2020年という年は、振り返ってみれば歴史に刻まれる年となるはずです。
経済的にも大打撃を被り企業再生ビジネスモデルが注目されています。
というわけで今回は「企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性」について詳しく説明致します。
企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性①【事業継続マーケティング】
「企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性」というテーマで1つ目に取り上げるのが「事業継続マーケティング」です。
世の中いつ何があかるかわかりません。
近年においては、数年前と比べても自然環境の変化により災害や天災なども多くなっています。
それだけでなく新型コロナウイルスなど世界的パンデミックによっても経済は大きな変化と影響を受けています。
混乱のこの時代、企業にとって最も大切なものとは、何でしょうか？
価値観というのは、その時代や環境によって大きく左右されます。
企業は活動をとめることなく、いかなる環境でも業務を行える体制作りが大切となります。つまりリスクマネジメントをしっかり行うことです。
今回の新型コロナウイルスで言えば、テレワークなどにより仕事ができる環境を整えていることです。
テレワークについては、業種によって全て対応できるわけではありません。外的要因によって経営が危うくなり倒産に追い込まれるケースもありました。
特に緊急事態宣言が発令されたことにより、ダイレクトに影響を受けたのが飲食業でした。
今回のコロナウイルスによって止むなく店を畳んだ店も相当な軒数がありました。
そのような時に事業承継をサポートする仕事というのも存在するのです。
こんな時だからこそ、注目され活用されるべきなのが「企業再生ファンド」です。
現在、この状況もあり「企業再生ファンド」も実際に増加中なのです。
企業というものは、生き物であり良い時もあれば、悪い時もあります。
これは企業規規模に関わらずどんな企業でもあり得ることです。悪い時をどのように乗り切れるかによって企業が存続するか、そこで終わるかは決まります。
もう1つの手段として、再生という手段もあります。なくすのは簡単ですが、続けていくのは非常に難しいのです。
その手段として「事業承継」という方法もあるのです。
「企業再生ファンド」とは、いわゆる投資ファンドの1つです。投資にも様々な形がありますが、現在の状況を考えると「企業再生ファンド」は、注目すべき投資対象なのです。
その理由としては、ニーズがあるからに他なりません。
企業再生ファンドの特徴ですが、その目的となるのが「事業承継」です。
ビジネスの世界では、「事業継承」は、日常的に行われていることです。
「企業再生ファンド」の役割は、業績の悪化した事業を買収し、従来の事業の価値をこれまで以上に高める投資ファンドです。
業績が悪化しているということは、その企業の経営状態から見ると、その時点での企業価値は、底のようなものです。
その状態とタイミングで、あえて「企業再生ファンド」は、企業を買います。
そして豊富な資金力を使い、その企業を再生させ価値を高めます。
価値が高まったところで上場もしくは、M&Aによる売却し投資した分を回収するのです。
安く仕入れて高く売る、その損益差が利益となり、そこで得た利益を元に次の投資を繰り返すということなんです。
この投資を繰り返すことにより、ファンドは財政力を高めていくのです。
単純に言えば株取引と同じです。
事業そのものには、魅力があり可能性があるものの、知名度が低い為に注目されずに、市場での価値が低い企業も存在します。
そのような企業に目をつけ、価格が安いうちに購入し、株価が上がったところで売るという株取引と同じです。
これがファンドというものです。
企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性②【企業再生ファンドの役割】
「企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性」というテーマで2つ目に取り上げるのが「企業再生ファンドの役割」です。
企業再生ファンドは、自らの投資により価値を高めるという点では、ただ保有しているだけで価値が高まるのを待っている投資とは、まるで意味が違います。
