ターゲットというのは、「ペルソナ」に対して広い範囲でのカテゴリ分けとなるわけですが、そのカテゴリの中に見られるのは「共通点」となるわけです。
逆に言えば、ある一定の共通点に基づきグルーピングされたのが「ターゲット」とというわけです。
ここで「ターゲット」について、なぜ触れるのか?その意味を説明しておきましょう。
「ペルソナ」を設定する場合、同じく「ターゲット」も非常に大切になるからです。
わかりやすく言えば「ターゲット」は、「ペルソナ」を補足してくれる働きをしてくれます。
「ペルソナ」において、ターゲットの補足とは、ターゲットの共通点を「ペルソナ」に盛り込むことにより、目的をより明確にすることです。
ターゲットの特徴となるのが属性情報となります。
その一方、属性情報しか持たない「ペルソナ」は、実は、コンテンツマーケティングには全く役に立たないのです。
コンテンツマーケティングに必要なのは、ターゲット層の情報なのです。
では、なぜターゲットの情報がコンテンツマーケティングで必要だとされるのか?
それは、ユーザー(顧客)を洗い出す為の情報として必要だからです。
ターゲットが商品の存在を知り、実際に購入するまでの一連の行動パターンを見極める為にも必要であり、ペルソナがここで大きな役割をはたすからです。
ペルソナとターゲットの関係をわかりやすく例えるなら、ペルソナは骨格、ターゲットは肉付けのなるわけです。
ペルソナに盛り込むべき情報ニーズについて、ふれていきたいと思います。
次のような情報があります。
【目的】
そもそもペルソナを設定する上での目的を最初に明確にしておく必要があります。
マーケティングの最終的な目標としては、売上の増加、認知度の向上など具体的な目的がありますが、それだけではなく、スケジューリングなども含めた目的として認識することが大切です。
【シナリオ】
次に重要となるのが「シナリオ」です。
何のシナリオかと言えば、ターゲット層の中の日常のシナリオが大切なのです。
ターゲットの日常をシナリオ化することによって、より明確な人物像をイメージしやすくすることが得的です。
【課題】
要素としての準備が整ったら、課題の抽出も重要となります。
目的をゴールとした場合のスケジューリングを逆算し目的達成までには、どうすれはよいか、何が必要か考えます。
その上で具体的な課題は、プロセスの誤りを軌道修正したり、進捗の遅延を取り戻すことだって可能とします。