価値観というのは、人それそれ違うもの。何にいくら払うかは、各個人が何を必要としているかによって、価値基準は大きく異なります。
物価には相場というものがありますが、ラーメン一杯5000円というのは、あまりにも高いのではないでしょうか。
というわけで今回は「ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム」について詳しく説明致します。
ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム①【あなたはラーメン一杯にいくらまでなら出せますか?】
「ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム」というテーマで1つ目に取り上げるのは「あなたはラーメン一杯にいくらまでなら出せますか?」です。
モノが溢れる時代においてのモノの価値というのは、人それぞれで異なります。
多様化するニーズに対し、「個」を重要視する時代において、様々なニーズがより細分化されています。
多様性を求めるあまりに、ニーズというのは、限りなくありますが、それだけに差別化もまた非常に難しいこととされています。
モノの価値には、相場というものがあります。しかし、どれだけのモノに対し、いくら出すかは個人によって異なります。
人によって価値のある、ないは主観的に見れば差があるのです。
また国によっても価値は全く異なりますし、物価も当然異なります。
日本とは、違いアメリカであればモノの価値や物価も違います。
その物価の違いを見るのに、1つの目安として、日本人ならみんな大好き「ラーメン」で考えてみましょう。
ラーメンと言えば、季節を問わずいつでも食べれますが、やはり、寒い冬に食べるのは、なんとも格別なわけです。
そんなラーメンを冬の寒さが厳しいニューヨークで食べるならば、身も心も温めてくるのが「ラーメン」なのです。
実際にニューヨークを含め、アメリカでは、ラーメンブームが止まらない勢いなのです。
日本でも有名なラーメン店「一風堂」は、ニューヨークにも進出しており、既に同地に3店舗を構えているのです。
ニューヨークでのラーメンブームは、今起こったことではなく、数年前から話題になっていました。
また、ニューヨークでは、一風堂以外のラーメン屋も長きにわたり何店舗か営業しているのです。
ニューヨークでのラーメン屋の店内ですが、常に店内は満席、店外には長蛇の列をなすほどの人気ぶりなのです。
日本のラーメン店というと、ラーメンだけを食べに来るような一人客も数多いのですが、ニューヨークでは、お酒を飲みながらであるとか、カップルやグループで訪れる光景があるのです。
日本では、ラーメン専門店としての立ち位置があり、その店のラーメンそのものを楽しみに来るというスタンスなのですが、ニューヨークでは、それとは少し違う感覚のようなのです。
気になるのは、ラーメン一杯の価格ですが、現地、ニューヨークでは、いったいどのくらいなのでしょうか。
一風堂のラーメン「白丸」の価格は18ドル。日本円では、1杯約2,300円〜2,500円ということになります。
日本の場合、安くてもワンコインで食べられるところも多いことから、ニューヨークでは、日本の約3〜4倍といったところなのです。
アメリカの場合、チップが入れば1杯にするとおよそ3,000円弱となってしまうのです。
近年、日本でのラーメン1杯の値段は1,000円というところも増えてきましたが、それでも1,000円未満のラーメン屋も多いので、1回のディナーとして考えれば、ラーメン一杯の値段としては、かなり豪華なディナーと言わざるを得ないのです。
これに、お酒を飲みながらとなると、軽く5,000円はいってしまうのです。
ニューヨークでは、ラーメン一杯、5,000円と言われるのは、このためです。
しかし、この値段であっても客足は途絶えることは、ないのです。
「高価」と取らざるをえない価格帯であっても、ニューヨークでのラーメン人気というのは、収まる気配すら全くないのです。
つまり、それだけニーズがあり、多少高くてもラーメンを食べたいというニーズがあるのです。
ディナーでこれだけなのですから、ランチで食べてもそこそこ金額的にはいってしまうのです。
ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム②【ニューヨーカーから見たラーメンの価値】
「ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ニューヨーカーから見たラーメンの価値」です。
日本には、日本の独特のラーメン文化があり、独自の感覚とラーメンへの日本人なりの思いというものがあります。
ラーメンというのは、庶民の食べ物であり、決して高級品というわけではなく、いつでもどこでも気軽に食べれるポピュラーな国民食というイメージが定着しています。
アメリカでのラーメンブームは、それとは少し違うようです。
もちろん日本のラーメン屋が提供するラーメンそのもののクオリティの高さということもあり、現地でも受け入れられているということは十分にあります。
麺が新鮮であったり、スープの出汁のとり方や作り方が非常に繊細であったり、作りが丁寧なだけにクオリティの高い商品を提供できるということも評価される大きな要因ではあります。
現地ニューヨークでは、どのくらいのラーメン人気があるのかと言えば、一蘭がオープンしてから数ヶ月は毎日行列をなすほどの大人気店だったということです。
日本のラーメンがなぜ、ここまでニューカーに受け入れられたのでしょうか?
その理由として、日本人が好むサービスを提供しているからです。
つまり、あえて現地向けにサービスを変えたわけではなく、日本人の感覚、日本人のラーメン文化をそのまま持っていったからなのです。
ニューヨークの人からすれば、日本に来れば、現地の半額で食べれるラーメンですが、現地では、実際に手を出しにくいわけですが、それでも食べたいのがラーメンなのです。
ニューヨークにも根強いラーメンファンというのも実に多く存在しているわけですが、ニューヨークのみならずボストンでも起こっているラーメンブームなのです。
ニューヨークでラーメンブームが起こっているのは、口コミによる評判によるものということです。
日本人がオープンし日本と同じクオリティのラーメンを現地で提供することによって、本格的な味わいが話題となり、口コミを呼び人気店となるケースがほとんどだと言うことです。
やはり、味のクオリティの高さというものは、裏切らないというわけです。
ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム③【ラーメンブームの理由】
「ラーメン一杯5,000円。それでも続くニューヨークのラーメンブーム」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ラーメンブームの理由」です。
アメリカ、ニューヨークでのラーメンブームがなぜ起こったのか?
その理由についてふれていきましょう。
まず、1つ目としてあるのは、やはり「味」そのものです。
味に関しても文化というものがあります。
特に食文化というのは、国によって全く異なります。
アメリカと言えば、やはり味に関しては日本料理の繊細さに比べれば味付けは、やはり「大雑把」と言わざるをえません。
例えばステーキなら、塩と胡椒のみ、ピザなら大量のチーズを目一杯のせるなど、ダイナミックで味付けは、はっきりしているのです。
日本で言う繊細な「出汁の旨味」という概念そのものが食文化としてないのです。
「旨味」を出すという日本の味のクオリティが、アメリカにはないため、それに引き寄せられているということも十分にあるのです。
2つ目としては、体験することです。
ラーメンを食べることによって、日本文化にふれ、日本食を体験できるということがあります。
実はニューヨークの「一風堂」では、ラーメンというのは、メニューとしては、メインの料理ですが、日本のようにラーメン専門店としてのカラーを打ち出すのではなく、その他のフードも充実しているのです。
キュウリの漬物や手巻き寿司、唐揚げなどの日本ではお馴染みのおつまみ料理もいくつか提供しているのです。
逆に日本のラーメン屋では、手巻き寿司を提供することが驚きですが、アメリカでは、日本食としてラーメンだけを提供しているのではないのです。
ニューヨークは、物価そのものが高いことで有名ですが、ニューヨーカーが感じているラーメンの値段自体は決して高いとは、思っていないようなのです。