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アウトソーシング化が進む現代の中で、その動きが顕著なのが企業です。ビジネス上においてもプロフェッショナルへの仕事の需要は高まっています。

そんな中で今回は、1つの業種に絞って現代の働き方や企業で働く人の現状について触れてみます。

企業とアウトソーシング


企業においてのアウトソーシング化が進んでいる現在、仕事を行う上では様々な人が様々な形で仕事を行っています。

アウトソーシングは、仕事を依頼する側と仕事を受ける側の両者があって存在するわけですが、近年仕事を受ける側のニーズが高まっている現実があります。

なぜ、企業はアウトソーシングしてまでも仕事を行うのでしょうか?という、そもそも論になってしまうのですが、結論から言えば企業内では解決することができないからです。

このアウトソーシングは、決して悪いことではありません。なぜなら、アウトソーシングは普通の暮らしでも頻繁に行われているからなのです。

例えば自宅の家電や住宅の設備に故障などのトラブルが生じた場合、専門の業者に調査や修理の依頼をお願いするかと思いますが、企業においてのアウトソーシングも感覚的には、これと全く同じなのです。

企業においてのアウトソーシングとなると、やはり専門家への依頼となります。企業は様々な業種と連携し、日々の業務を行いビジネスとして成り立っています。

弁護士や会計士に仕事を依頼することもあるでしょうが、これも企業においてのアウトソーシングの1つと言っても良いでしょう。

様々なアウトソーシングが進む中、システムエンジニアの需要というのも高まっています。現在ではフリーランスとして働く様々なエンジニアも多数存在しており、企業の仕事を受けおっている方もいらっしゃいます。

そんなニーズの高いシステムエンジニアと共に接することが多いのが「SIer」です。

「SIer」とは


「SIer」とは、システムインテグレーションを行う業者(企業)のことを言います。略して「SI」とも言われます。

「SIer」とは造語でありSIに接尾辞「-er」を負荷したのです。

システムインテグレーションについて解説しますと、システムを構築する際の準備や調査を行う業者のことなんです。

顧客が求めるシステムを実現する為には、様々要素の分析を行い把握する必要があるのです。

そもそも依頼される企業の業務を知り分析します。その結果、日々の業務の無駄をなくし効率化、問題点をどうやったら解決できるか、その為には、どんな方法があり、何が最善かを考える必要があります。

発注側の企業としては、自社の業務そのものについての専門的な知識はありますが、これを効率化する為のシステムを作るには、どうしたら良いのか?というスキルは持ち合わせていないことが多く、漠然としたイメージはあるものの具現化することが難しいことから、システムインテグレーションのニーズがあるわけです。

このようや事前調査があった上で、SI業者は、顧客となる企業に対し、システムの企画、構築などを提案し、その結果発注を受け、開発を行い実現化させるのです。

SI業者の仕事は、システムを実現するだけでなく、その後のアフターフォローも行い運用サポートやメンテナンス、トラブル対応まで一手に引き受ける場合もあるのです。

上記のようにシステム全般に関する業務を請け負うのが「SIer」なのです。

「SIer」と似たような仕事としてあるのが「SE」です。「SE」も確かにシステムに関わる仕事ですが、「SIer」とは棲み分けができます。

「SIer」と「SE」の違いは、「SIer」は、いわゆるコンサル業がメインとなりますが、「SE」は、より専門的な技術面に関わる仕事がメインと言えます。

しかし、「SIer」と「SE」との棲み分けは、はっきりと行われているわけでもなく企業の規模や仕事のスタイルによっても異なります。

人材も関わる人数も十分に存在する大企業では、より専門的なポジションでの棲み分けが明確だったりしますが、中小企業の場合、SIerSEの棲み分けがない場合もあります。

その為、実際の現場では明確な線引が難しいのが事実です。

このようなことから、はっきりとわかるのは、「SIer」というのは、コンサルタント業務となるわけですから、ビジネスとして成立させるのを最終的な目標とします。

その為、自身が直接開発することもなければ、開発に携わることもないかもしれません。

SIerとエンジニアの関係


技術力が問われるSEやプログラマなどにはフリーランスとして仕事をする人が多くいる一方で、SIer業者となるのは、正社員のSE、リーダー、マネージャーなどの管理者クラスの人となります。

コンサル系の役割を果たす、SIer業者には実際にプログラミングについての知識が浅かったり、コードを実際に書ける人が乏しいというのが現実だったりするのです。

つまり、SIer業者が開発までを含めクライアント企業から一括で発注を受けた際に、自社の人材だけでは、開発はおろかシステムを形にさえすることができず、実際にコードを書くのは、フリーランスをはじめとした外部から連れてきたエンジニアとなることが多いのです。

その為、スキルのあるフリーランスのエンジニアや技術者が必要とされているわけです。

現在、日本は少子高齢化による人口減少の影響もあり人出不足と言われていますが、実際には「人出」ではなく、仕事がきちんとできる「人材」が不足しているのが真実なのです。

SIer業者の全てが、アウトソーシングしているわけではありませんが、フリーランスをはじめとしたエンジニアに業者が頼っていることは事実です。

SIer業者の最終目標は、限られた予算内の中で成果を出すことなのです。

それに対し、エンジニアには、実際に形にするという義務が生じます。その為、フリーとして仕事をする為には、それなりのスキル、センス、経験が必要となることは、言うまでもありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「SIerの実態と実力とは?そのポジションと仕事は本当に必要なのか?」というテーマで様々な角度から考察してみました。

フリーランスのエンジニアとSIer業者は需要と供給という意味で関係は成り立っています。それぞれの立場でそれぞれが仕事をすることが求められています。


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