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2022年開催される世界的なビッグイベントとしてサッカーワールドカップです。

今回開催されるのはアジアのカタールですが、年々その規模を高めているワールドカップのアジア戦略とは、どのようなものでしょうか。

というわけで今回は「サッカーワールドカップにおけるアジア戦略」について詳しく説明致します。

サッカーワールドカップにおけるアジア戦略①【アジア枠拡大の狙いとは】


「サッカーワールドカップにおけるアジア戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「アジア枠拡大の狙いとは」です。

世界的なビッグイベントとして開催されるサッカーワールドカップ。

4年に一度というビッグイベントは、全世界からの注目の的となっています。

今年もまた世界的ビッグイベントがアジアのカタールで開催されます。我が国、日本もワールドカップ常連国として出場し期待されています。

そんなワールドカップですが、その先の計画も既に決定されています。

次回の開催は、2026年となりますが、カナダ、米国、メキシコと3カ国の共同開催となります。

これまで共同開催したのは、2002年の日韓ワールドカップのみでしたが、次回は3カ国での共同開催というのは、ワールドカップ史上発の取り組みとなります。

ワールドカップ開催組織は、大会毎に変化を与え、スポーツエンターテイメントとしての取り組みを積極的に行っています。

また、それに伴い次回大会からは、大会概要が大きく変更されることも正式に発表されています。

大きな変更点として、本大会への出場枠の増加です。

現行の「32」から「48」に大幅に拡大されるのです。

一気に16チームの増加となり、大会規模もこれまで以上に膨らむこととなります。

出場枠の増加に伴い、大陸単位での出場枠も増加となるわけですが、内訳としては、次のようになります。

欧州: 13→16

南米: 4.5→6.5

北中米カリブ海: 3.5→6.5

アフリカ: 5→9.5

オセアニア: 0.5→1.5

アジアの4.5: 8.5

上記のようになっているのですが、ここで明らかに目を引くのは、4枠の増加となったアフリカとアジアです。

この増枠数にこそ、サッカーワールドカップの戦略が見られるのです。

このように出場枠の拡大ということだけ見れば、アジアとしては、他国に比べ非常に大きな恩恵を受けることとなります。

我が、日本代表のこれまでは、1998年のフランスワールドカップから連続出場しており、ここ数年ではワールドカップの常連国となっています。

また日本を含めたアジアのW杯出場常連国としては、韓国、オーストラリア、イランなどがあります。

オーストラリアについては、途中からアジアサッカー連盟に加入してきました。

サッカーワールドカップを運営するのは、「FIFA」となりますが、そのFIFAの狙いは明確な目標があります。それこそがアジアマネーです。

サッカーに関していえば、後進国であるアジアですが、経済力としては、非常に大きな魅力を持っています。

サッカーワールドカップにおけるアジア戦略②【アジアがワールドカップの価値を変えるのか?】


「サッカーワールドカップにおけるアジア戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「アジアがワールドカップの価値を変えるのか?」です。

既に世界でも影響力のある経済大国、中国。さらに欧州サッカーリーグにも影響を与えているオイルマネーのカタールなどアジアをターゲットとすることは非常に魅力的なのです。

