日常の様々なところにマーケティングが潜んでいます。それは、当然のことであるのです。なぜならマーケティングは1つが求めるニーズの上に成り立っているからです。
そんなわけで今回、着目するのが「テレビショッピング」です。マーケティングと「テレビショッピング」について「テレビショッピングのマーケティング戦略!」というテーマで詳しく説明致していきます。
テレビショッピングのマーケティング戦略!①【テレビショッピングになぜ惹きつけられるのか】
「テレビショッピングのマーケティング戦略!」というテーマで最初に取り上げるのは「テレビショッピングになぜ惹きつけられるのか」です。
皆さんは「テレビショッピング」をご覧になったことがありますか?
何気なくチャンネルを変える時に、テレビショッピングをたまたま見てしまうことってありませんか?
テレビを見てい方なら一瞬ふとしたタイミングで、テレビショッピングの世界に目も心も奪われる瞬間というのは、あるのではないでしょうか。
ついつい見入ってしまうテレビショッピング。なんで、興味もないのに、目を奪われてしまうのでしょうか?とっても不思議なものだと、思いませんか?
暇な時間な時ほど、ハマってしまったりしてしまいます。
ネット全盛の時代、買い物なんていつでも何処でもできるわけです。そんな時代に、テレビショッピングが存在感を放ち、しっかり存在しているのです。
その存在感は決して目立つわけではなく、安定的な存在感があるのです。そしてそれなりに販売実績もあるのです。
今やメディアの第一優先と言えば、「ネット」です。
テレビというものの存在感は、今だに大きいものの、現代のマーケティング手段としてはベストな選択肢ではありません。
ネットが現れる以前のマーケティング手段としては、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのマスマーケティングが主流でした。
拡散性の高いことが特徴的なマスマーケティングの存在価値は、今も変わらず高くマーケティング手段としても利用価値は十分にあります。
しかし、マスマーケティングにはメリットがありつつも、弱点もあるのです。
マスマーケティングの弱点、それは「一方通行」です。
マーケティングの基本となるのが「顧客」視点です。そして商品やサービスを提供するのが「企業」。
企業は、常に顧客目線で捉えることがマーケティングの基本と言えるのです。
そして現代マーケティングはスピーディーに進むのです。
このスピード感こそが、距離感と繋がるわけです。では、マーケティングにおける距離感とは、なんでしょうか?
それは、「顧客」と「企業」のこと、つまり「買い手」と「売り手」となります。
この両者の距離感こそが大切なのです。
そんな距離感を近づけるには、インターネットは最適な手段なのです。
一方通行であるマスマーケティングに対し、買い手と売り手の相互関係があることで、互いのコネクションは、より強固となるわけです。
発信元の一方通行のマスマーケティングは、言ってみれば、「押し売り」とも言えるのです。
しかし、そんなマスマーケティングに属す「テレビショッピング」は、なぜ販売方法として存在価値があるのでしょうか?
考えてみれば、とっても不思議なことではありませんか?
テレビ離れと言われている時代にテレビショッピングが、生き残り続ける理由というのは、いったい何なんでしょうか?
テレビ離れは若年層に行くほど、如実だと言われています。
若者は、デジタル時代全盛の中に生まれ、新たなデバイスが登場しても、難なくそれらを使いこなしているのです。
今や情報の取得源は、ネットであり、買い物だってオンラインで十分事足りのです。
一見、時代錯誤にも感じるテレビショッピングですが、実際にそれだけの価値があり、「売れている」のです。
そもそもマーケティングの基本となるのが、「売れる仕組みを作ること」なのです。
テレビショッピングについては、正に「売れる仕組み」と言える戦略的、マーケティング手段だと言えるのです。
テレビショッピングの戦略とは、いったいなんでしょう?
ふとした時に心をふわっとつかまれてしまうテレビショッピングは、人の心の隙間にさっと入ってくることが特徴です。
もちろん、テレビで商品を紹介している売り手の話術によるところも大きいことも要因です。
しかし、それだけではありません。
テレビショッピングを支えているのは、緻密なマーケティング戦略なのです。
テレビショッピングのマーケティング戦略!②【イメージ戦略】
「テレビショッピングのマーケティング戦略!」というテーマで次に取り上げるのは「イメージ戦略」です。
ではテレビショッピングでは、どんな商品が売れて、どんな人達が購入しているのでしょうか?
まず、ここを知ることによってテレビショッピングのマーケティング戦略が見えてくるというものです。
テレビショッピングでよく売れるものトップ3は、次のようなものになります。
- 生活用品
- 家電
- 旅行
どの商品も日常に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれるアイテムと言えます。
次にどんな人が購入しているか?ですが、性別では、やはり男性より女性のほうが高く、年齢層として30代が最も多いのです。
テレビを見ている世代としては、高齢層の方が多いのですが、テレビショッピング利用者では30代が多いというのは、少し意外な感じがしました。
今度は、売り手側の戦略についてふれていきましょう。
なぜ、人はテレビショッピングに惹きつけられるのか?
1つめとして「巧みな話術」があります。
視聴者の購入意欲を駆り立てるような話術があるのです。
この話術を構成しているのは、マーケティングリサーチによります。
巧みな話術を支えているのは、いくつかのキーワード。
「今なら」、「これを逃すと!」、「お買い得」、「ここだけの」、「数量限定」など、視聴者が気になるようなキーワードをいくつもたたみかけてくるのです。
さらに実際にリアルに商品を使いながらの使用感を目の前で見せることにより、見ている視聴者も納得するのです。
つまり、テレビショッピングの司会者は顧客を目の前にしたプレゼンを行っているわけで、よく売れるテレビショッピングは、司会者の力量によって変わってくるのです。
司会者こそ、有能な営業マンであり、番組内での商品説明はプレゼン、話術はセールストークというわけです。
さらに番組構成も、巧妙に練られた戦略があります。
テレビショッピングをよく見ているとわかるのですが、実は映像は、途切れることなく絶え間なく流しているのです。
映像の他、音声、司会者、モデル、コメンテーターのゲストなど番組コンセプトに基づき全ての演者が、この商品は、素晴らしいんだという共有意識と雰囲気を持つ中での番組構成となっているのです。
これをある意味、催眠術商法とも言っており、テレビショッピングは、作り込まれたショーでもあるのです。
テレビショッピングは、テレビという媒体を利用していることから、マスマーケティングかと思われがちですが、実はそうではなく、顧客にわかりやすくアプローチするダイレクトマーケティングに近いのです。
テレビショッピングのマーケティング戦略!③【テレビショッピングの戦略的構成】
「テレビショッピングのマーケティング戦略!」というテーマで最後に取り上げるのは「テレビショッピングの戦略的構成」です。
具体的にテレビショッピングが、どのような構成で作られているのかまとめてみました。
下記の5つの要素があります。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)これらの要素は、全て顧客の深層心理、そして購買までの坑道パターンを分析した結果となります。
つまり、テレビショッピングを見ることによって、視聴者は買うか、買わないかの2択を迫られているわけです。
何気ないタイミングで目に止まった番組につかまれた、あなたは、既にテレビショッピングのマーケティング戦略の術中に既にはまっているというわけなのです