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「少子高齢化」。

日本社会が抱える大きな問題となっています。未来を作るのは、子供たちであら、その子供たちを作るのは「教育」です。

そして今、これまでに前例のない「臨時休校」という事態になっており、マーケティングにも変化が現れました。

というわけで今回は「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」について詳しく説明致します。

臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響①【臨時休校が与える変化】


「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」1つ目にふれるのは「臨時休校が与える変化」です。

2020年に入り、誰しもが予想もしない事態となってしまいました。

「新型コロナウイルス」まさにこれが原因で世界的に多大な影響を及ぼしています。

その感染率の高さは、瞬く間に世界中へと広がりを見せました。ここまで大規模なパンデミックは、記憶にないほどの事態となり、未だ終息の出口が見えていません。

そんな不測の事態に、生活や経済、医療現場など、あらゆるところに影響し、我々の生活を激変させました。

2月の時点で日本国内においても感染が高まりつつあることから、政府は2月28日に小中高の一斉臨時休校を要請しました。

結果的にこの迅速な判断は評価されますが、3月に入りさらなる感染拡大となり、いよいよ4月には、前例のない緊急事態宣言が発令されたのです、

3月からの一斉休校の際には、あまりにも唐突な発表だったけに学校、教育機関でも緊急な対応が迫られました。

また共働き世帯の増加から、休校中の子供の面倒を見るのに困惑する保護者からの声も多くあがり、賛否両論、様々な意見が飛び交ったのです。

そしてそんな動きに素早く市場も反応したのです。

休校直後から動き出したマーケティング市場では書籍市場でした。

学校で過ごすはずが自宅で時間を過ごすことになったことから児童書のニーズが一気に高まりました。

書店に訪れる大人の数が増加したということです。

実は児童書というのは、書籍市場の中でもこれまでも市場をリードするジャンルでしたが、臨時休校の影響によりセールス的にも、昨年以上の売上伸び率を記録したのです。

外出が出来ない子供たちのニーズが高まったことによります。まさに児童書はマーケティング的なトレンドと言えます。

休校という予期せぬ事態において学力低下を懸念した親達の心境からのアクションが急激なニーズの高さに繋がったというわけです。

書籍業界の需要としては、臨時休校発表当日から変化が現れたということね、児童書の全てにおいての売上が急増したということです。

世間のリアクションとしては、想定以上に早かったものと思われます。

書籍の他、一般の小売店でもトイレットペーパー、ティッシュペーパー、ミネラルウォーターなど生活必需品の需要が高まり、品切れ続出となったのです。

不意の休校に対し、子供と一緒に過ごす時間を有効活用しようと教育本の需要が高まったのです。子供だけではなく、親子共通で楽しめるものの人気も高まりました。

さらに書籍業界は、教育や児童書のみならず、娯楽としてのコミックの需要も高まりました。

その他、ゲームやパズルなどの需要も高まりました。

ゲームにおいては、3月に発売された任天堂Switchの人気タイトル「あつまれ動物の森」が、大人気となりました。

このように休校という事態となり、自宅でどう過ごすせばいいかと考えるニーズが高まったのです。

この現象こそがマーケッターがとらえることなのです。

臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響②【進むオンライン学習とその価値】


「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」2つ目にふれるのは「進むオンライン学習とその価値」です。

