テレビ離れが進んでいるという現代。皆さんは、テレビを見ていますか?テレビ番組にも様々なカテゴリがありますが、今回取り上げるのが「ドラマ」です。
そんな「ドラマ」と「マーケティング」の関係を今回は、紐解いてみましょう。
というわけで今回は「テレビドラマはマーケティングで決まる」について詳しく説明致します。
テレビドラマはマーケティングで決まる①【コンテンツとしての価値】
「テレビドラマはマーケティングで決まる」最初のテーマは「コンテンツとしての価値」です。
「時代」というのは、振り返れば作られているもの。あの時は、ああだった。この時は、こうだったのだと、その時代、時代でのカラーと言うのは存在します。
日本から平成から令和に変わり、そんな時代を印象つける時代に固有の名称がつけられ「時を刻んでいる」のです。
どんな時代も何かが起こります。何も起こらないという時代は、存在しないのです。
世界の中でま先進国としてリードする日本も、数年前から比べ様々なことが変わってきました。
2000年以降インターネットの登場により情報化社会となった現代、あらゆるものの価値観の変化がありました。
ビジネスにおいても、マーケティング手法においても変化が激しい時代となっています。
顧客に対し、商品やサービスを提供する企業は、顧客獲得の為、様々なマーケティングを施策しています。
時代には、「トレンド」があります。「トレンド」は、仕掛け側と、受け側がいて成立します。つまり、売り手と買い手、企業と顧客のような関係です。
この両者は、現在、双方の判断があった上で「トレンド」が形成されていきます。
これまで主導権を握っていたのは、売り手である企業でした。ネット社会になる以前には、マスマーケティングが主流となっていたのですが、現在は、売り手だけでなく買い手の意見も購買行動に影響を及ぼすようになりました。
この変化には、売り手としては、メリットもデメリットもあります。
そして、かつてのマーケティング手法の代表格「マスマーケティング」では「テレビ」が世間に対する影響力が、かなり強かったのです。
昨今では、若者を中心とした「テレビ離れ」が囁かれています。確かに以前のようにテレビはメディアのトレンドリーダーではなくなったのかもしれません。
1人一台所有しているスマートフォンは、より個人のニーズにあった使い方ができることから、パーソナルユーズができる特徴があります。
その為、家族での食事の際にも、それぞれのスマホをいじりながら食事をするなど生活にも変化を及ぼしています。
そんな変わる「テレビ」のコンテンツの中で「ドラマ」があります。
「ドラマ」自体にも、トレンドがあります。「ドラマ」枠が多い時代もあれば、ドラマが少なくバラエティ番組が多い時代もありました。
テレビコンテンツもまた、その時代のトレンド、つまりニーズに合わせたプログラ厶が組まれるわけです。
これは消費者のニーズを満たすというマーケティングと同じで、テレビももちろん、視聴者のニーズを満たすことが基本だからです。
そして今回、注目するテレビドラマですが、現在でも数多くのドラマが放映されています。
テレビ離れは、確かに進んでいるかもしれませんが、テレビドラマの制作本数は減少しているわけではありません。
テレビドラマは、様々なメディアで活用することにより、コンテンツとしての価値をむしろ高めているのです。
それもネットが影響しています。民法テレビ局のドラマだけではなく、現在ではBS、CS、ネット配信などもあり、コンテンツはむしろ以前よりニーズが高まっています。
またこれまで放送された過去のテレビドラマも動画配信されており、コンテンツの数は、膨大なものとなっています。
スマートフォンでいつでもどこでも好きな時に視聴できるコンテンツとしてのドラマは、あらゆる世代で需要があるのです。
現在、放送中のテレビドラマもオンエア直後から1週間限定で視聴できる「見逃し配信」なども、視聴環境を整えることで視聴者の獲得という施策の1つなのです。
「見逃し配信」視聴にも、通常のオンエアと同じくCMが流れるので、仕組み的にはテレビと全く同じこととなります。
このように視聴環境を整えること自体が、テレビドラマのコンテンツ価値を高め、有効活用している、わりやすい結果と言えます。
メディアミックスと言われるマーケティング戦略は、ある物の価値を有効活用するという意味では、見習うべきビジネスサンプルと言えるでしょう。
テレビドラマはマーケティングで決まる②【社会を映すテレビドラマの存在】
「テレビドラマはマーケティングで決まる」2つ目のテーマは「社会を映すテレビドラマの存在」です。
次にテレビドラマの内容そのものについて分析していきましょう。
かつて「トレンディドラマ」と言われたドラマが流行したのを覚えていますか?
