皆さんは「サブスクリプション」という言葉を耳にしたことがありますか?
最近ではビジネスモデルの1つとして注目されている「サブスクリプション」について取り上げてみます。
というわけで今回は「拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!」について詳しく説明致します。
拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!①【サブスクリプションとは】
「拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!」最初のテーマは「サブスクリプションとは」です。
消費者のハートをキャッチするのは様々な手段があります。情報社会となった現代社会では消費ニーズの変化も非常に激しいのです。
インターネットで何でも簡単に手に入る便利の世の中、消費者の欲求は尽きることはありません。パーソナリティが重視される現在、企業もそのパーソナルユーズに応えようと努力しています。
多くの物が溢れかえる現代、消費者としては選び放題なわけです。そんな世の中では、「物」を購入することで満たされるだけでなく、体験することに価値を見出すニーズが増加しています。
つまり「物消費」から「コト消費」へシフトしているのです。何かを手に入れることによって満足するわけではなく、実体験として欲求を満たすということを求めているのです。
体験という消費行動は、何も最近になって現れた現象ではありません。例えばわかりやすい「コト消費」の事例は「旅行」などがあります。
そんな体験するような消費が「サブスクリプション」です。近年、この「サブスクリプション」を導入する企業が大企業を中心として増加傾向にあります。
オンライン、リアル店舗共にサブスクリプションビジネスが数多く展開されており、利用者も多数いらっしゃるかと思います。
皆さんもサービスを利用する上で、自分が利用しているサービスがサブスクリプションビジネスとは、意識せずに利用されていることも多いのではないでしょうか。
売り手としての企業と、買い手としての消費者と、どちらにとってもメリットの多いサブスクリプションとは、いったいどのようなものなのでしょうか?今後、導入を検討している企業の皆さんには、ぜひサブスクリプションの基本を理解し積極的に導入してほしいと思います。
サブスクリプションの意味は、「定期購読」です。つまり、商品やサービス単位で支払が発生するわけではなく、契約した一定期間の利用権を購入するビジネスモデルです。
「物消費」ではなく「コト消費」ということになります。
サブスクリプションが加速している商品は様々あります。最も顕著なのがソフトウェアです。
以前では、パッケージ商品として購入し使用パソコンにインストールすることが一般的でしたが、現在ではサブスクリプション制が一般的になってきました。
大手では、写真、画像、動画などデザイン加工に優れたAdobeのソフトウェアや、マイクロソフトのオフィス製品などがメジャーなところです。
サブスクリプションの特徴の1つとして、契約期間内であれば常に最新のソフトウェアを利用し続けることができるという点です。
それに対し、パッケージ版やダウンロードでの1回の支払いによるものは、買い取り型ではありますが、購入したその時のバージョンがアップデートされることはありません。
また、サポート期限が過ぎてしまえば、サポートは受けられないこともデメリットともなります。
それに対し、サブスクリプションでは契約期間の間、最新バージョンが使えると共にサポートも万全なのです。
ソフトウェアの他のサブスクリプションの代表例として音楽配信や動画配信サービスがあります。
音楽配信サービスのサブスクリプションの代表例としては、SpotifyやApple musicなどがあります。
音楽配信が主流となった結果、これまでパッケージ商品として発売されていたCDやDVDの売上にも大きく影響を与えています。
スマホなどから簡単に音楽を聞けることからCDなどのパッケージ商品の売上は減少しました。
このような消費行動も「物を購入する」ということより「体験を購入する」ことで消費者心理は満たされてきたのです。
音楽については、わかりやすい例で最終的な目的として「音楽を聞く」という目的は達成できるのです。
「サブスクリプション」と同様に思われるものに「定額制」がありますが、定額制とサブスクリプションには違いがあります。
定額制は、その名の通り一定の金額を支払ってもらうだけになりますが、サブスクリプションはサービスとして、その一歩先に踏み込んだサービス内容を提供しています。
例えば複数のプランを用意し、そのユーザーの使用頻度に合った料金プランを選ぶことができます。つまり細かい顧客ニーズに応えたのがサブスクリプションというわけです。
拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!②【メリット、デメリット】
「拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!」2番目のテーマは「メリット、デメリット」です。
サブスクリプションを導入することによって企業にとっては、多くのメリットをもたらします。
具体的なメリットについて説明していきます。
《メリット》
●消費者(顧客)側のメリット
モノを持つ必要がない、その為スペースを必要としない。
- モノの管理が不要
- コストが抑えられる
- 利用開始も簡単にできる
- 契約期間中、使えば使うほどお得
- 解約がいつでもできる
●企業側のメリット
- 新規顧客の獲得がしやすい
- 利用者増加を見込める
- 継続的な利益確保が見込める
- 顧客データの利用頻度や状況が把握しやすい
- さまざまな業種、業界、分野での導入が可能
このように買い手=顧客側にも、売り手=企業側にも多くのメリットがあることから、導入する企業も増加しています。
《デメリット》
サブスクリプションには、多くのメリットがある一方でデメリットもいくつかあるので、ふれておきます。
●消費者(顧客)側のメリット
- 使用しようがしまいが、利用料金はかかる
- 利用開始が簡単に出来てしまうことから、複数のサービスを利用しがちになる
- 個人によって使わない機能が含まれている
●企業側のデメリット
- サービス立上直後は、ユーザーが少ない
- 利益確保の即効性が劣る
- コンテンツやメニューを充実させ続ける必要がある
- 新たなコンテンツ提供にはコストがかかる
特に企業側にとっては、サービス立ち上げ時と、開発時に注力すべきことと、顧客に継続利用してもらう為に、飽きさせないサービスを提供し続けなければなりません。
拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!③【サブスクリプションの具体例】
「拡大傾向ビジネスモデル!サブスクリプションに迫る!」3番目のテーマは「サブスクリプションの具体例」です。
サブスクリプションの具体例をいくつかあげてみます。
【Kindle Unlimited】
電子書籍を読み放題のサブスクリプションサービスです。
雑誌、コミックなど数多くの書籍を取り揃え、月額980円(税込)という価格で利用できます。
30日間の無料お試し期間で体験可能です。いつでもとこでも本を読めることが魅力です。
【hulu】
数ある動画配信サービスがある中の1つです。コンテンツ数もかなりの数があります。月額933円(税別)でスマホ、PC、タブレットなど様々なデバイスから利用できます。
日本テレビと連携していることから過去の日テレドラマの視聴ができます。
【MECHAKARI】
ファッションサブスクリプションとしてはメジャーなサービスです。
月額5,800円(税込)という価格で様々な洋服がレンタルできます。
気に入った商品については、買い取りも可能です。
【Dyson Technology +】
掃除機メーカーダイソンが提供するサブスクリプションサービスです。
ダイソンの掃除機、空気洗浄機、ヘアドライヤーなどを試すことができます。実際に購入する前に使用感を体験できるのは、消費者にとってメリットとなります。
月額1,000円からと、こちらも低価格ではじめられます。