新型コロナウイルスは、現代人の生活を大きく変えることとなりました。

一部では、まるで戦時中のようだとも言われていますが全世界を巻き込んだこの不測の事態を形容するのも、あながち間違いではありません。

出来る限り人との接触を避け、外出を控えることが今、最も必要となります。

臨時休校により子供は自宅にて、仕事は在宅勤務となり、家族が自宅で過ごす時間が増加しました。

仕事はオンラインで行えますが、子供達の教育の面でもオンラインが進行しています。

臨時休校が確定してから、教育関連企業の動きは、非常に早いものがありました。

その中でいくつかの企業の取り組みを取り上げてみます。

まずは、リクルートマーケティングパートナーズです。

こちらの企業は、「スタディサプリ」の無償提供を行ったのです。

「スタディサプリ」とは、授業の動画配信サービスで、小、中、高の授業が受けられます。

臨時休校に対応する為、およそ4万本という講義動画コンテンツを無制限で視聴可能としたのです。

「スタディサプリ」は、講義動画のみではなく、先生が遠隔で進捗状況を確認できるサービスも用意しているのです。

先生とのオンラインでリアルタイムにやりとりできたり、テストも受けられるなど学力低下の防止策として有効活用できます。

その他、シャープマーケティングジャパンもまた個別学習支援システム「インタラクティブスタディ」の無償サービス利用を展開したのです。

「インタラクティブスタディ」の特徴は、オンライン学習教材にあります。

国語、社会、算数/数学、理科、英語の主要5教科の教材を取りそろえています。

教材を開発したのは、学習塾大手の進学会ホールディングスとシャープマーケティングジャパンとの強力なタッグが共同開発しています。

子供たちは、自宅にいながらパソコンやタブレットなどで学習をすることが可能なのです。

こうした教育業界の素早い対応は、学校に行けず子供達の学力低下を案じた決断だと言えます。

マーケティングニーズとしては、ピンポイントな対応だと言えます。

臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響③【コミュニケーションツールの利用価値】


「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」3つ目にふれるのは「コミュニケーションツールの利用価値」です。

臨時休校によるニーズの高まりは、何も教育関係や書籍などの物販業などに影響を与えているだけではありません。

その他に影響を及ぼしているのは、コミュニケーションツールです。

特にLINEについては、臨時休校以の利用率が増加したことを発表しています。

外出自粛によって、友達などと会えない状況が続く中でのLINEの役割は非常に大きいものがあります。

特にグループコミュニケーションが活発となっているのが特徴です。

やりとりされるメッセージの総数やスタンプの送信数も激増しているということです。

日常生活においても欠かすことの出来ないコミュニケーションツールですが、不測の事態においてさらなる必要性と価値観を高めることとなりました。

このような状況下においてわかったのは、まだまだ新たなコミュニケーションツールが登場しても、今後不思議ではないということがわかりました。

臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響④【こんなところにも変化が】


「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」最後にふれるのは「こんなところにも変化が」です。

新型コロナウイルス感染症対策によって臨時休校となった影響は、様々なところに関係しました。

特に学校給食に関わる関連業者は、その対応に迫られる事態となってしまいました。

食材を提供する業者には、相次ぐキャンセルが発生し、食材が行き場を失くしてしまったのです。

食品ということで、生製品などは、廃棄するしかなくなるなど経営上大きな問題となってしまうケースも余儀なくされました。

そんな中、少しでも食品ロスをなくそうとする動きが起こりました。

給食の余った食材を一般の人がネット上で購入できる仕組みを構築したのです。

食材の送料は無料で購入できるなど、買い手にとっても嬉しく、売り手にとっても、ただ捨てるよりは、利益になるなど双方にとってメリットか非常に多いことでした。

需要のあるところに的確にその場を提供し、売り手と買い手を結びつけるというのは、まさにマーケティング手法の1つと言えるでしょう。

こんなところにもマーケッターの役割りがあり、マーケティング施策を行うべき場所があるということです。

不測の事態の時こそ、マーケッターの出番は様々なところで求められています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「臨時休校が及ぼすマーケティングへの影響」というテーマで詳しく解説致しました。

「臨時休校」という措置は、戦後の日本においては、記憶にないほどの初めての事態となりました。

もちろん、これは日本だけの措置だけでなく、世界的にも休校措置をとる国が存在しています。

そんな状況の中、教育関連の対応とマーケティングの変化というのは、対応的に非常にスピーディーな変化が起きた印象があります。

2020年4月現在、終息の見えない新型コロナウイルスにより、今後、さらなる教育改革が必要とされています。


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