今の若い世代は、ご存知ないかと思いますが、40代以上の方なら、おわかりではないでしょうか。
「トレンディドラマ」は、1980年代後半なら1990年前半までに主にオンエアされたドラマです。
1980年代と言えばバブル時代の真っ只中、非常にきらびやかで派手な時代でもありました。
その当時のキラキラした雰囲気を表現したのが「トレンディドラマ」なのです。
当時の20代を主人公とした作品が多く、恋に仕事に邁進する若者達の生き方を表現した作品が多かったのです。
内容的には、東京を中心とした都会で暮らす、独身男女の織りなす内容が、非常に多かったです。
出演キャラクターの生き方もとにかく、おしゃれ、キャラクターのファッションやメイク、登場人物の部屋のおしゃれさなが社会のトレンドとなり、当時の多くの若者を惹きつけたのです。
トレンディドラマを見て、都会的な生活に憧れるという人が続出、ドラマみたさにオンエアの時間帯は街から人が消えるという、そんな時代でもありました。
特に恋愛ドラマが全盛だったということは、その時代を映しています。当時は恋愛するのが当たり前であり、それこそがブームだったのかもしれません。
彼氏、彼女はいて当たり前だったことを考えると、現代は非婚化が進み、恋愛よりも個人の価値観を尊重する現代とは、時代的なギャップが相当あるわけです。
現代は、時代のニーズに合わせ、恋愛ドラマは、それほど多くはありません。恋愛ドラマを作ってもヒットしないからです。
つまり、視聴者の心に届かない番組を作ったところでコンテンツとしての価値は、全くないからです。
恋愛ドラマが受けない現在、現在では社会派ドラマが流行っています。
「働き方改革」が掲げられる現代、様々な雇用形態と働き方があります。
そんな自由な働き方をテーマとした、派遣社員として働く主人公をテーマとしたり、女性の社会進出を印象つける、バリバリのキャリアウーマンを主人公としたドラマが制作されるようになりました。
それだけではなく、フリーターやニートまでを主人公としたドラマも登場したり、時代を反映させたLGBTをテーマとしたドラマも制作されており、ジャンル的にも以前に比べかなり、バラエティに富んだ作品が多くなりました。
これだけ、バラエティに富んだラインナップが揃うのは、個々のニーズを満たす為なのです。
現在は、様々な考え方やそれぞれの価値観、生き方を尊重される時代となりました。そんな多様性に応える形で視聴者のニーズを満たしたドラマが制作されています。これもマーケティングとしては当然のことです。価値あるものを生み出さなければ意味はないのですから。
テレビドラマはマーケティングで決まる③【テレビドラマのヒーローはリアリティ】
「テレビドラマはマーケティングで決まる」3つ目のテーマは「テレビドラマのヒーローはリアリティ」です。
テレビ離れが進んでいると言われる現代においても、ここ数年で話題作となったドラマ作品は数多くあります。
例えば、高視聴率を記録した社会派ドラマ「半沢直樹」。お化けドラマとして話題となった作品。主人公は、銀行マンというリアリティ溢れるビジネス事情をリアルに描いた社会派ドラマです。
「半沢直樹」がヒットした背景としては、ドラマのクオリティそのものが高いことと、現在の社会のニーズにマッチしたことが要因と言えます。
主人公となるのは、スーパーヒーローではなく、様々な困難に立ち向かう銀行マンなんです。銀行マンというとエリートとというイメージがありますが、日々の業務のプレッシャーや葛藤などが主人公の熱量を描ききったことから視聴者を引き付けたのです。
このように現在では、リアルな主人公が受け入れられる傾向が強いです。