私達の生活に密着し、あると便利なのが「100均」です。日常生活での利用頻度もかなり高いのではないでしょうか。そんな100均の3大ブランドがダイソー、セリア、キャンドゥです。
今回はこの3社の特徴や営業戦略などの違いを徹底解説していきます。
100均3大ブランド①「ダイソー」の営業戦略、経営戦略と特徴
生活に身近な存在の100円ショップ。今では私達の生活に欠かすことのできないほど認知されています。商品のほとんどが100均ということで、お店を訪れると、ついついいろんなものを「ついで買い」してしまうのも、1つの100均マジックというものです。
そんな100均業界の中で国内ナンバーワンのシェアを誇るのが100均の王者「ダイソー」です。
「ダイソー」が100均という営業スタイルを生み出したのです。そんなパイオニアである「ダイソー」は、競争が激化する100均業界の中でも、様々なアイデアでそのポジションをキープし続けています。
「ダイソー」が創業したのは1977年。これは他よりも先駆けてその営業スタイルを確立したのです。言ってみれば、その他各社は「ダイソー」の営業戦略を真似たにすぎません。
100均の中でも最もメジャーな存在として知られ店舗数も最も多く国内に3,150店舗、海外26国に1,800店舗などグローバルに事業展開しています。
年間での総売上は4,000億円超ということさで、100均市場全体の約6割を「ダイソー」が占めています。
そんな100均の王者「ダイソー」は、店舗数が多いだけでなく各店舗の売り場面積も広く、大型店舗が数多く存在します。
イオン等の大型ショッピングモールに広大な売り場面積を占めており、その広い売り場にはありとあらゆる100円商品がところ狭しと陳列されています。
ある種、テーマパークのような楽しさを感じてしまうほどなんです。取扱い商品は、100円商品が主力でありつつ200円以上の商品も数多く展開されています。
また、オリジナル商品やコラボ商品なども充実しており、自社による開発能力も非常に高いです。生活必需品ならダイソーが1番でしょう。
また積極的な海外進出も行っています。
ダイソーの企業としての特徴としては、常に新しい物を積極的に取り入れる姿勢です。そのようなことからSNSなどの活用も積極的に行っており、ネットからの商品情報の収集も容易に行えます。
100均3大ブランド②「セリア」の営業戦略、経営戦略と特徴
続いては、業界第二位の「セリア」です。「セリア」の店舗数は約1150店舗。現在でも出店の計画は進行中で店舗も増加しています。
「セリア」の特徴と言えば、「おしゃれ」。センスを感じるデザイン性の高い商品が数多く存在するのが特徴です。インスタ映えする商品が豊富にあり、実際インスタにも数多くの商品が掲載されています。
おしゃれなアイテムが多いだけに「セリア」のターゲットとしているのは、若い女性。
その為、女性が好むような可愛いデザインの商品が多いのが特徴です。食器1つにしても、生活を豊かにするおしゃれなアイテムが豊富にあります。生活雑貨もインテリアとして使えるものが多いです。
「セリア」の商品ラインナップは、雑貨やお菓子作りのアイテムが多いのが特徴です。逆に食品についての取扱いは少ないです。
雑貨は、キャラクターものが充実しており、子供向けアイテムも他社より多いです。
その他、女性が趣味として行うハンドメイドやDIY関連グッズも非常に充実しています。「セリア」のおしゃれな商品のほとんどがプライベートブランドの製品ということで、ここに「セリア」のこだわりを感じます。その為、日本製の商品が多数あり品質面でも安心です。
セリアの弱点となるのがSNSの活用は、それほどでもないことです。
100均3大ブランド③「キャンドゥ」の営業戦略、経営戦略と特徴
続いては、業界3位となる「キャンドゥ」です。「キャンドゥ」の店舗は約850店舗で、現在も新店舗は続々と増加中です。
「キャンドゥ」の特徴は、老若男女問わず誰もが利用できるオールラウンダー的な存在です。ダイソーとセリアの中間的な感じがします。
顧客ターゲットとしているのは、一般の主婦層。その為、商品は食品と生活雑貨が充実しています。お菓子なども充実しているので、小さいお子さんがいるご家庭には向いています。
店舗の広さ的には、ダイソーほど広大な売り場面積もなく、商品を探しやすいのにちょうどいいくらいの売り場面積です。
キャンドゥは、主婦を基準にしつつも、若い女性が好みそうなデザインやシンプルなデザインが多いことから、雑貨などは使いやすいものが多いです。
他の2社と比較し弱い点は、子供向け商品が少ないことです。反面、他社より優れているのはSNSの積極活用です。Facebookやインスタなどでの積極的な情報発信があり、商品情報をいち早く知ることができます。
3社の中で唯一Lineを利用しているのも「キャンドゥ」だけです。