多様化する働き方が増加する傾向にある現代において、働く人、企業、ビジネス、経済の関係はどのような形としてマーケティングに影響を与えるのでしょうか。
そして今、業務を遂行するには「プロパー」の存在は欠かせません。
というわけで今回は「マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る」について詳しく説明致します。
マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る①【そもそもプロパーとは】
「マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る」というテーマで最初に取り上げるのは「そもそもプロパーとは」です。
多様化する働き方において、働き方そのものも様々はニーズを満たすことが第一優先とされています。
それは、組織においても個人においても双方に対して言えるわけです。
組織からすれば、定められたスケジューリングと納期により業務遂行の為、案件ごとのプロジェクト単位で仕事が行われることが多くなってきました。
その為、そのプロジェクト毎により、必要な人材やそれに関わる人員数も変わってくるのです。
日本は少子高齢化という社会構造の変化によって労働人口の減少という問題点を多く抱えています。
そのようなこともあり各業種では、人材不足とも言われています。
その反面、雇用の面では、働き方が掲げられ、働き手としての個人としても、より柔軟で自由な働き方を選択する人が増加しています。
そして様々な働き方を明確にする為に、いくつかのキーワードが登場してきています。
そのうちの1つが「プロパー」です。
皆さんもお聞きになったことがあるのでは、ないでしょうか？
社会的話題となったビジネスエンターテイメントとしてヒットしたドラマ「半沢直樹」の激中でも「プロパー社員」という言葉が、何度となく登場していました。
その「プロパー社員」とは、どんな意味があるのか？
その意味は対中途採用社員、対非正規雇用社員、対協力会社社員などとして使われています。
少しわかりにくいようにも思われますが、わかりやすく一言で言うならば「正社員」です。
または「生え抜き社員」、「自社の社員」ということになります。
そもそも「プロパー」の意味は「ちゃんとした、ふさわしい、適切」という意味がありますが、プロパー社員はそこに由来しています。
では、なぜ今、あえて「プロパー社員」という言葉が使われるようになったのでしょうか？
それは、働き方の多様化にあります。
現在、多くの企業では、1つの業務を行うに関しては、様々な人が関わり、自社の社員のみで行うというのは、稀なケースなのです。
もちろん全ての企業に対して言えることではありませんが、現在の仕事では様々な専門家やスキルのある人材が集められプロジェクト単位で業務が行われることが多いからです。
つまりプロジェクトにマッチした人材をスポット的に集めることで、プロジェクトの確実性を高めるという狙いがあります。
現実的には、自社の社員のみでは、最適な人材が不足しているという事実もあるからです。
一般的な「プロパー社員」と言えば、「新卒採用」で入社した「生え抜き社員」のことを意味します。
しかし、シーンによっては、時としてその言葉の意味も変化するのです。
マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る②【多様化する働き方と時代背景】
「マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る」というテーマで2つ目に取り上げるのは「多様化する働き方と時代背景」です。
実際に今の組織の中には、生え抜き社員というのも、どれだけの割合が占めているのか？という話にもなります。
去るものも入れば、来るものもいるというわけです。
これは、働き方の多様化にも繋がっているわけですが、現在は「転職」というのは、全く珍しいことではなくなりました。
かつての昭和の時代であれば、年功序列の終身雇用というのが、当たり前という時代もありました。
つまり、一生に1つの会社で、仕事を全うするというのがスタンダードな考えとされていました。
どちらかと言えばこの時代は、「転職」については、あまり良い印象はなく、後ろ向きに捉えられることが多かったのです。
しかし、現在は情報社会、グローバル社会となった現在の状況から、「個」の能力を活かす時代となりました。
それによりスキルアップやキャリアアップを目指し企業にて経験を積んだ後、転職したり、フリーになったり自己の能力を発揮できる環境に移る人が増加したのです。
それにより企業としてもキャリアのある人材を中途で採用するケースが増加することになりました。
企業がキャリアのある人材を求める理由とは、いったい何か？それは、その人材が持つ能力そのものを買っているからです。
つまり確実に結果を出せる即戦力としての人材を必要としているのです。
キャリアやスキルのある人材を加えることは、企業にとっては、言ってみれば非常に手っ取り早いことでもあるのです。
というのも、自社で新卒を採用し、使える人材にするためには、社員教育をしっかりと行い人材を育てるために「時間」が必要だからです。
時間が必要とすれば、それだけ「コスト」がかかるというわけです。
企業としては、自社の社員を育て増やすのには、「コスト」がかかるのです。
シビアなところで言えば、「コスト」をかけて人材を育成したとしても、その社員が思ったように成長してくれるという保証は、どこにもありません。
またせっかくコストをかけて育てた社員が、ヘッドハンティングによって他社に採られるという可能性もあるのです。
優秀な人材ほど引く手あまたなのです。
このように企業にとって人材育成には、メリットもデメリットもあり、企業としては、かけたコストの分だけプロパー社員には、仕事をしてほしいというのが本音でもあるのです。
「プロパー社員」というのが、あえて登場したのは、社会全体の経済状況や市場の動きも多いに関係しています。
日本の歴史を振り返ればバブル崩壊後の失われた20年と言われる時代が長きに渡って続きました。
このころ景気低迷していた時代背景によって企業としては積極的な投資というのは、あまり行われておらず、言ってみれば節約重視、ビジネスとしては「コスパの高さ」を重視してきました。
そのことは、経営戦略としての方向性にも現れました。当然それは、働き手である人材の確保にもダイレクトに繋がっていたのです。
つまりコスパの良い人材を最初から揃えたがる傾向が強まりました。
その為、コストのかかる新卒採用というのは、敬遠されがちになった時代もあったのです。
一時期、就職氷河期という時代があったのは、そのためです。
働き手となる若い世代は、十分にいたのですが、若い世代を利用せず、即戦力となる人材のみをとったのが、現在の少子高齢化を招いた原因の1つも捉えられるのです。
そのような歴史的事情や市場動向により、働き方は多様化し、即戦力の中途採用やパートナー企業の人材が必要となったというわけです。
マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る③【プロパー社員の使われるシーン】
「マーケティングと働き方の関係。プロパーについて語る」というテーマで3つ目に取り上げるのは「プロパー社員の使われるシーン」です。
「プロパー社員」が使われるシーンについて、ふれてみましょう。
「プロパー社員」の主な意味としては3つあります。
- 生え抜き社員
- 中途採用社員
- 正社員
これは、転職組と区別する為という意味もありますが、正社員以外の派遣社員、非正規雇用などパートナー会社の人材と差別化する意味もあるのです。
このような人材の識別は日本企業社会独特の1つの「文化」と言えるものです。
このようにあえて人材をカテゴリわけさせたい意味としては、自分自身のポジションを明確にしておきたいという理由に基づいているものなのです。
「プロパー」という言葉は、経済状況やマーケティングの変化によって生み出された産物とも言えるのです。
様々なシーンで使われることの多い「プロパー」という言葉そのものこそ、異質のような感じも多々ありますが、実際に現場で働くプロジェクトメンバーにとっては、1つの目標に向かいチームワークを高め連携していくことが重要なのです。