ラグビーワールドカップが盛り上がりを見せている現在。まるで、お祭りごとのように見る人を熱く虜にさせるスポーツはビジネスとしても成立しています。
そんなわけで、今回はスポーツビジネスに見るマーケティング戦略やメリット・デメリットについて解説していきます。
スポーツビジネスに見るマーケティング戦略① 【スポーツビジネスの現状】
2019年9〜10月に日本で開催されているラグビーワールドカップ。
日本代表チームの活躍もあり、日本中ではラグビーブームとなっています。
日本国内では、どちらかというとマイナーなスポーツであったラグビーがここまで注目されるようになったのは、日本でワールドカップ開催招致に動いた人々の熱意の結果の現れでしょう。
ワールドカップという世界的大会を開催するまでには、様々な交渉や準備が必要なのです。
ラグビーについては、前回大会の日本代表チームの活躍もあり、世間から脚光を浴びるようになりました。
前回の積み重ねということもあり、今回のワールドカップは更に注目されたのです。
普段はそれほどスポーツに興味がない方でも、世界的大会となると自国のチームを応援したくなるのも当然。大きな大会のみ、にわかファンも増加するのです。
しかし、このにわかファンこそスポーツビジネスにとっては重要な顧客となるのです。
やはり、スポーツは注目してもらってナンボなんです。
通常のビジネスと同様、スポーツの世界も1つのコンテンツであり注目されることによって価値観は上がるのです。
スポーツには、まだまだマイナーなスポーツがたくさんあります。
マイナーなスポーツを行っている選手などは、注目度の低さから、選手として活動する為には、経済的には大変な人がたくさん存在しているのです。
特にアマチュア選手として活動しているオリンピックに出場するようなアスリートは、普段練習しながらアルバイトなどで生計をたてている方もいらっしゃいます。
日本では来年に行われる世界的イベント「東京オリンピック2020」が行われ、開催前より盛り上がりを見せています。
4年に一度のスポーツの大イベントである大会が自国で行われるということで、国内ではこれまでにないオリンピックブームにあやかる良い影響が各種方面にもたらされています。
スポーツビジネスに見るマーケティング戦略② 【スポーツビジネスにはお金がかかる】
このオリンピックの経済効果は、相当なものがあります。スポーツイベント開催においては、莫大なお金が回るのです。
さらに日本経済を刺激する効果もあり、オリンピック景気を呼び起こしています。
オリンピックのように国際大会による世界規模レベルのイベントは注目されることは当然です。
そんな中、普段のスポーツビジネスとして身近にあるのがプロスポーツの世界です。
日本国内でも、いくつかのプロスポーツが存在します。
野球、サッカー、バスケットボール、卓球などです。中でもサッカーについては、オリンピックと同じく4年に一度の国際大会であるワールドカップが行われ盛り上がりを見せています。
サッカーワールドカップも国内のスポーツ需要としては、すっかり認知されたイベントとなりました。
今でこそワールドカップ出場、常連国となった日本ですが、日本サッカーにもマイナーの時代がありました。
日本サッカーが注目され、人気・実力ともに知名度が上がってきたきっかけは、1993年から開幕したサッカープロリーグ「Jリーグ」のおかげです。
当時の日本代表サッカーチームは、この時点でワールドカップへの出場経験はありませんでした。
はじめて、日本がワールドカップに出場したのは、Jリーグスタートから5年後の1998年に開催されたフランスワールドカップのことでした。
Jリーグがスタートしてから、25年以上となり、一歩一歩積み上げてきたのです。
Jリーグを例としたようにプロ化したことにより、サッカーそのものの技術力の向上や多くのファンを獲得するなど、ビジネスとして成立させることができたのです。
プロスポーツ化は1つのビジネスモデルの成功事例の典型と言えるものです。
そんなサッカーにおいて、世界で最もメジャーなのがヨーロッパを中心とした五大リーグと言われています。
スペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、フランスのプロリーグが世界の中でのトップリーグとされています。
ヨーロッパ五大リーグの中でも、ビッグクラブと言われているのは、ごく僅かな数の限られたチームであり、世界的にも認知されブランド化しています。
中でも世界一のビッグクラブと言われているのが、スペインの2強、レアル・マドリードとFCバルセロナです。
世界のサッカー界を見ても1,2位を争うトップクラブのチームであり、群を抜いています。
この2つのクラブには、世界的トップレベルの選手が一堂に集まり、チームは正に世界代表的な要素を持ち合わせています。
当然、トップクラブのトップチームに所属する選手の年俸は、計り知れない高額なサラリーとなっています。
具体的に言えば、レアル・マドリードとFCバルセロナの2チームの年俸総額が150億円を超えているのです。
スポーツビジネスに見るマーケティング戦略③ 【スポーツビジネスの本質は収益ではない】
世界的サッカークラブとなり、チームを強くする為には、とにかくお金が必要なのです。
現在のヨーロッパサッカーは、何十億というお金が飛び交うほどのビジネスとして成立しています。
これだけ多くのお金が飛び交うサッカー界ですが、サッカー界は景気がいいという話しを聞いたことがありません。
実はサッカーを含め、スポーツビジネスの本質そのものは、収益ではありません。
ビジネスとして成り立ちは、しますがスポーツへの関心を惹きつけたり、促進する社会貢献の意味あいが強いのです。