中国をはじめ中東諸国などは、サッカー後進国ではありますが、経済大国としての存在価値は、高まるばかりなのです。

しかしグローバルに展開されるFIFAのサッカービジネス展開の影響を確実に受け、アジア各国でもサッカー熱が非常に高くなっているのです。

タイやベトナムという国もまた熱いサッカー熱があり、経済発展もまた著しいのです。

アジアへの出場枠の増加は、確実にサッカーマーケットとしての可能性を広げることとなっており、アジアマネーをいかに取り入れるかを目論んでいるのです。

2022年11月21日に開幕するカタールW杯もまたアジア戦略における重要なミッションでもあるのです。

いかにアジアマネーを取り込み、世界的なサッカービジネスを展開していけるかがキーポイントとなってくるのです。

では、そんなアジアマネーを狙ったカタールワールドカップでのスポンサーについてふれていきましょう。

スポンサー企業としては全計14社となっており、その内、中国企業が4社、カタール企業が2社ということになっています。

さらにスポンサーとして名を連ねているのが「インド」も含まれていることもまた注意すべき点となります。

経済大国、中国の存在というのは、世界においても外すことはできないことは明白です。その原動力となるのは、人口です。

少子高齢化という社会的な大きな問題を抱える日本社会とは、まるで異なるのです。

日本においては、人口減少による労働力の低下が懸念されています。

さらに中国を追い抜く存在として、インドは中国を抜き人口世界一になるとの見込まれています。

決定的なマンパワーの違いというのが経済においては、大きなポイントとなりえるのです。

経済大国となるポテンシャルを秘めている国が、アジアに集まっていると言っても過言ではありません。

そんなマーケット市場としては、見逃すことができないインドでのサッカー熱を高め、ゆくゆくはインドにもワールドカップに出場してもらいたいという狙いがアジア枠の拡大には垣間見えるのです。

FIFAにとっても世界ブランド戦略を高めていくためには、巨額のインドマネーを是が非でも取り込みたいという考えがあるわけです。

出場国枠の拡大というのは、そうしたところに狙いがあり、先行投資として、ワールドカップをさらに巨大なスポーツエンターテイメントに仕立て上げたいのです。

このように考えるとワールドカップ開催がいかに戦略的であり、グローバルなマーケティング視点に基づいて行われているのかを知ることができます。

サッカーワールドカップにおけるアジア戦略③【日本におけるアジア戦略】


「サッカーワールドカップにおけるアジア戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「日本におけるアジア戦略」です。

では、日本にとってアジア増枠というのは、本当に喜ぶべきことなのでしょうか。

確かに一見、枠そのものが増えたことにより、既にアジアの中では、ワールドカップ常連国となった日本にとっては、出場は容易なことに思えるかもしれません。

しかし、これにより、ワールドカップの予選では、緊張感がなくなることから、チーム強化としては、不足気味になる恐れがあります。

やはり、ワールドカップというのは、出れるか出れないかという拮抗した緊張感が必要であり、簡単に出れるものなら、注目度も薄まってしまうという恐れもあるのです。

とは、言うもののアジアからの参加国が増えれば、各国もチーム強化に力を入れ、さらに拮抗した試合展開となるケースもありえるのです。

戦い方や試合展開によっては、代表チームの人気に影響を及ぼすこととなっていくのです。

アジアでのワールドカップ常連国以外の国においては、アジア枠の増加は単純に喜ぶべきこととして前向きに受け止められています。

というのも各国においてサッカーは発展途上であり、今後の伸びしろが見込まれるからです。

日本においては、既にそのような発展期は過ぎてしまいました。

Jリーグができてから、既に30年を迎えようとしていますが、Jリーグそのものは、今後、成熟期に入っていく難しさをより抱えることになるでしょう。

人口減少により影響は非常に大きく響くことは、間違いありません。

サッカーに興味をいかにもたせるかということが大切になりますが、日本でのファン層の拡大というのは、人口に対してしれています。

だからこそ、Jリーグそのものもアジアに目を向け、自国だけのターゲットにとらわれることないアジア戦略が必要なのです。

アジアの中でのJリーグは特別だというブランド価値をつけるまでにリーグを成長させていく必要性があるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「サッカーワールドカップにおけるアジア戦略」というテーマで詳しく解説致しました。

スポーツをビジネスとし、エンターテインメントとし広めていくことは、戦略的に行う必要性があります。

スポーツそのもののサイクルというのは、想像以上に早いのです。

と言うのもプレイヤーには寿命があるからです。世界のトップアスリートと言えども、ベストコンディションでいる時期というのは、それほど長くはありません。

プレイヤーというのは、その時代を形成するキーマンが必ず存在します。

ヒーローやキーマンを作ることもまた、キャラクター戦略の1つとも言えます。

インターネットが発展したことにより、グローバル化が進んでいますが、ターゲットを確実に広げるようとするサッカーワールドカップの狙いは、まだ未開拓のアジアをも取り込もうとしているのです。


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