どの商品を選んだらいいのか全くわからないし、迷ってしまうほどに、世の中はモノに溢れています。
同じような商品が無數に存在し、選ぶほうも大変なら売る方だって大変なんです。
そんな時に役立つのが「テストマーケティング」です。
というわけで今回は「10分でわかる!テストマーケティング」について詳しく説明致します。
10分でわかる!テストマーケティング①【テストマーケティングとは?】
「10分でわかる!テストマーケティング」というテーマで1つ目に取り上げるのは「テストマーケティングとは?」です。
一般消費者の立場からすれば、何を基準に物を買いますか?
突然にこのような漠然とした質問を問いかけられても一瞬困ってしまうようなこともあるかと思いますが、皆さんは、はたして日常の中の買い物で何も考えずにモノを買うということはあるのでしょうか?
ネット社会とデジタル化。
この二層が社会に与える影響は計り知れないほど大きく、オフからオンへ様々なサービスがシフトしています。
そうした環境が消費者の購買行動を大きく出る変えたのです。
モノを断順に買うというプロセスの前に、皆さんは、リサーチするという行為を自然とやっていませんか?
スマホで検索する行為ですね。
例えば単純な例として、今日のお昼は何を食べようか?そうだ、ラーメンにしよう!と決めたところで、ふらっと街へ出掛ける前に、まずは近所に美味しいラーメン屋さんがあるか調べるのではないでしょうか。
このようにリサーチという行為は常に付きまとってくるわけですが、消費者の購買行動にデジタル化は大きく関わっているのです。
モノがあふれる時代、売る側としても何かと大変な時代です。
黙っていても売れる時代ではありません。
せっかく新商品を発売したばかりなのに、思うようには、なかなか売れてくれないということも多々あります。
企業において、企画・開発の仕事に携わっている方ならとくに実感しているかと思いますが、正式に販売されてから、全く売れないという状況なんて、想像もしたくないですよね。
確かに何においても、必ず売れるという保証はどこにもありません。
そのようなことが起こらないようにテストマーケティングを行うことにより回避させることができるのです。
販売前にターゲットユーザーからフィードバックを得ることにより、リスク回避することができます。
テストマーケティングとは試験販売のことを言います。
新商品やサービスを発売開始となる前に、ユーザーに実際に使ってもらってダイレクトな意見を収集することで、反応を得るのです。
その声によって、評価が高ければ販路を拡大、逆に低ければ縮小や販売延期、中止ということもできます。
つまりある程度の予測ができれば、販売タイミングや生産量の調整ができるというわけです。
このように策を昂じることにより在庫超過などリスク回避にも繋がるのです。
マーケティングを行うにも必ずコストはかかります。当然、テストマーケティングにもコストは付き物ですが、投資額自体は微々たるもので期間も限定的であることから、それほど多額なコストはかかりません。
10分でわかる!テストマーケティング②【テストマーケティングが必要な理由】
「10分でわかる!テストマーケティング」というテーマで2つ目に取り上げるのは「テストマーケティングが必要な理由」です。
では、次にテストマーケティングが必要とされる具体的な理由についてふれていきましょう。
テストマーケティングの最大の目的と言えば、ユーザーの声を拾い上げることになります。
事前に生のユーザーの声を拾い上げることによって、企業と顧客=市場とのギャップを埋めるのです。
開発側(売り手)と買い手のギャップを埋めるのです。
商品、サービスの企画・開発というのは、提供側である企業が行っていきますが、そうなるとどうしても見方がかたより、顧客とのギャップが生れてしまいます。
わずかなギャップでも、できるだけ埋めて近づけば、ユーザーニーズにより近いところにいけるというわけです。
ユーザーからのフィードバックというのは、非常に貴重な材料となるわけです。
主なユーザーフィードバックは、次の3つとなります。
- 客観的な判断
- ターゲットの確定
- リスク回避
10分でわかる!テストマーケティング③【テストマーケティングで得られること】
「10分でわかる!テストマーケティング」というテーマで3つ目に取り上げるのは「テストマーケティングで得られること」です。
1. 客観的な判断
ユーザーからの声を聞くことにより、企業サイドで開発した新商品やサービスへの客観的な判断を行うことができます。
商品開発においては、開発を進めていく段階でも、もちろん顧客を意識した客観性というのが大切になります。
しかし、企業においての専門の開発部門も定められており、メンバー構成も決まっています。
そうなるとどうしても見方は主観的になってしまうのです。これは強く意識していても仕方のないことなのです。
開発時は逆に全ての意見を取り入れていては、それこそ開発が進まなくなってしまうことから、ある程度は形として進めていく必要があります。
そこで、商品としての形ができてから、ユーザーに直接的に意見を求め、開発期間中のギャップを埋めるため、客観的な意見が必要となるわけです。
テストで得られるのは「売れるか売れないか」という単純なことだけでは決してありません。
販売後のレビューやクレームなど顧客反応としての生の声も取得できることになります。
テスト結果は、後々の全体計画に大きく関わり、方向性を確認し微調整することができます。
客観的な意見を改めて取り入れることにより、方向性を補正するのです。
2. ターゲットの確定
次に得られるのは、ターゲットがあっているかどうかを確認することです。
そもそも商品やサービスが顧客や市場というターゲットに合っているかどうかを正しく判断します。
ターゲットの確定をテストの段階で行うの?なんて遅いんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ターゲットの確定など、そもそも商品企画の段階で行われていなければならないんじゃないか?と考えるからです。
確かに商品開発の初期の段階で行われているはずです。が、実際に販売以降に想定外のターゲットに売れたりするのです。
男性向けに開発した商品が実は女性によく売れる、なんてこともあるのです。
予測がつかないの実際の市場であり、そこがマーケティングの難しいところなんです。
ここにもう一つのギャップが生じているからです。
それは、開発時期と発売開始の時期は異なるからです。
市場というのは、常に動いており、時期が異なることによりギャップは生まれるというわけなんです。
3. リスク回避
テストマーケティングで得られる最大の効果となるのが、リスク回避です。
実際に商品を大量生産し市場に乗せてからでは、取り返しがつかないことになります。
商品に問題があったり、ニーズとのギャップがあり売れなければ、大きな損失を被ることになります。
そのようなリスクを少しでも回避するためにテストマーケティングは必要なのです。
リスク回避という大きな効果は最終的には、その後の計画販売や商品開発にも大きく影響を及ぼすことになります。
ギャップというのは、実に目に見えないものであります。
いくら、商品開発として最初から顧客ニーズを意識していたとするコンセプトからはじまったものの、必ずやギャップは生じるということを意識していてください。
これは、どんな企業でも起こり得ることです。
完璧な計画などはありえませんし、想定どおりに事は運ばないケースの方が多いからです。
だからこそ、できる限りの対応を事前に行い、あらゆるケースにすぐに対応できる体制作りというのが大切なのです。
何をやるにしても必ずリスクはつきまといます。
リスクをできる限り減らすということが、結果としてのリターンに大きく跳ね返ってくるというわけです。