では、なぜ技術や事業自体には魅力があるのに、業績が悪化してしまう企業が存在するのでしょうか？
そして企業再生ファンドは、どのようにして、そんな企業の価値を上げ、再生に導くというのでしょうか？
もちろん「ファンド」であることから、「企業再生ファンド」は、資金力もあり再生させることのプロであるので結果を出すのは当然なのかもしれません。
ここで、目をつけなければ、ならないのは、なぜ企業再生ファンドが、対象となる企業を買うのかということです。
もちろん投資対象としての「ネタ」がなければ、ファンドだって利益を得ることはできませんから、いつでも市場をチェックし投資対象を仕入れる準備をしています。
企業再生ファンドが注目するのは、「事業」そのものに魅力があるかどうかということです。
「事業」そのものに魅力があれば、後は売り方を考えればよいのです。
売上が上がれば、注目度や知名度は上がり、その結果企業価値も上がるというわけです。
肝心なのは、売るための手段をどうするか？ということなんです。
売り方を知らない企業というのは、いくら商品のクオリティが高くても企業価値は高まりせん。
技術はあっても売れない企業では、ビジネスとしての結果は評価されないからです。
物というものは、不思議なもので、品質が良いものが必ずしも売れるとは限りません。
例えば全く同じ商品だとしても、企業によって収益は違います。
では、商品そのものが同じであれば、どこに違いがあるというのでしょうか？
それが「売り方」なんです。
同じ商品であったとしても、売り方、見せ方1つによって、商品価値というのは変わってきます。
具体的に売り方、見せ方の違いをあげましょう。
例えば全く同じ商品を2つの店舗で売ったとします。
A店では、照明が暗く、商品も薄暗い感じです。かたやB店では、店内もキレイで清潔感もあり売り場も広く照明も明るいです。
商品も見やすい店内レイアウトがされています。
このように、売り方、見せ方によって、その商品の魅力を高める為の付加価値を与えているのです。
付加価値を高めることを行っているかどうか、これを行っているか否かによって大きな違いが生まれるのです。
企業活動において、商品に付加価値を与える活動をマーケティング活動と言います。
つまり、マーケティング活動が上手いかどうかによって企業の売上や価値は変わってくるのです。
「事業企業再生ファンド」は、企業価値を高める為の術を知っています。
さらに投資対象の企業を見極める為のリサーチが既にマーケティング活動そのものと言えます。
買収対象となる企業の価値を高めていく為の青写真は、既に買収前に定まっていることが実際ほとんどでしょう。
さらに結果を出し続ける企業再生ファンドには、多くの投資ファンドからの買収の提案が積極的に集まるのです。
企業再生ファンドというのは、事業価値を向上させるノウハウを持っています。
買われる立場である経営に苦しむ企業からすれば、買い主となるファンド自体にしっかりとしたノウハウがあるのかを見極める必要もあります。
現実に行われている取組として中小企業基盤整備機構と民間の企業再生ファンドとが協力し事業承継を行っています。
企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性③【企業再生ビジネスモデルとは】
「企業再生ビジネスモデルとマーケティングの関係性」というテーマで3つ目に取り上げるのが「企業再生ビジネスモデルとは」です。
企業再生ファンドの狙いについて具体的に説明します。
目的としては、次の2点となります。
- 投資全体の利回りを上げる
- 短期間での回収
目的は、簡潔にこれだけとなります。
企業再生ファンドもビジネスであり慈善事業では、ありません。
しかも「投資」という厳しい世界でファンドととして生き残っていく為には、常に結果を出し勝ち続ける必要があります。
企業再生ファンドの運用資金は、投資家が出資しています。
つまりスポンサーに対してのリターンの為に結果を出さなければならないのです。
ファンド自体も結果を求められており、ある意味買われる立場の企業よりもシビアな世界と言えるかもしれません。
新型コロナウイルスによる経済への影響は、かなりのものがあり中小企業の事業継続もさらに厳しさを増すようになりました。
資金力が厳しい中で、新規事業に向けて資金を注入できないのが現実です。
そのような時に企業再生ファンドを生き残る為の術として利用する価値はあります。