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皆さんは、毎月どれくらいの数の本を読みますか?読書マニアの方であれば、かなりの数の本を読むのではないでしょうか?

そんな「本」好きな方にとって書店はなくてはならないものですが、現実にはリアル書店は減少傾向にあります。

そんな時代においてリアル書店の生き残る道と今後の経営戦略について解説していきます。

本が売れない時代?


「本が売れない時代」と言われていますが、はたしてそうなのでしょうか?皆さんは、それを実感していますか?

「本が売れない」とは、言っても人間の生活の中から、読書という行為がなくなったわけではありません。もちろん読書は、流行り廃りで変化するものでもありません。

人間にとっての本を読むという行為は、人間の生活を豊かにする為、知識を増やす為には重要なことです。

さらに人間の文化として根づいた「紙文化」は、人間が生み出したもの中で最高の発明だとも言われています。もしも世の中に「紙」がなかったら、文明はここまで進化していなかったでしょう。

遠い昔から先人達が学んだ知識や発見、これまでの歴史を紙に書留めてまとめた物が、一冊の本となったりします。一冊の本の中には、蓄積された多くの情報が詰まっています。

それらの知識を現代人は、本から学ぶというスタイルは現在でも変わっていません。

現代の日本の教育において使われている教科書も紙文化です。数年前にこの教科書の電子化が取り上げられていましたが、現在のところまだ実現していません。

近い将来、教科書も紙ではなく、電子版にとって変わるのかもしれません。

インターネット環境とパソコンやタブレットPC、スマートフォンなどのデバイス機器の発展により情報取得のスタイルも紙から電子機器に移行しているような変化も日常生活の中に見られます。

例えば、満員電車の中で新聞を広げて読む人の姿を見かけることも少なくなりました。本についても同様です。変わりに人々は思い思いにスマートフォンの画面を見つめているという風景に様変わりしました。

そのような時代背景もあり、今「本」が売れない時代、そしてリアル書店も減少傾向にあるのです。

リアル書店の現状


リアル書店の数が減少傾向にあると言われていますが、実際のところは、どれくらいとなるのでしょうか。データ的にみれば、2000年におよそ22,296店あった書店が、2018年にはおよそ13,488店までに減少しているのです。この年数の間に、約8808店舗が姿を消したことになります。

実は街中にあった規模の中小規模の書店がなくなっていることに皆さんは、気づかれていますか?現在では、大型ショッピングモールなどに出店している大手書店のみが目立つ存在となっています。

このまま行くとリアル書店は、大手書店チェーンの数社のみが残るのではないでしょうか。それほどにリアル書店は、著しく減少していることになります。

時代の変化の影響もありますが、リアル書店がなぜ街から姿を消したのか?その理由を紐解いてみましょう。

1つ目としてあるのが、日本人の活字離れが原因の1つです。読書には2種類があります。学習としての読書と娯楽としての読書です。

娯楽としての読書である小説などの活字離れが進んだ理由としは、小説以外の娯楽として他に興味が増えたからです。ネット閲覧などが最たるもので、映画や動画などネット上には、様々なコンテンツがあることから娯楽としは、事足りるからです。

次にそもそも、本を購入するなら、リアル書店ではなくネット通販で購入することができるからです。

実は本の冊数は、ネットであれば膨大な量が存在し、クリック1つで欲しい本が簡単に見つかり、しかも数日で手元に届きます。

リアル書店にわざわざ足を運ぶ必要もなく、ましてや書店に行って本を探す行為が必要ありません。時間のロスもなく合理的です。

リアル書店では、全ての本の在庫があるわけではない為、そもそも取扱いをしていなかったり、入荷していない、品切れなど欠品の場合があります。こうした場合、店頭での注文ということであれば、ネットで個人で注文しても全く変わりません。リアル書店の存在価値はありません。

リアル書店も立ち読み、試し読みができるところとそいでない場合もあります。ネットでは試し読みが用意されていることもあるので、これについては大差ないでしょう。

リアル書店が生き残る道とは


今後、リアル書店が生き残る道として、これまでの書店とは、少し違うスタイルを提供している書店もあります。

書店とカフェとを組み合わせた店舗で、時間制で読み放題としている書店なども存在します。

このように新たな書店としてのスタイルを提供することで、新たな書店としての存在価値を作ろうという考えです。電子書籍の定額読み放題とは、ニュアンスが少し違い「読書」そのものを楽しめる空間の場を提供しているのです。

読書好きの方にとっては、このようなスタイルの書店は、休日などは1日中、そこで過ごすという方もいるようです。このように新たな営業戦略が今後増えてくるのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?本が売れない時代に、リアル書店が生き抜く為の経営戦略についてまとめてみました。

どんなに書店の数が減ったとしても、ページをめくり本を読むというスタイルは、この先もなくなることはないでしょう。

そんな「本」そのものの価値観がある限り、書店も存在し続けるはずです。新たな利用価値を見出し生き残ることに未来はあるでしょう。


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