「ブランディング」ときいて皆さんは、いったい何を想像しますか?
マーケティングに関わる仕事や企業や店舗の経営者の方であれば、意識するところですが、一般の消費者としては、なかなか意識しずらいところです。
というわけで今回は「10分でわかる!店舗ブランディングの作り方」について詳しく説明致します。
10分でわかる!店舗ブランディングの作り方①【ブランド力の構築】
「10分でわかる!店舗ブランディングの作り方」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ブランド力の構築」です。
現代ビジネスにおいてのマーケティングというのは、必要不可欠となっています。
マーケティングなくして、ビジネスは成り立たないと言っても過言ではないでしょう。
言いかえれば、マーケティングなくしたモノは売れないといいことです。
現代社会というのは、モノと情報にあふれており、何でもある状態で、何でも手に入れられる世の中です。
しかし、今は、モノは売れない時代と言われています。それは、モノがありすぎるからです。
消費者ニーズは多様化しており、消費が求める欲求が変ってきているからです。
ただ単にモノが手に入れば、満足するという物理的欲求以上に、製品やサービスが与えてくれる価値観や成功体験を価値として求めているのです。
他社との差別化が非常に難しいとされるリアルな現実社会において、それでも他との違いを生み出すために、多くの企業や店舗で採用されている手法が「店舗ブランディング」です。
『ブランド』という言葉はすっかり世の中に浸透しており、企業や商品に対するブランド価値というのは、皆さんもよく理解されていることでしょう。
そして競合他社、他店との違いを作るための「店舗ブランディング」とは「お店のブランド価値を作り出すこと」なのです。
では、具体的な店舗ブランディングの施策としては、どのようなものがあるのでしょうか。
下記のようなものがあります。
- クオリティの高い商品
- オリジナリティ
- 付加価値
- コンセプト
ブランド構築には、上記の要素が必要となってきます。
店舗ブランディングが成功した証しは、ふと街を歩いていた時にパッと目に入った看板だけで何のお店かすぐにわかることです。
そのお店がどんな店で、どんなものが売られているのかをわかるようなお店です。
ブランドイメージが店舗に定着すると非常に大きなメリットがあります。それ以降は大きなコストをかけなくとも継続的な顧客の獲得やマーケティング活動ができるのです。
店舗ブランディングは、有効なマーケット手法として注目されているのです。
既にブランドが確立されているコンビニなどのフランチャイズへ参加することも、現実的な店舗開業の選択肢としては、ありなのではないでしょうか。
個人で店舗を開業される方もいらっしゃいますが、そのようなお店がブランド化するには、やはりそれなりの努力が必要であり、その上、時間も要するのです。
フランチャイズチェーンの加盟には、参加費とロイヤリティーが発生するものの、ブランド力を最初から活用できるのは大きな違いと言えるでしょう。
10分でわかる!店舗ブランディングの作り方②【ブランドに対する消費者の認識】
「10分でわかる!店舗ブランディングの作り方」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ブランドに対する消費者の認識」です。
一旦、マーケティングから話題を変えて、単純に「ブランド」というものに対する皆さんの持つイメージというのは、どのようなものがあるでしょうか?
「ブランド」というとグッチやシャネルなどの世界的ブランドをパッと思い浮かべることもあるでしょうし、スポーツブランドや食品ブランド、アパレルブランドなど実に多くのブランドがあります。
ブランドというのは、生活に身近なところに存在しているのです。
一般消費者としてみれば、「ブランド」というのは、認識している必要があります。
どの商品を製造、販売しているかということがどの企業かと連想できるなら顧客心理というのは、全く違ってくるのです。
やはり人間の心理として、名前も何も知らないような企業より、名の知れた企業のほうが安心感という意味でも全く違ってくるのです。
企業と顧客にとってのブランドの間には、必ず「信頼」というものが存在します。
例えば飲食店で言えば、食材がどこの産地のものであるかということも、ブランド要素の1つであり、大きなブランド力となっています。
実際には、どこの産地かというのは提供される料理でわかることはできませんが、これをブランド商品として提示することと、顧客側からすれば、その提示を信頼することによってブランディングを形成しているのです。
ここには「信頼」が必要なのです。
1つの例として、この信頼を揺るがし、消費者を裏切る行為をしている悪徳なやり方をしている企業や店舗もあるのです。
産地の偽装表示を偽り、見せ方だけブランド化している業者も実際に存在していました。
現在のマーケティング手法により、消費者が今どんなブランド価値を見出しているかを把握しておくことも大切となります。
それは、今消費者が求めているニーズがなんであるのかを知ることにより、その時々にあった商品ラインナップとしたり、顧客へのアピールをしっかりすることで対応していきます。
例えば食料品で言えば、ブランディングとして消費者にアピールするキーワードとしては、無添加、無香料、無農薬、独自製法などということは、特徴的には大きなアピールとなるでしょう。
特に近年では、ここ数年の健康ブームと、できるだけ身体には、良いものを取り入れたいという観点から、オーガニック製品などが注目されています。
商品としてのオリジナリティの他に、付加価値として消費者には何が与えられるかを検討することが、ブランディングへと確実に繋がっていくのです。
10分でわかる!店舗ブランディングの作り方③【人材でブランド力を高める】
「10分でわかる!店舗ブランディングの作り方」というテーマで3つ目に取り上げるのは「人材でブランド力を高める」です。
消費者というのは、商品に対しての独自性を求める場合と、そしてもう一つ普遍的な商品価値、この両方を求める必要があります。
そのように考えると消費者というのは非常にわがままな感じもしますが、売り手としては、多様化する消費者ニーズに確実に応えていく必要もあるのではないでしょうか。
独創性やオリジナリティ、プレミア感といった他との違いと、安心感を与えるという両面が必要なのです。
飲食店であれば、そこに行かなければ食べられないという存在感や独自性を求める一方で、どこに行っても同じメニュー、同じ味が食べられるという、全国チェーンの店舗のような味を求める場合があるのです。
これは、どちらもブランディングであり、ブランディングの種類が違うだけなのです。
店舗の個性確立というブランディングとフランチャイズというブランディングの違いなのです。
商品やサービスを提供する場合、いつも変わらないものを提供してくれるという安心感は必ず必要となってきます。
またブランディングにおいての店舗作りの要素となるのは、決して商品だけではありません。
商品の他に「人」もブランディングにおける1つの要素となるのです。
例えば、そのお店にいる○○アドバイザー、○○コンサルタント、○○講師、○○マイスターなど、商品やサービスの付加価値を高めるための専門家というのが店舗には存在します。
それらの専門スタッフの存在が店舗の価値を高め、ブランディングの1つの要素となっていることは、間違いありません。
この店に行けば、この商品がおいてあるという安心感と同じで、この店に行けば、この人がいるという「人材」での価値観を与えるのです。
商品やサービス、そして人材とが大きく関わり、存在感を高めることで、よりブランド力を高めていくのです。